瀬戸内の小さな野菜畑

無農薬の自給自足家庭菜園
美味しい野菜を作りますよ
何年やっても奥が深い 笑

農業から逃げた青春時代の記憶

2024-06-05 16:14:31 | 野菜作りのエトセトラ

昔昔の幼少時代とか青春時代のお話です。

自分はなぜ農業を継がなかったのかと言う話。
簡単に言えば農業はキツイという事。



想像を絶する広大な実家の畑を見ると今でも目がくらみます。

畝の向こう側までは100mある。

中学・高校生の頃、鍬でサツマイモを掘っていた

夏休みは早朝からイモ掘りの手伝いである。

この畑は、播州平野の海岸にある砂地の「成山新田」

戦後、海をコンクリートで囲み、海水を汲みだして開拓された畑。

兵庫県下では優れた農業生産量を誇り、多種類の野菜を出荷する。

海の干拓で生まれた広大な砂地の畑は、スイカやメロンなど糖度が高い。


飛行場並みの広大な砂地の畑は生まれたが、野菜は栽培できる?

最初の頃(幼少の頃)石ころと貝殻ばかりを拾い集め、捨てていた。

開拓地だから仕方がない。

遊びたい年頃だったが、家業の手伝いで日が暮れていく。

とにかく農業はきつい、が当然のことで何も感じない時代だった。

 

★今でこそビニールハウス栽培も可能で生産性は伸びている。

昔は完全に路地栽培で台風などの自然災害は頻発していた。

海に面しているので仕方のない事。


塩分を含んだ砂地で野菜を育てると美味しい野菜が作れる。

トマトやスイカやメロン等、甘くて美味しい。

この砂地で育つ大根は長さ80cm位の長さに成長する。

農業の大変さは生まれた時から実感している。

中学生の頃、帰宅早々、手伝いをしなければならないので

好きな野球部にも入れなかった。

もしあの時、野球をしていたら違った人生を歩んでいたかもしれないな。

実家が農業だから子供も働くのが常識の時代。

仕方なく比較的練習が自由な陸上競技を選んだが、

指導者はいなくて、中途半端な練習は実力を出せなかった。

今思えばひとつの悔しさ。

兵庫県たつの市御津町 綾部山の新舞子ガーデンホテルからの眺望です。

向こうには干拓地である我が家の畑が広がる。

その向こうは姫路市網干区の木材港や工業地帯がある。

ここから下を見れば、遠浅の砂浜で潮干狩や海水浴の新舞子浜がある。

南(右)を見れば瀬戸内の家島諸島や小豆島が見える。

更に晴れた日は四国方面が見えます。



晴れの日は東北に、遥かに姫路城が小さく見えるはずです。

眼下右下にホテル・シーショア御津岬がある。



実家の畑では、イチゴが収穫時期を迎えて家族で楽しめる。

 

 

人生は自分のもの、一度しかないから夢のある職業についてみたかった。

1969年に東京オリンピック(中学3年生)があり、

次の大阪万博1970年を目前にして、日本経済が右上がりに進みだした頃。

日本は新しい発想と技術力でどんどん前進していた。

 


自分はグラフィックデザイナーの道を目指していた。横尾忠則や宇野昭など

新進気鋭のイラストレーターがデザイン界で活躍しだした頃、

自分の夢は叶い、華やかな職種である大阪の企業に就職できた。

大阪万博で梅田が新しく変貌した頃で、関連した仕事にも触れられた。

思えば夢は叶う。

好きな仕事が出来るので毎日が楽しい。

大都会の真ん中で華やかな仕事ができる嬉しさ。

今は、家業の畑を苦労して守ってくれている弟に感謝している。

 


あれから50年以上が過ぎた。

農業は機械化されたが、実入りの少ない実態は同じみたいだ。

農業における3Kとは「キツい・汚い・嫌い?」かな 笑

今だに多くの社会人の就職選択肢には入ってこないかもしれない。

定かではないが、全国の農家平均年齢は約70歳以上で、

毎年上昇傾向にあるのではないのかな。

90歳という過疎地もあるかもしれない。

高齢化と後継者不足は危機的状況に違いない。



地方や農業に興味のある若者が少しずつ増えていると聞いた。

今後の農業は、いかに魅力的に、かつハードルを下げられるかが

重要になってくるのではないのかな。

農業のこれからは「稼ぐ・効率化・簡略化」の新3Kが

農業の未来を切り開くキーワードになるんだろうな。

 

今の自分は、身の丈に合う 気楽な趣味の家庭菜園を楽しんでいる。

子供の頃に体験した苦い思い出も、高齢になってから野菜作りは楽しいな、と思える勝手気ままな自分がいる

自給自足気分で気楽な余生を楽しむ、、とは想像もしていなかったのだけど

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二度目の借地で炭素循環農法を始めた

2024-05-24 12:57:59 | 炭素循環農法

2014年秋の頃のお話です(もう10年も前)

30年近く栽培した畑が、住宅開発のために使えなくなった。

楽しみを取り上げられるので困惑した記憶をたどる。

一緒に栽培していた仲間はジプシーになったり、止めたり・・

次の借地を探し回った

 

2度目が見つかり、JA(農協)が斡旋する貸し農園の開墾を始める。

草ボウボウの畑を農協の担当者がトラクターで耕してくれた。
耕した土には草の種や根が混じっている。
野菜を作っても暫くは雑草対策に追われそうだった。

必死で整地して畝を作ったが、水気混じりの泥土に手を焼いた。

このような土に堆肥などを混ぜて、ホクホクの野菜畑に変えます。

2度目のNew農園で土作りを開始した 2014.12.8
水はけの良い肥沃な土になるように考えた。
自治体から無料で貰った木材チップを畑一面に蒔いてみた。
この方法は、専門家の言う「炭素循環農法」というらしい。

★炭素循環農法のその手法とは
化学肥料と農薬に依存せず、木のチップや草など自然の物を使って
土を良くし、野菜を育てる農法らしい。
土の微生物の力を借りて、太陽の力も借りて、
水の力も借りて、空気の力も借りて、
自然の美味しい野菜を作る方法らしい。

炭素循環農法は、土地の環境に負担をかけずに野菜を作ることが可能。
むしろ、雨水などがその土地の深部を通過して
地下に流れることで、まわりの環境を良くするので価値がある。

自治体のクリーンセンターに積まれた木材チップ(発酵前)

 

農地の体質改善のために木材チップを畑にばら撒く。
土に馴染めば、とても良い土になるが数年かかるのではないかな。

1袋10kgのバーク堆肥を買うとお金が嵩む。
無料で趣味の野菜作りができれば最高です。

まだ粗削りだから、大根やニンジンなどの根菜には障害があるかも。

 

広いスペースへ徐々に木材チップを投入する。大変な作業になった。

土に混ぜ込むが未発酵のチップだから、どんな影響があるのかわからない。

発酵するまでは窒素過多になるのか無いのか?どうかな・・

1年が過ぎ、ようやく土が育ってきたようだ。

愛用の耕作機械はガスボンベで動くHONDAの小型機だが、パワーが無いので

重い土には困難。でも鍬よりも楽。10万円と安くはないが、もう償却してる。


住宅に囲まれた畑だから、冬の強烈な寒風もなく、温暖な栽培が出来る。

住宅の側はナメクジが多いように感じた。少し薬品で対策をした。

 

土が良くなった、炭素循環農法 恐るべし

化学肥料は土を固くするので控えめにしています。

堆肥をたっぷりと混ぜ込みます。

それを繰り返すとミミズやバクテリアが増えてベストな畑になります。

収穫が終わった残渣などは、畝の上で乾燥させています。

雑草もしかり。家庭の生ごみなどもこの畑で分解発酵させています。

そのうちに土に混ぜ込むと肥沃な畑になっていきます。

サツマイモは痩せた土でもよく育ちますが、

ホクホクの土が芋を美味しくしてくれています。

炭素循環農法は水はけもよくなっていいですよ。

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じゃが芋メークインの普通植え

2024-05-13 16:11:41 | いも

ある年の2月末日、メークインの種芋を植え付けた。
誰もが普通に栽培する植え方に従って・・。
種芋は早く買っていたのだが、
雨や気温の低い日が続き、様子見の日々が続いたので植え付けが遅れていた。

 

発芽を確認できたので、ここは植えるタイミングと思った。
2日後に雨が降りそうなので、急いで畑の準備にかかった。

思い立ったらすぐにやってしまうから疲れる。

いつもなら2列に植えるのだが、今回は1列に植えた。

畝の真ん中を割り、30cm間隔に種芋を配置した。
2個の間には完熟牛糞堆肥&化成肥料を置く。
根が張ったらこの肥料を吸収してぐんぐん成長していくはずだ。

まだ気温が低いので黒いマルチを張った。
だが、風が強いので一人作業はとても困難だった。
マルチが風にひらめくので、漁業用のネットを被せた。

ネットを被せることで、強風にも耐えられそう。
植え付け作業が終わったと同時に冷たい雨が落ちてきた。

★植えたメ-クインは、楕円形でくぼみがほとんど無い芋。
煮ても型崩れしにくいのでシチュ-やカレ-、おでん等に向いている。

★男爵芋は丸くて芽のくぼみがあり、
澱粉質なのでホクホクした食感があり、
コロッケやジャガバタ-等に向いている。

数日して、その後の成長はこんな感じです。
もっこりと黒マルチを突き上げてきた。その後は花が咲いた。

花を摘む人もあるようだが自然のままに育てる。



6月になると木が枯れて収穫時となる。

梅雨になり晴れの日に収穫した。


小ぶりな芋もあり、大きな芋もあり、美味しそうな肌色のお恵み。

肌色がとても美しい。初期に石灰がすぎるとザラザラした肌になる。

春のジャガイモ栽培は成功しました

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スイカの立体栽培第2弾

2023-06-30 17:04:56 | スイカ・メロン・カボチャ

前回、棚栽培をして、大きくなった玉が落下しそうになった。
その棚栽培に再挑戦をしてみることにした。
でもね、しっかりした支柱が、何本も必要で、しっかりしたネットも必要で、ちょっと面倒くさい作業かとは思う。

今回は普通の縞柄の小玉スイカを1本植えて、甘いスイカを収穫を期待する。

棚の下にネギやニラを植えるスペースが生まれていい感じ。

日除けになるのでベスト。

竿は100円均一の店で沢山買って準備した。

 


有機物で作った自作の堆肥をたっぷりと土に漉き込んでいる。

栽培方法は、メロンもカボチャも同じだろうと思う。
窒素肥料たっぷりはツルボケするので、肥料は慎重にした。


もう1本追加で植えた苗の色は黒い小玉スイカ。とても甘いらしい。


巡回するたびにスイカの玉が早いスピードで成長していく。

早くネットに入れて吊り下げておかないと垂れ下がって切れてしまう。

ぶら下がっていない危険な場所(ネットの上)は、敷板でスイカを支えた。

重くて支柱が壊れそうなので、またしても棚栽培のピンチ。

こちらも危険 ぶら下がった重みに耐えられず土台が必要な不細工な有り様。

こうなるなら平場栽培と同じ 笑。

追加で植えた黒い小玉スイカは爆弾のように黒いが、中身は真っ赤でした。

土地面積を有効に使えるから立体栽培したが、強い支柱作りが必要と感じた。

平場で育てる方が心配せずに済むと思った。難しいもんですね。

小さなメロンなどは棚仕立てでもいいかな。

行燈型やボックス型の棚仕立てよりも斜め仕立ての方が作りやすいかも。

 
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スイカの立体栽培に挑戦

2023-06-30 16:02:09 | スイカ・メロン・カボチャ
ある年のスイカ栽培
 
6月18日、スイカの小さな実がネットにぶら下がっている。
土地が狭いので、立体仕立てに挑戦した。
敷き藁も要らないし、棚下のスペースが有効に使えるかなと考えた。
初めての挑戦なのでどうなるのか・・。


順調に育って、玉が大きくなったスイカをネット袋に入れて吊り下げた。
日が過ぎて、成長した玉の重さに耐えかねて落下しそうになった!
しっかりとした支柱で支えるようにしないといけませんね。
 
 
ネット入れは、小さな玉の時にするべきだったと反省している。
初めての挑戦なので、知識が無く腹がたつぅ~。
やはり、スイカは地べたに這わせるのがいいのかな。
 
それでも、何とかスイカを救済できた。
日が過ぎるごとに大きく育っている。
あと2週間もすれば真っ赤になって、
美味しく食べられそうです。
 
 
 
初期の頃の作業は摘心と受粉が重要
蜜蜂さんに全て受粉をお任せしています。
カボチャの雄と雌はわかるのですが、
スイカの雄しべと雌しべの形の違いがわかりません。
何とかわかるようになったかな・・
 

花弁の下にスイカの実が見えるので雌しべに違いありません。
 
ダウン受粉に失敗した場合は、こんな形で枯れてしまいます。

その後、受粉に成功し7月5日には
5個も結実して20cmほどの玉になりました。

よくわからないのですが、1本の苗に5個は多いのかな?
結実したので栄養がたっぷりと届くように、
枝を途中でカットしたが、それでも実れば嬉しい。

スイカやメロンは水不足でも大丈夫ということだが。
梅雨時の過剰水分で根腐れしないかと悩みました。
雨が続くときだけ、根元に水が当たらないようにしたと思う。
何とか赤くなってホットした
 
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