やっぱり本が好き@ミステリ

日頃読んだ本の感想・日常の生活など

父からの手紙 小杉健治

2008-06-30 14:51:22 | Weblog
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。
しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。
十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。
婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。
姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。

誕生日に届く手紙は家族を愛する父親の姿を想像してしまいます。なのになぜ、失踪しなければならなかったのか?麻美子は父は不倫して出て行ったと思っていました。が、それは無いな。最初からそう思っていました。
真実がわかるにつれて込み上げてくるものがあります。
悲しいです。