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子供を育てる喜び

2015年02月07日 | 子育て

子供が小さい頃は親に育てられているという意識は

あまりありません。でも子供は親の背中を見ています。

親がどういう生き方をしているのかなんとなく

感じています。

子供はその時その時で影響の受け方は変わります。

たしかに幼児の間は母親への依存は大きいでしょうね。

でも、それだけではありません。

子供たちは遊びや語らいの中で

友達の影響をおおいに受けます。

最近は世の中がギスギスしているので、

外で楽しく遊ぶというのは

なくなってきたのが時代を感じさせます。

世の中は個人主義が当たり前になって

地域のひとによって育てられる

というのは少なくなってきました。

私は小さい頃は三軒がひとつづきになった借家に住んでいたのですが、

お隣さんは公立小の教師の夫婦と私より小さな男の子が

住んでいました。

読んでしまった少年アトムの漫画雑誌がゴミ箱に

積み上がっていたので、子供ながらに

裕福な家庭なんだなと感じていました。

あるとき母が、「これ、お隣さんがくれたんよ」

大きな箱を私に差し出してくれました。

中を見ると、立派な水彩の画材セットです。

絵の具や筆やパレットがキラリと輝いていました。

両手いっぱい広げても抱えきれないような

立派な画材セットを見たのはその時が

はじめてでした。

「これもらっていいの」

「これを使ってもっとたくさん絵をかいてって」

「ふーん」

当時僕は絵を描くのが大好きな子供で

担任の先生もよく褒めてくれていました。

今考えるととても心温まるプレゼントです。

ぼくはそれからますます絵を描くのが好きになり、

父に油絵の手ほどきもうけはじめました。

近所の人からの思わぬプレゼントでしたが、

私の記憶にはそのときのあったかい気持ちが

いまでも蘇ります。

 当時の長屋には大工さんも住んでいましたが、

家のテーブルはその大工さんに作ってもらったと父が自慢気に言ってました。

大きな台風が通りすぎた後は、大工さんも手伝ってくれました。

長屋を引っ越した後は父が務めていた会社の社宅に移ったので、

大きくて立派な一軒家でしたが、そのあたりから

高度成長期に差し掛かっていて、世の中がどんどん変わっていったと

思います。

自分自身のことを考えると、学校の友人だけでなく、

地域の人や近所の人達のちょっとしか語らいや

学校の先生や習い事の先生に色々支えられてきたと思います。

そういう意味で、これから自分自身が良い意味で子供たちに

良い影響をあたえることのできる大人でありたいと思っています。

こどもはただ親だけが育てているのではなく、

まわりの人によって育てられているのです。

よい環境で育てば子供も素直にすくすくと

育ちます。親も無償の愛でそだてるからこそ

子供から色んなものをいっぱい貰えるのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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