アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

バロックトランペット

2007-01-17 11:52:22 | 音楽
今のトランペットはバルブが付いていますが、昔のトランペットは付いていませんでした。ナチュラルトランペットです。

管の長さは調により異なりますが、C管で240センチ前後あります。今のトランペツト(B♭管130センチ前後)より管が長く基音を下げて、高次倍音を使えるようにしたものです。音程は息の速さ、唇の振動数で作り出します。

トランペット音楽が盛んになるきっかけは、中世からのトランペットギルドとヨーロッパ各地の領主、王様が祭典や式典の時にファンファーレ演奏するため、トランペット奏者を抱えていたことです。当時トランペット奏者を何人雇っているかで、その領主、王様の地位を表したようです。

オーケストラで最初にトランペットが使われたのは、モンテベルディのオルフェオでしょう。バロック前期です。バロック期に使われたナチュラルトランペットがバロックトランペットです。

バロック中期イタリア、ボローニャでトランペット音楽が盛んに演奏されました。聖ペテローニオ・バジリカ大聖堂での礼拝、祭礼、式典の時にオーケストラを伴奏に、1本~4本のトランペットで演奏されたのです。ここのオーケストラは当時としては充実していて100人を超す演奏者により演奏されたことも、何度もあったようです。

ちなみに、聖ペテローニオ・バジリカ大聖堂の1679年~1699年までのソロトランペット奏者はジョヴァンニ・ブランディです。

曲を提供していた作曲家は、ジュゼッペ・トレルリ、ドメニコ・ガブリエリ、フランチェスコ・マンフレディーニ達です。ガブリエリは7曲、トレルリの曲は32曲が完全な形で残されています。譜面はミュージック・ララで入手可能です。

コメント (2)
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