おいらには
とても気になる利用者が
一人おった。
この人が
うちのグループに入ってきた時から
すごく気になって
いっつも気にかけていた。
3年前のクリスマス前
ティッシュにくるんだ1000円を
渡されたことがあった。
もらえないと突っ返したが
「なんか買ってやれ」
と
無理やり押し付けられた。
娘さんに事情を話し返したが
「お父さんが金をくれってゆうもんで」
「何に使うんだろう~とは思ったのよね」
「そっか、そんなことがあったんだ」
と
ちょっと嬉しそうだった。
今日二人で出かけることがあったもんで
言うなら今日しかない
と
車を運転しながら切り出した。
あのさ
私4月から職場変わるんだよね。
すごく驚いて
「何でや」
試験に受かったで
誘われたところがあるもんで
そっちに行くことにしたんだわ
「今のところではいかんのか?」
うん、今のところはケアマネぎょうさんおるでさ
他から来てくれんか~って言われたもんで
仕方ないんだわぁ
と
嘘をついた。
「そうなんか、みんなおらんくなって寂しいなぁ」
そだね、あなたが来た時におったのって
サブリーダーだけになっちゃうね
「3月は来るんだろ?」
来るけど4日しか勤務ないんだよね
「いつだぁ」
認知症なのに覚えてくれようとしてる。。。
ありがたいなぁ。
あっちに行こうこっちに行こうって
振り回したのって
おいらだけだよね~
とゆうと
「そうだな」
と
笑って
「ありがとうな」
とゆってくれた。
おいらは
泣いている事が見つからないように
頑張ったが
多分ばれてるだろうな。
ホント
ありがとう。Aさん。