やっぱり本が好き@ミステリ

日頃読んだ本の感想・日常の生活など

行方不明者 折原一

2008-09-28 09:26:11 | Weblog
埼玉県蓮田市で、ある朝、一家四人が忽然と姿を消した。炊きたてのごはんやみそ汁、おかずを食卓に載せたまま…。両親と娘、その祖母は、いったいどこへ消えたのか?女性ライター・五十嵐みどりは、関係者の取材をつうじて家族の闇を浮き彫りにしてゆく―。一方、戸田市内では謎の連続通り魔事件が発生していた。たまたま事件に遭遇した売れない推理作家の「僕」は、自作のモデルにするため容疑者の尾行を開始するのだが―。

とにかくグイグイ引き込まれる。どうしても結末は無理やり感があり好きではないけど、そこまでのプロセスは面白い。

東京島 桐野夏生

2008-09-26 11:53:04 | Weblog
32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか―。食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読者の手を止めさせない傑作長篇誕生。

やっぱり桐野氏の本は苦手です。
以前に「残虐記」「リアルワールド」読みましたがだめでした。
ひょっとしたら「東京島」は面白いかも・・・と思い手に取ったのですが・・・

カラスの親指 道尾秀介

2008-09-22 12:13:17 | Weblog
“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。

道尾氏の本は読破しているがこれが今のところ一番面白い。登場人物一人一人に個性があり、会話、話の流れ、結末に至るまでよく出来ていると思います。多少、ストーリーに強引なところなどありましたが結末よければすべてよしという感じですね。

証し 矢口淳子

2008-09-17 10:21:06 | Weblog
過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリ。

結末が二転三転して、読者をいい意味で裏切るのが面白いのに後半になるにつれてダルダルでなんともいえない結末でした。正直残念。「償い」は高評価みたいなのでとりあえず読んでみたいと思います。

ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎

2008-09-16 12:02:40 | Weblog
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。
 
金田首相の暗殺犯として警察から追われる逃走劇なのだか非常に面白い。逃走を助ける人々がいい味を出している。久しぶりにページをめくる手を止めることが出来なかった。映画化なり、ドラマ化になると絶対面白いと思うな。その際は原作に忠実にして欲しい。主人公の青柳は誰がいいかを勝手に考えてみました。
ずばり伊藤英明さん!

みんな誰かを殺したい 射逆裕二

2008-09-11 10:36:49 | Weblog
峠道でクロスした。峠で発生した殺人事件。被害者は、禿げた小太りの中年男性。目撃者は二人。相馬文彦は木陰から犯行の一部始終を目撃する。二人目は町村寄子。逃走する犯人の車と曲がり角ですれ違ったのだ。事件は単純に解決するように思えたが‐‐。緻密なプロットと交錯する犯罪、横溝ミステリ大賞史上に残るスリリングな展開。

事件は二転三転するのだがなんとなくしっくりこない。
偶然が多過ぎて「ありえないよ~!」って感じでした。

決壊 平野啓一郎 

2008-09-10 15:13:13 | Weblog
2002年10月全国で犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。
容疑者として疑われたのは、被害者の兄・沢野崇。
警察による事情聴取から、容疑者として逮捕。
ところが後に実行犯が判明。そして予期せぬ結末が・・・。

やっと読み終わりました。
昨日のブログにも書きましたが、難しい漢字、難しい会話のおかげで読むのに苦労しました。
最後までしっかり読みましたが昨日の時点で読むのを辞めてもよかったかなと思います。
結局、わたしとの相性は良くなかったようです。

決壊 平野啓一郎

2008-09-08 11:57:55 | Weblog
現在、上巻の216頁まで読みました。
なのにまだ事件は起きてません。この本の表紙に「全国で次々と犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された」と書いてあるので事件は上巻で起こるはず!なにの半分以上も読んでいるのにまだ起こってません。
この本、難しい漢字が多いです。(私にとってはですが・・・)
会話も難しい所があります。第二章の最後のほうに兄弟の会話があるのですがなんだかよくわからなかった。「まさかこれが、道徳及び立法の諸原理だとは思わないけれどね。」こんな会話兄弟でするのか!?その兄と友人室田の会話でも小難しい会話が数頁にわたり書いてありそこを読むだけで一苦労でした。もう読むのを止めようかと思いネットでこの本の書評を読んでみたら、かなりの高評価。もうすこし読んでみようと思います。