瀬戸内の小さな野菜畑

無農薬の自給自足家庭菜園
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小ぶりで甘い網干メロン作り 

2023-06-23 16:08:27 | スイカ・メロン・カボチャ
こんな小ぶりなサイズの 網干(あぼし)メロン
昭和30年代の子供の頃には、井戸で冷やして3時のおやつでした。
「マクワウリ」と呼ばれるウリ科の仲間ですが、
それでも「網干メロン」という伝統名を持っています。
 
そのメロンは、姫路・網干地区で戦前から栽培されており、
兵庫県の伝統野菜に数えられています。
昭和の昔、農家の我が家ではプリンスメロンやエリザベスメロン、
マスクメロンを作るようになったのですが、
小型で甘い柔らかな網干メロンは、忘れられない味なのです。

地域の特産を残したいという思いから、網干メロンの栽培に取り組む人が
増え、特に播州平野では多く栽培されています。
春になるとホームセンターに苗が並びます。
 
 
試しに植えた1本の苗が順調に育っている5月初旬の姿。
栽培に慣れていないので、毎日の観察が必要です。
 
朝晩の気温差があるので、ビニール袋を利用して囲いをしている。
 
摘心したら、子ツルが5本ほど伸びて、花も咲きだしました。
 
注意しなければならないのは害虫が多い事。
葉を食べるウリハムシは大敵。農薬は避けたいがスプレーで撃退!
この虫は逃げ足が速い。カボチャやキュウリにもやって来る嫌な虫。
苗が小さい時はネットを張るべきと反省した。
 
6月10日には雨カエルが覗いている
梅雨になり、雨の多い日が続くので、根腐れや病気が発生する。
雨降りの時だけビニール掛けをして保護してみた。
 
雄しべと雌しべを見つけて交配するのを放置したのだが、
蜜蜂が花粉を運んでくれたので果実になっている。
 
少しひび割れてきた時が最高に甘くて、収穫期なんです。
ほんのり甘く香るこの感じ。
適期を過ぎれば熟しすぎるので見極めが重要です。
 
色艶といいイケメンな網干メロンの完成です。
7月15日にはテーブルに上がりました

★網干メロンの特徴といえば、果重150g前後のだ円形で、
果色は緑白色で、浅い条溝が10条程ある。
果肉は、淡緑色で甘みは強いが後味がよい。
黄色いマクワウリから研究された逸品で人気があります。
 
果実は小さいものの、糖度は14~15度。
最高級のネットメロンが16度なので、いかに糖度が高いかがわかります。
プリンスメロンは甘くて美味しいのですが喉をさします。
網干メロンは、後味がさっぱりして、食べやすいのが特徴です。

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網干メロンについて調べてみました
姫路市網干区に「開発」さんという生産者がいる。
たまたまYoutubeで生産現場が映っていた。
ビニールハウスの中で、支柱仕立ての栽培方法。
そうすれば平場生産の3倍も収穫があるという。

メディアの取材が多いようだ。
堆肥だけは凝っているようです。
カニ殻を潰して作ったチキン肥料と
骨粉との配合で作った肥料がオリジナルらしい。
若い生産者にそのままノウハウを伝授しているらしい。

肥料も大きなポイントなんですね。
★よく研究した人によれば、
コーヒーかすをベースに、魚粉、昆布、木炭を混ぜた「ぼかし」という
有機肥料なども良いそうです。
木炭には細かい穴が無数にあり、土壌の保水力を高め、
有効な微生物や細菌をすみつかせる効果があるそうだ。

★江戸時代、新宿鳴子宿名物だった鳴子瓜によく似ているという。
大正年間(1921)より栽培され、1927年に命名。
兵庫県立蔬菜採種場で改良されたようです。
日本古来のマクワ瓜(梨瓜群)と洋種メロンとの交雑で生まれたとも。
★姫路地方ではお盆のお供物になくてはならない瓜だったようです。


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