※ 2020年シーズンはキャンプ泊営業のみとなります。素泊まりを含む、小屋宿泊はご利用頂けません。どうぞご了承ください。
※ 9月19日(土)、20日(日)のテント泊は定員に達しました【新規予約不可】
最新登山道情報(ツイッター) 滝谷渡渉部ライブカメラ(リンクは記事下部にあります) 槍平小屋ライブカメラ(キャンプ場)
※ 槍ヶ岳・飛騨沢ルート落石情報 (必ずご確認ください)
槍平小屋ホームページ /facebook/instagram
(ブログ記事を引用・抜粋される方へのお願い・・・元記事へのリンクを必ず表示して下さい)
台風10号により被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。ここ槍平でも昨夜遅くから風は強くなり始め、今日は一日を通して風の強い状態が続き、結局午後4時過ぎに吹き返しの一番強い風速(13m/s程度)を観測しました。午後6時現在もまだ強い風が吹いています。
今朝は残念ながら、稜線より3組の登山者の下山がみられました。無事だったからよかったものの、皆様、暴風に吹かれ続けて憔悴されていました。幸い、さすがに今日は登りの登山者は見かけなかったのですが、槍平小屋からは4日前の3日(木)の段階で注意喚起をさせて頂いております。槍平から情報を出す際に参考にしているのは、皆様と同じようにインターネットの情報です。さらに言えば、すべて無料のサイト情報から、今日の悪天候は十分に予測出来ました。どんなに予報精度が上がっても、最終判断をする人間側に慎重さ、冷静さがなければ、どんな正確な情報も意味がありません。
それから、これはまさにネット時代ならではの心配ごとなのですが、このような悪天候時に行動した方が山行記録サイトや、各種SNSへ自身の行動を投稿してしまいます。ご本人は自身の行動を正当化させたい、というバイアスが自然に働いてしまうため、客観的な情報になっていない場合も少なくありません。皆様も今後、山行記録をネット上に残される場合には、「誰かがこの情報を見て、危険な行動をしてしまう引き金にならないか・・・」という部分にまで、注意を払って頂ければと思います。ネット上にずっと残る情報は、もしかしたら誰かを危険にさらす”時限爆弾”にもなりかねない、ということをお忘れなく。
暴風対策で小屋周囲をうろうろしていた昨日、「!」と気付いたのは床下へ入っていく蛇。「まだいるかな?」とカメラを持って戻ってみると、いましたいました。今シーズンはよく蛇を見かけて、これで3度目。「小屋の床下に隠れる、ってことは、小屋は安全ってことかな」と、妙な安心感を持ちました。小屋に一人っきりでいることには別に寂しさを感じたりはしないのですが、この悪天候を一つ屋根の下でやり過ごす仲間がいることには勇気づけられました。お天気が悪いときは、回復するまでじっと待つこと。すべての生き物が生き延びるための、基本中の基本、です。
なお、今回の台風では雨の影響はほとんどなく、登山道上の沢の増水などは見られませんでした。台風10号による登山道への影響(倒木など)については情報が入り次第、このブログでお伝えいたします。
それでは本日の気象情報。
午前6時。
午後6時。