YANO塾の塾長がお送りする教育関連ブログ

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どんな生徒でも伸びますか?

2016年07月27日 | 教育雑感

世の中の二極化が進んでいます。

これは日常の生活ではあまり実感しませんが、

情報番組や、新聞その他の記事を読んでいると、

痛切に感じます。これは最近の教育事情も一緒で、

私学を含めた多くの学校でも低位の生徒に手を焼いています。

私学中学受験の状況が少しずつ変化しています。

以前と比べて受験者が激減しました。

公立一貫校や和大附属中の台頭が遠因でしょう。

また、低位の生徒を合格者として認めてしまわざるをえない

台所事情。

一番困るのは低位の生徒を受け入れてしまった学校でしょう。

まともに学習できない事情を抱えた生徒の学力を

立て直すには、それなりの時間と愛情と

その人にあったカリキュラムが必要ですが、

学校のペースは新幹線並みのカリキュラムを組んでいますので、

本来、そういうペースになじまない生徒を入れてしまえば、

結果は火を見るより明らかです。

結局はドロップアウトするしかないのです。

これはボタンの掛け違いによる悲劇です。

学習のペースや仕事のペースは本来はその人にあったもの

で進めていけば、結果はついてきます。

それがオーバーワークになってしまえば、かえって

心が折れてしまいます。

私の塾でもいろんなタイプの人が入塾されますが、

何年か塾に続けて通える人は一定の成果を出しています。

また入塾当初からは考えられないほど伸びる生徒もいます。

ここ10年間の入塾テストの結果を

見ていて、驚くことがあります。

(入塾テスト結果はパソコンのファイルとして

保存しています。)

ある生徒の成績ですが、旧帝大の工学部を現役で

合格したAくんは、入塾当初は

ごく平凡な成績でした。

ところが入って二週間目から驚くべき

変身を果たします。

まるで人が変わったように私が出す課題を

クリアーしだしたのです。

勉強する態度も落ち着いてきて

実はとても頭がクールだとわかってきました。

交わす言葉もそれほど多くないですが、

とてもじっくりと考えながら言葉が出てきます。

こういう子供は劇的に伸びます。

もう何百人と生徒に接してきて

最近思い当たるのは、やはり

人間は知性とか感情の生き物とか言いますが、

一番大切なのは、素直で純真な心をもっているかどうかです。

 

純真な子どもは、まさに純真無垢な心をもち

正しいもの、美しい論理、美しい言葉、美しい絵、

美しい音楽、正しい考え、正しい姿勢、

正しい所作、そして正しい礼儀、そういうものを

素直に受け入れます。

そして先生から発せられるいろんな

メッセージや指示に素直に入っていけます。

こういう素直な心を持った子供は学習に全身全霊打ち込めます。

私はいま勉強を教える仕事の傍ら

ジャズピアニストとして、音楽に向き合う時間を持っていますが、

まさにこれは勉学と同じで、集中力と美しいものに対する祈願をもって

行う心と身体の鍛錬の時間です。

塾に来る子供たちにも同じような気概を持って

勉学に接してもらいたいと考えています。

教育というのはやはり、人が行うもので、どんなに

コンピューターが発達して、教えるツール(タブレット等)

が高度になっても、美しいもの、正しいものに対する

心を育てることはできません。また共感することはできません。

なぜなら、教えるツールには擬似的な脳はもっていても、肝心の

心を持っていないからです。

人は人に交わり、人となる。

この言葉を胸に日々の授業を続けていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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