やっぱり本が好き@ミステリ

日頃読んだ本の感想・日常の生活など

学生街の殺人 東野圭吾

2008-11-21 12:35:59 | Weblog
学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。
「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して・・・。
第二の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。
奇怪な連続殺人と密室トリックの影に潜む人間心理の真実!

第二の殺人で光平の彼女広美が被害者なのだが、この広美がまぁ謎めいている。
そして秘密主義。
もー嫌になっちゃうほど。
最後には彼女の秘密がわかり彼女の人柄がわかり納得でした。

九月が永遠に続けば 沼田まほかる

2008-11-14 11:44:01 | Weblog
高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。
愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。
息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。
悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか――。
人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。

絡み合う人間関係が最初は面白く思えたのですが終いにはウンザリでした。
ありえない!の連発でした。

犯罪小説家 雫井修介

2008-11-13 14:47:36 | Weblog
新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。
監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は『凍て鶴』に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト〔落花の会〕を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。
待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残された謎の解明が映画化のために必要だと言い、待居を自分のペースに引き込もうとしていく。
そんな小野川に、待居は不気味さを感じ始め—。
全篇に充ちた不穏な空気。好奇心と恐怖が交錯する傑作心理サスペンス。


誘拐児 翔田寛

2008-11-06 11:11:25 | Weblog
終戦翌年の昭和21年、幼児誘拐事件が起きた。だが、身代金の受け渡し場所の闇市で、警察は犯人逮捕に失敗。物語はそこから始まる。15年後、再び事件は動く。生い立ちに疑問を持った青年とその恋人は過去につながる道を必死で探し求め、そこに妙な殺人事件が絡む。悲劇と希望、非情と愛情が交錯する。やがて姿を現す真犯人。第54回江戸川乱歩賞受賞作。

「おまえは、ほんとうの息子じゃないよ。私が誘拐・・・」という言葉を残し母親は死んでしまった。
良雄は真実を知るため母親の過去を調べ始める。
結局、本当の母親ではなかったけれど、この二人の親子の絆は深いです。
心にジ~ンと来ました。


演じられた白い夜 近藤史恵

2008-11-04 12:20:28 | Weblog
小劇場界の著名女優・神内麻子は、劇団主宰者で演出家でもある夫の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやって来た。
匠の主導で山荘には女優、男優、舞台監督が集められていたが、彼ら八人は互いに初対面であった。
匠の新作は本格推理劇で、演じる側にも犯人がわからないよう稽古を進める趣向だという。
ネット掲示板のオフ会を題材にした台本が進行するにつれ、麻子の周囲に疑心が兆し、それは恐るべき事件の形を取って現れた。
作中劇の中に隠された真相とは—。

山荘に集められた男女が一人づつ殺されてしまう。
犯人は誰!動機は!ハラハラドキドキ!なんてちっとも思わなかった。
残念でした。