明日からの3連休、登山計画を早くから立てている方も大勢いらっしゃると思います。山小屋にとっても率直に申し上げれば”書き入れ時”に違いありません。北アルプスの晴れ渡る青空の下、安全に登山を楽しんで頂いて大勢のお客様に山小屋を利用して頂ければ理想的なWIN-WIN関係です。けれども、大自然相手の登山ではそれが難しい場合が時にあります。
槍ヶ岳登山には複数の入山口があります。皆さまも入山日の天気予報を有料、無料のサイトをハシゴしながらヤキモキされた経験があるのではないでしょうか?新穂高温泉から入山し、槍平小屋を通過して槍ヶ岳へ登るルートは飛騨沢ルートです。名前の通り、飛騨、つまり岐阜県側からの入山です。新穂高入山予定の方、岐阜県側の天気予報は確認なさっているでしょうか?
山の日3連休、天気予報は好転する可能性もゼロではないものの、8日午前7時現在の予報では10日(日)、11日(月)、12日(火)に雨予報で、10日深夜から11日にかけて大雨予報になっています。予報雨量のままなら滝谷架橋流出の恐れもあります。山の日3連休に新穂高温泉から入山予定の方はエスケープルート(中崎尾根経由わさび平方面はオススメしません。上高地側下山を念頭に)、小屋で停滞した場合の予備日設定を必ずお願いいたします。
天気予報をもとにご予約キャンセルのご連絡もすでに頂いております。その分、満室だった日に空室も出ておりますが「空室出ました!」とアピールすることはキャンセルなさった方々の慎重な判断を大切にしていない山小屋の姿勢になってしまうのではないか?と自問してしまいます。その代わり、槍平小屋からは次のようにお知らせいたします。
「16日(土)、17日(日)はお部屋に余裕がございます。と、いうか、ガラガラです!皆さまのお越しを熱烈にお待ちいたします!」
槍平小屋では同一シーズン内でのご予約キャンセル後、新規にシーズン内にご予約頂いた方からは1回目ご予約キャンセル料金は頂いておりません。安定した天候をじっくり狙って、安全に行動できるタイミングで北アルプスの登山を計画なさって下さい。
槍平小屋
橋本直忠(現地管理人・X、槍平小屋ニュース更新担当)