フランスパンを手土産に
出かけました。
買ったときの袋のまんまで
出かけてもよかったのですが
なにを思ったのか
風呂敷で出かけました。
出かけ際あわただしかったので上手く
風呂敷で包めず
風呂敷からフランスパンがこんにちはしてしまい、
落とさないように
かえって注意しなければいけませんでした。
パリジェンヌはやっぱり
こじゃれたバッグに(以前フランスパン、バゲット専用の
バッグを見たことアリ)
入れるのかしら?ねこのおくさん、ちょっと想像・・・。
秋ですねぇ。
毛糸製品が恋しい・・・というか
毛糸そのものが恋しい季節です。
さて、今シーズンは何を編もうかしら。
本をみて、まだイメージトレーニングです。
お布団の中でねそべりながら
編み物の本を読んでいるのが
とってもシアワセな時間です。
かぎ針も楽しいし、棒針も楽しい♪
編み物は楽しい!
先日、夫とショッピングにおでかけ。
食器やら雑貨、洋服、いろいろ売っている
セレクトショップで
ヴィンテージもののワンピースを気に入り
試着♪
試着室から出た私を見ても、夫、ノーコメント。
「なんで何も言わないのー!!」と
問い詰めても特にコメントナシ。
ま、そんなときは大抵
私は買う気まんまんで
ほぼ夫の意見には左右されない状態ですから
いいんですけどね。
でも何か言ってくれてもいいのにさ!
と、思う反面、
一緒に買い物しているカップルで
デレデレになっている男性は私の好みじゃないので
これでいいのだ・・と自分を納得させるのでした。
夫はさておき、そのワンピースを着るのが
とても楽しみです。
職場に着て行くにはおしゃれで
惜しいナ。
(となると、いったいいつ・・・?っていう
ポジションのお洋服はありませんか?)
おしゃれワンピースを着ていってもいい
おしゃれな仕事場で働いている人がうらやましいです。
☆☆☆『どんぐりとねこのおくさん』のあとがき☆☆☆
お察しの方は多いと思いますが
宮沢賢治の『どんぐりと山猫』の
“ねこのおくさん”バージョンです。
原作の山猫はオスですので
話し言葉が男性言葉です。
それをねこのおくさんらしく翻訳。
それから、もう一人登場人物として
馬車別当(山猫の使用人のような位置づけ)が
いますがそれは割愛しました。
話の筋も原作にかなり忠実にしました。
ねこのおくさん風にへんてこな方向に
物語を展開できるほど余裕がありませんでした。
原作の『どんぐりと山猫』は夏場に
お風呂上りにバスタオルいっちょで
読み終わっても湯冷めしないっていうくらいの
短いお話です。(冬場は湯冷めすると思います。)
楽しんでいただけたなら幸いです。
「このなかでいちばんばかで、
めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが
いちばんえらいとね。ぼくお説教できいたんです。」
ねこのおくさんはなるほどというふうにうなずいて、
それからいかにもというふうに気取って
どんぐりどもに申しわたしました。
「よろしい。しずかになさい!申しわたしです。
このなかで、いちばんえらくなくて、
ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、
あたまのつぶれたようなようなやつがいちばん
えらいのです!」
どんぐりたちは、しいんとしてしまいました。
それはそれはしいんとして、堅まってしまいました。
「どうもありがとうございました。
これほどのひどい裁判を、まるで1分半で
かたずけてくださいました。
どうかこれからわたしの裁判所の
名誉判事になってください。
また、葉書が行ったら、どうかきてくださいませんか。
そのたびにお礼はいたします。」
「承知しました。お礼なんかいりませんよ。」
「いいえ、お礼はどうかとってください。
わたしのじんかくにかかわりますから。
そこで今日のお礼ですが、あなたは
黄金のどんぐり一升と塩鮭のあたまと、どっちを
おすきですか。」
「黄金のどんぐりがすきです。」
「では、どうぞ!
さあ、おうちへお送りいたしましょう。」
きのこでこしらえた馬車は
草地をはなれました。
木や藪がけむりのようにぐらぐらゆれました。
だんなさまはどんぐりを見、ねこのおくさんは
とぼけたかおつきで遠くをみていました。
馬車が進むにしたがって、どんぐりはだんだん
光がうすくなって、まもなく馬車がとまったときは、
あたりまえの茶いろのどんぐりに変わっていました。
そして、ねこのおくさんも、きのこの馬車も、
一度に見えなくなって、だんなさまは
じぶんのうちの前に、どんぐりをいれたますを持って
立っていました。
それからあと、ねこのおくさん拝というはがきは
もうきませんでした。
またはがきがきたら、出頭してもいいかなと
だんなさまはときどき思うのです。
☆☆☆終わり☆☆☆
「そうでないよ。わたしのほうがよほど大きいと、
きのうも判事さんがそうおっしゃったじゃないか。」
「だめだい、そんなこと。せいの高いの。
せいの高いことなんだよ。」
「押しっこのえらいひとだよ。
押しっこをして決めるんだよ。」
もうみんながやがやがやがや言って、
なにがなんだか、まるで蜂の巣をつっついたようで、
わけがわからなくなりました。
そこでねこのおくさんがさけびました。
「お静かに!ここをなんとこころえる。静粛に静粛に!」
ねこのおくさんが鞭で切り株をビシビシ叩きましたので
どんぐりたちはやっとしずまりました。
「裁判も今日でもう3日目です。いい加減に
仲直りをしたらどうかしら?」
するともう、どんぐりたちは。くちぐちに云いました。
「いえいえ、だめです。なんといったって
あたまのとがっているのがえらいのです。」
「いいえ、ちがいます。まるいのがえらいのです。」
「そうでないよ。大きなことだよ。」
がやがやがやがや、もうなにがなんだか
わからなくなりました。
ねこのおくさんがさけびました。
「お黙りなさい!ここをなんと心得る。
静粛に静粛に!」
・・・おなじやりとりを何度かくりかえしたのち、
「このとおりです。どうしたらいいでしょう?」
だんなさまはわらってこたえました。
「そんなら、こう言い渡したらいいでしょう。」
☆続く