親の離婚の被害者は子供

離婚とは、人生において非常に重大な決断を強いることです。

私の夫の母は、夫が物心付かいない幼少期に離婚を経験しました。

そのことで子供である夫の人生は困難を極めました。

離婚の原因は、経済感覚の違いや夫の父親による夜遊びつまり不倫ということですが、そんなこと、幼い子供だった夫にはまるで理解できなかったそうです。慰謝料は有責にも関わらず払ってくれずに、養育費も払ってくれなかったそうです。

離婚後夫の父はすぐに再婚したそうで、子供も生まれたそうです。

きっと浮気した相手に子供ができたのでしょう。異母兄弟の存在を知りながら、結局その後の人生でただの一度も夫は実の父にも合わずじまいですし、ましてや異母兄弟になど会う予定もありません。

しかし、いざその実の父が死んでしまったときに不動産などの遺産はどのように扱われるのは不明です。じつは、夫の父は養育費も慰謝料も払わずに生きてきましたが、持ち家があります。その持ち家は、夫の母が頭金を払って建てたものだそうです。

今度その遺産がどのように扱われるのは知る由もありません。しかしそのように不誠実な父であれば、異母兄弟にのみ残して、夫にはびた一文残すつもりはないのかもしれません。離婚の被害者である子供は所在なさげに自信を失いながら育ちます。

夫も幼少期に父親に捨てられたというトラウマを抱えていますので、常に年の離れた男の上司との関係性で問題を抱えています。潜在意識で、上司=父というような構図を作り出してしまうのかもしれません。そのせいで幾度かパワハラ被害に遭い退職もしています。

家族としては、非常に心が痛いことではありますが、乗り越えていかなくてはならないことであるとも思っています。恨み心で恨みは解けないといいますから、手放す努力も必要であるのは、夫も承知です。こうしたことを誰かに具体的に相談したことはありません。

しかし、いつか相続の問題などが出たときには戦うことも必要なのかもしれません。夫の幼少期の貧乏での苦労、片親での苦労は測りしれません。離婚の時に家庭裁判所に訴えでて、きちんと今後について手はずを整えておけばよかったのに・・と思わずにはいられません。迷っている方への離婚相談サイトなんかに最初に相談できることは多々あったのではないかと悔やまれます。