ある原稿を読んでいたら、昔話し(伝説)が載っていた。
全国あちこちに似た様なハナシがあるらしいが、「弘法の水」。
原稿にあったのは、栃木県藤原町のもの。
要旨を書くと、
水に恵まれない貧乏な村があった。
隣の村は、水が豊富で、作物もよくとれる。
ある夏の暑い日、薄汚れた坊さんが隣の村で「水を飲ませてくだされ」と頼んだ。
ところが、村人は、あまりに汚い様子に、乞食坊主にやる水はないと断った。
しおしおと貧乏村へ来た坊さんは、のどの渇きに耐えかねて、
野良仕事の婆さんに「水を一杯くだされ」と頼んだ。
婆さんは、深い谷におりて苦労して水を汲み、坊さんに飲ませた。
坊さんは、「こんな親切な人がいる村に水がないのはかわいそうだ」と、
持っていた杖を地面に突いて水を出し、沢ができた。
この坊さんは、日本中をまわっていた弘法大師だった。
水を断った隣村は、まもなく洪水で押し流された。
というもの。
読んで、
1) 空海が、栃木県はじめ全国津々浦々を回ったなんて、初めて聞いた。
2) 杖で水が涌き出るなら、のどがかわいたとき、ジブンで水を出したどや?
3) ヒトを試したり、断った村を洪水で押し流すとは、この坊主は何たるプアな人格!
と、思いましたぞ。
勿論、こんなハナシは作り話に決まっているけど、
こども向けの話しなんだから、
作るヒトは、もう少し理路整然とした内容で作ったらどうかねえ。
もっとも、想像では、最初は整然としたハナシが、
ヒトの口を経ている間に脚色が加わり、
結果としてイビツな現在のものになったんだろうけど。
全国あちこちに似た様なハナシがあるらしいが、「弘法の水」。
原稿にあったのは、栃木県藤原町のもの。
要旨を書くと、
水に恵まれない貧乏な村があった。
隣の村は、水が豊富で、作物もよくとれる。
ある夏の暑い日、薄汚れた坊さんが隣の村で「水を飲ませてくだされ」と頼んだ。
ところが、村人は、あまりに汚い様子に、乞食坊主にやる水はないと断った。
しおしおと貧乏村へ来た坊さんは、のどの渇きに耐えかねて、
野良仕事の婆さんに「水を一杯くだされ」と頼んだ。
婆さんは、深い谷におりて苦労して水を汲み、坊さんに飲ませた。
坊さんは、「こんな親切な人がいる村に水がないのはかわいそうだ」と、
持っていた杖を地面に突いて水を出し、沢ができた。
この坊さんは、日本中をまわっていた弘法大師だった。
水を断った隣村は、まもなく洪水で押し流された。
というもの。
読んで、
1) 空海が、栃木県はじめ全国津々浦々を回ったなんて、初めて聞いた。
2) 杖で水が涌き出るなら、のどがかわいたとき、ジブンで水を出したどや?
3) ヒトを試したり、断った村を洪水で押し流すとは、この坊主は何たるプアな人格!
と、思いましたぞ。
勿論、こんなハナシは作り話に決まっているけど、
こども向けの話しなんだから、
作るヒトは、もう少し理路整然とした内容で作ったらどうかねえ。
もっとも、想像では、最初は整然としたハナシが、
ヒトの口を経ている間に脚色が加わり、
結果としてイビツな現在のものになったんだろうけど。
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