やっぱり本が好き@ミステリ

日頃読んだ本の感想・日常の生活など

灰色の虹 貫井徳郎

2010-12-17 11:17:49 | Weblog
身に覚えのない殺人の罪。
それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。
彼は復讐を決意した。
ほかに道はなかった。
強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。
七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。
しかし江木の行方は杳として知れなかった…。
彼が求めたものは何か。次に狙われるのは誰か。
あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。

冤罪が作り出されていく様がよくわかった。
本当にこんなことがあったら恐い。
自分がここに出てくる刑事、検事、弁護士に係わってしまったら江木雅史のように
やってもいない罪を自白してしまうだろう。

それにしてもこの本面白いです。
もうノンストップです。
500頁以上ある長編ですが止まりません。
今年読んだ本100冊以上の中でベスト3に入ります。