前回接着まですませました。あとはやすりがけをして完成とするつもりでいたのですが、ついムラムラときてアーティスト・モデル(横山先生が流用パーツやプラ板やパテで作成した本家元祖版)のディテールを盛り込んでみました。
頭
- 耳と後頭部をエポパテでなだらかにつなげました。
- のぞき窓の上辺を1.2mm狭めました。0.4×1.5mmのプラ材を3枚重ね。
- 額を前進させました。前進させると横幅も狭くなるので一石二鳥です。0.4×1.5mm
のプラ材を使用。 - 下顎がペラペラですが、ここは表現として薄いのではなく、透明キャノピーの内側を省略しているのだろうと思っています(カーモデルのように)。キャノピーはつける予定なので今のところはそのままです。
排気口基部
これらの画像をみて、基部側面のくびれはない、あるいは埋めているのだと思っていたのですが、他の画像を見るとそんなことはないようです。単にムチャクチャ成型の荒いパーツなようでもあり、パテを盛って加工しているようでもあり、ようわからん!
側面に保護カバーがついていると捉えても面白いですね。
アーティストモデルのように本体色を塗ってデカールを貼ったときに映えそうなので、誤解したままでいきます(^ ^)。
胴体正面
上の方が幅広になっています。
0.75×4.8mmのプラ材を挟みました。ちょっと厚すぎたかも。また、切り込みの位置がわるく正面の四角の横幅が広くなってしまいました。仕方がないので削り込み。プラ板やパテでまだらになっているので、影響されないように黒マッキーで塗りつぶして、左右対称になるように慎重に削ります。
また、上端に少し傾斜をつけると良いです。前面も。
アーティストモデルの再現とは関係のない部分ですが、前面装甲板の取付場所を変更しています。一時、胴長にプロポーション変更していた時があって、それに対応するための加工です。必ずしも必要ないですが、改造して何度も組んだりばらしたりするときには取り回しは楽かもしれません。
背中の分割線と側面のパイプ
これはやりすぎ!絶対素組みのままの方がかっこいいだろうと思いますが、どんな見え方になるか見てみたかったのです。
上端の屋根は削り落としました。下端の受けは一段掘り下げました。
パイプの下端は掘り下げた分、2mmプラ棒の輪切りを貼りました。
腕のケーブル
ニットー版がひじから生えているので、
オリジナルもそうなんだとばかり思っていましたが、あらためてアーティスト・モデルの画像を見るとない!ニットーさんのオリジナルだったのかと思いきや、よく見るとひじの内側から生えていますね。知らなかった〜。
もう作ってしまいました。上腕ごと左右を取り替えることは可能ですが。
0.8mmの穴を開けた2mmのプラパイプを埋め込んでいます。簡単で効果大なのでオススメ。
腰側面装甲
切り欠きを大きくしました。可動域がこれだけ変わります。
装甲板を基部に固定しました。元の構造だとポロポロ取れてストレスなのですが、これで随分快適になります。
また、この工作によってケーブを挿す穴が二つになります。
実はひざ関節からのケーブル以外にも、太ももの上端からも生えてるんですよね。ウェーブ版では省略されていますが、ニットー版でも再現されています。
スネカバー
裾広がりです。
1.5×2.0mmのプラ材を貼って本体となだらかにつながるように削っています。
足首のケーブル
オリジナルでは本体から直接生えていますが、基部を作りました。
内径0.9外径2.4mmのパイプです。長めに貼ってから削るとうまくいきます。
くるぶし
足のディテールが少なくてさびしいので溶接の表現を入れました。
以上です。
工作の際の縛りとして、幅増し、幅詰め、プラ板の貼り足しなど機械的な作業だけにとどめています。ヘルメットなどはパテ盛りもしていますが、実際には二点間を結んで削っているだけで造形センス不要です。(←カッコつけて縛りなんていっていますが、実際は私に造形家的な素養がないだけ ^^;)
本当は、
アーティスト・モデルのあの格好良さを求めるなら、私がおこなったような要素の有る無しはあまり重要ではなく、フォルムを追求しないと再現できないのだろうと思います。
なのでこれは、オリジナルモデルの再現ではなくて、
『もしもウェーブさんがプラモデルを設計する際にこれらの要素も取り入れていたら、、、』
というifモデリングなのです。
こみ上げてきますね
去年の夏、八王子の美術館で本物を見てきたのですが、やっぱり圧倒的にかっこいいんですよ。