アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

オーストリアの吹奏楽団 3

2007-01-15 11:25:41 | 音楽
この写真はオーストリア、ハルシュタットのマルクト広場で演奏する吹奏楽団です。

オーストリアの吹奏楽団 1の写真と同じ吹奏楽団です。(撮影時期が異なります。)

オーストリアの吹奏楽団の楽器編成の基本は、古いドイツのスタイルですが、第二次世界大戦前後からコルネットを廃止して、高音金管楽器はフリューゲルホルンとトランペットにしてしまいました。

1867年のパリ博覧会国際軍楽隊コンテストの時のオーストリアの吹奏楽団の高音金管楽器編成は、コルネット2本、トランペット12本、フリューゲルホルン6本、でした。このバンド(オーストリア73連隊軍楽隊)の人数は76人です。
同じコンテストに参加したドイツ、バーデン近衛歩兵軍楽隊はコルネット1本、トランペット5本、フリューゲルホルン6本(E♭、B♭各3本)です。バンド人数は54人です。

今のオーストリア中編成の例で税関のバンド編成をあげておきます。
ピッコロ1本(フルート持ち替え)、E♭クラリネット1本、B♭クラリネット9本、フリューゲルホルン5本、B♭トランペット4本、E♭アルトトランペット3本、バストランペット1本、ホルン4本、トロンボーン3本、バリトン2本、ユーフォニウム2本、Fバス2本、B♭バス2本、打楽器4人合計43人です。

余談ですが、1741年から続くウィーンのドイッチュマイスター・カペレは以前は25人編成(第一次世界大戦後縮小されたドイツ編成の吹奏楽団。)でしたが、今は、増員して35人になっています。使用楽器はピッチが半音高い特注楽器を使用しているようです。
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