20190219
この日19日は二十四節季の「雨水」です。たまたま当地ではこの日に雨となりましたが、まだ寒く、多雪地帯では積雪のピークかも知れません。一方で北国からは「今年の雪は少なくて助かる」という話も耳にします。
雨水とは「雨が大地を潤し、植物が芽を出す時期」とも表現されます。空から降ってくる雪が雨になる、氷も融けて水になってくる時期とされ、草木が芽生え、昔から農耕の準備を始める時期とも云われてきました。この日はそんな季節の話題です。ちょうど「雨水」に雨となった畑の様子が見出し画像です。2月に入り、1月に比べると雨が降る日が増えてきました。このようなしっとりした畑も良いモノです。
「暦では既に・・・」もよく聞く表現です。目の前に現れる季節感よりも早く、暦が先の季節感を表現する様子をいいますね。この二十四節季というものは古代中国の内陸部で作られた暦を、平安時代の日本に持ち込んだ概念だそうです。この概念、日本人は暦の上で季節が1ヶ月ほど早い事を利用して、次の季節に行うことの準備を始めるという暦の活用法をしたりします。そう聞くと季節のズレについても納得がいくようでもあります。
暦では冬至・夏至・春分・秋分で1年を4つに分けています。それぞれがその季節のピークを表しているとされます。冬至は冬の、春分は春の、夏至は夏の中心だという事です。しかし夏至が夏のピークという話は、日本にいる限り納得がいきません。確かに太陽は一番高く北半球では一番陽射しが強いのですが暑さのピークは7月下旬から8月上旬頃になる年が多いですよね。冬至と寒さのピークがずれるのも同じです。そこが紀元前の古代中国、黄河流域の内陸性気候の季節と現代の海に周囲を囲まれた島国、日本の季節がずれている主な原因ではないでしょうか。
この辺りの情報は、「中国語スクリプト」「ヤフーニュースの天気予報」を参考にしています。