親心、子心

教育に関わる様々な悩み、問題を親、子ども、両方の気持ちから寄り添って考えていきます。お悩み相談募集中。

衣食足りて礼節を知る

2015年03月13日 20時02分35秒 | 教育全般(非分類)
確か、古代中国のことわざだったと思う。

…でもこれが、なかなか的を射ている。
人間、自分の身の回りのことが満足されないと、なかなか前を向けないもんだ。

車が、ゲームがほしいからと、金に目がくらんだり…。
あの子が振り向いてくれないからと、勉強が手につかなかったり…。

最近のおじさんは、剣道の防具が買えないからと、指をくわえていたりする…。



震災の時のように、生死の問題が間近にあったとき、今までそれに直面してこなかった子どもたちは、身じろぎ、固まってしまうのだと思う。
大人でさえ直視できない状況だったのだから、経験の少ない子どもたちであればなおさらだ。



…それでも。

津波ですべてが流された地域で、子どもたちが復興に向けた町作りの計画を立てる学習をしているという。


…こういうとき、やっぱり大人よりも、子どもの方が、未来に目を向けて、前に進めていると思う。


…大人がもつ、未来を予測する経験。子どもがもつ、未来へ立ち向かっていく勇気…。

そのどちらもが、等しく尊いと思える。そこに、良い悪いはないんじゃないかと思う。