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MONARCH HG 8x30 レビュー・双眼鏡は必要か?

2022年03月10日 16時56分39秒 | 日記

MONARCH HG 8×30に関して、まとまりのない日記(レビュー)を好き勝手書いてしまい自分でも混乱しているので整理します。

【気に入った点・購入の決め手】

①見掛視界60.3°(像が大きく見え迫力がある、または良く見える、見やすい。)
②口径を32mmとかではなく30mmに割り切り軽量化 質量(重さ)450g それでいて防水、マグネシウム合金仕上げ。堅牢で表面は扱いやすいラバー。
③「フィールドフラットナーレンズシステム」を搭載、広視界であり周辺までピントはシャープ。(これによりピントが浅いと感じにくくなりそういった意味では覗きやすい。)
④EDレンズ使用で透過率最大92%以上。ニコン製らしい独特のクリアでヌケの良い像を楽しめる。(解像力も高くコントラストの良い像で良く見えるという意味です。)
⑤防水は結露にも強く、あって良いスペックです。長く使いたいなら尚更のことでしょうか。また対物レンズと接眼レンズには傷に強いコーティングです。
⑥これらが程よくまとめられ高級双眼鏡の仲間入りを果たしつつも国産で実売価格約9万円台。(実にリーズナブルかも。)

ポイントとしては、今回小型軽量で比較的本格双眼鏡を求めました。

ラフに扱いたいなら、また別の選択肢もあります。

【使用目的】

①風景写真撮影の下見用。(ロケハン)余計な物はないか、良い物はないか探す。
②気まぐれバードウオッチング。庭にやってきた野鳥観察にも使用しています。若しくは出かけた先でバードウオッチングです。
③旅の御供。トラベル。少し遠景に何があるか双眼鏡で確認用。等。

【MONARCH HGシリーズ】

ニコンブランドですが中国製のMONARCH シリーズの最上位機種であり、MONARCH HGは日本国産であり、比較的覗いて疲れにくい方でかなり長く使うことが出来る本格派モデル。

これは口径は30mmと42mmで8倍10倍がそれぞれある。(8×30/10×30/8×42/10×42)

使用目的に応じて、比較的気軽に口径42mmや10倍を購入することも不可能ではない価格帯。

実売価格9万円台なので、4機種全て揃えても欧州機の高級機一台分強程度。

【双眼鏡の写真と感想】


対物レンズのキャップはぶら下げ式。紛失することは無いがハメるのにイマイチゴムが良くない。もう少し良質なゴムキャップであると良かった。


アイピース側のキャップ。ストラップに左側だけ通し、見る時は片側ぶら下がりで使いやすい。こちらはハメ具合は宜しい。


アイピース側のアイカップ。アイレリーフの関係か私だけなのか?個人的には少しチラついてしまい安定して覗きにくい。VICTORY SF 8×42では、まずない現象。眼鏡をかけるとこの現象は発生しない。また夜間は気にならない。(星など)
三段階クイックリターンで便利。


日本国産のマーク (これらは刻印が望ましいのですがコストダウンです。他にも必要な所は残し他は質素に仕上げています。)


右ピント補正。人間左右若干のズレがありますので、双眼鏡の場合まず左目でピントを合わせ、後に右目のピントをポップアップさせ補正します。勿論目幅は各々合わせます。遠景~やや近景ですとこれでセンターフォーカスで丸い視野が見れるはずです。最短距離では円になりにくいですが、ちゃんとした像ですと、まん丸いのがキチンとピントの合った(光軸)像です。補正のポップアップは戻します。簡単に動くことなく助かってます。
古い映画のよくある〇(丸)、遠景でふたつ重なって見えるのは壊れているか目幅が合っていません。遠景ではことキチンと丸く見えるはずです。(崖の上のポニョの双眼鏡の見え方の描き方は正解です)


フィールドフラットナーシステムの証。向かって右、接眼目当てを伸ばした状態。付属のケースに収納時は戻します。そしてMONARCH HGの金ぴかエンブレム。一般的に眼鏡ですと伸ばしません。裸眼ですとアイレリーフの関係で伸ばす場合が多いです。
ピントリングは程よいトルク、指触りも良い感触です。


ストラップは発泡性の高い材質で膨張気味ではあるが、全てケースに収まる。ただケースにストラップはないので、やや不便。

【野鳥には?】

昼間なら口径30mmシリーズで十二分です。猛禽類を目的とする方は鳥との距離もあり、10倍は欲しくなりますが口径42mmの方が明るく見えます。しかし今度は口径42mmシリーズは少し重くなります。また10倍は手ブレにも注意が必要になってきます。それから薄暗い森の野鳥にも口径は大きい方が優位です。でもMONARCH HGはシリーズで軽量化されています。

欄干や木によりかかるなども手ですが、三脚は基本的に使いにくくなる傾向です。特に天頂付近。

【天体には?】

これも可能ならば8×42辺りがお薦めでしょうか。理由は暗い天体を見るから。フィールドフラットナーレンズシステムなので周辺まで星がシャープに見えるはずです。これも口径42mmなら明るく、比較的手軽に6等星以上の彗星探しなど便利です。

月や惑星は、安くても良いので天体望遠鏡をお薦め致します。(入門者の話です)

【値段でお悩みの方へ】

価格と性能は比例すると一般的に言われていますし実際そういった面があります。ただし、初めての方がちょっと見て直ぐ判別できるかどうかはご本人次第です。

滅多に使わない、あまり興味がない方にはお薦めしません。ただ1~2万円で満足出来なかった方々へ第一歩としてはお薦めの本格派双眼鏡でしょうか。5~6万円ので悩んでいるならMONARCH HGシリーズはお薦めの範囲内でしょうか?

欧州製の最上位機種が一般的に30万円台~40万円台なのを考慮すると、ある程度ご理解いただけると思います。値段が高いのにはそれなりの理由がありますが全てではないのも事実です。何処で割り切るかでしょうか。

初めての購入で、ニコン製で価格がネックならMONARCH M7シリーズでも不満はないでしょうか。ただ価格分の差は後に気づくかもしれませんが趣味や用途によります。

【肝心の見え方】

MONARCH HG 8x30に関しては価格を考慮すると良く出来た双眼鏡だと思います。カメラバックの片隅にも便利です。

主に冒頭の【気に入った点・購入の決め手】に書いてある通りです。

他には見掛視界60.3°でフィールドフラットナーレンズシステムですと、個人的には中心から80%~85%までが見やすい様に感じます。でも周辺までピントは来るようになっています。

アイレリーフの関係でしょうか、少しチラつくのですが、そこは我慢しています。双眼鏡をパン(フレーミングを水平方向や垂直方向に移動させる)したときの歪みも少ない方だと思います。

ニコンの双眼鏡で、最上位機種をモデルチェンジするなら見掛視界が広くフィールドフラットナーレンズシステムなどは当然のスペックで、チラつかずに見えるよう設計してほしいものです。(これは一部、相反することをメーカーに要求しているのは承知しています。それを望めば他が犠牲になるのです。でもチラつくのだけは!)

【双眼鏡の選び方】
双眼鏡の選び方は各メーカーあるようですが、数字のスペックが全てではない事を一応お断りしておきます。目的に応じて、にどうしてもなってしまいますし数字では計り知れない部分が多いです。
OGPイメージ

双眼鏡の選び方ガイド|ニコンイメージング

双眼鏡には倍率やサイズなど種類がたくさんあり、使用目的に合わせて選ぶことが重要です。コンサート、スポーツ観戦、天体観察、アウトドア、バードウ...

 


個人的には小型化で「ダハプリズムタイプ」を主に、ピント合わせは面倒なので「CF」センターフォーカスタイプを主に。口径は基本30mm~50mmで選択。それ以上は重くて特殊。そう考えるとある程度絞られます。

「IF」(Individual Focus)(片方ずつのピント合わせ。)もどうかとは思うのですが、防水性に優位で天体やマリーンには良いと思います。

ダハプリズムは大昔は値段の割にイマイチな所があったようですが近年性能はアップし廉価版でもダハプリズムは多いですが、ポロプリズムが好きな方も多いです。

一般的に価格が同じならスペックはポロプリズムの方が上になるはずです。ダハより立体的に見えるなんて言う方もいるくらいですが個人的にはダハの方に各メーカー力を入れているように感じます。

余談ですが映画でカッコよく双眼鏡を覗いているのは7×50クラスのポロプリズムタイプか10×25程度のダハプリズムタイプが多く目立ちます。スナイパー物やスパイ映画で多く登場します。スナイパー映画では双眼鏡がカスタマイズされるので判別しにくいです。古い時代背景ですと別の光学系で一見ダハに見えますが違うと思います。

可能なら一度覗き比べをすると良いと思います。欲しい双眼鏡を覗くのは無論、自前の愛機を引っ提げて比べるのがベストです。中々チャンスが無いのでCP+など良かったのですがここ3年会場は中止です。他、欧州機や国産の高級機が或る程度デモ機のある店舗もございます。量販店ですと田舎では厳しくて私も困ってます。

デモ機を取り寄せ可能なら、相談するのもありでしょうか?(やってくれればですが)系列店でどうかな~といった感じです。意外と揃えているのが天体望遠鏡の販売店です。(現在、コロナでショールーム休業のようです。ネット通販はあるようです。)

また他の国内メーカーやアメリカ製もファンが少なからずいらっしゃいますが実売価格で約1~2万円でないとシャープネスやコントラストの向上は難しいと思います。

初めてのフルプラスチック双眼鏡は、子供の頃購入したのですが直ぐ買い替えです。あれは正直無駄遣いです。貯金はたきました。天体用に14×70防水FUJINONです。基本三脚用に購入。 あれからうん十年ですが現在も使用可能です。

そもそもですが、ハイスペックの超広視界やフィールドフラットナー歪み無しを求めすぎると、今度は他の現象が現れます。安いからと言って不都合ばかりではありませんが何と引き換えにするかでしょうか?(私の知る限りですが)


【納得出来ない方々・満足できない方へ】

これは趣味性が高い商品でもありますので納得出来ない場合、更なる機種を求めることとなりかねません。自然観察研究者ですと長時間の覗きやすさは重要で価格は二の次になります。欧州の研究者ですと当然御三家の双眼鏡などが目立ちます。

欧州御三家と呼ばれるものは「ツァイス」「ライカ」「スワロフスキー」の上位機種をお求めになる確率が高いです。私もMONARCH HG8×42を求めて10万円握りしめツァイス VICTORY HT 8×42を購入した口です。どうやって費用を工面したかは不明です。( ´艸`)

若しくは逆のパターンで3パターンあり、①ビクセンなどの廉価版を多く販売しているメーカー、ニコンですとMONARCH M7以下、海外のこだわりがあり比較的安い商品。などの価格で割り切るか、②キヤノンなどの防振双眼鏡です。キヤノンは見え具合の評判は良いようです。③他には手軽に口径20mmクラスのポケット派です。勿論逆で最低口径50mmは欲しいなど夜間観察もあります。戦艦・船舶等夜間観測用に70mm以上も普通です。この場合完全に防水タイプが推奨されます。初めての購入とはいえ光学品です。長続きしないので玩具みたいなのは止めた方がいいと思います。

海上自衛隊、タンカーの乗組員などの特番をみるにボロボロのタフな双眼鏡を良く目にします。船乗りの双眼鏡は高級機というよりは明るく良く見え、堅牢を旨とするようです。

理論的には高倍率、長時間の手持ちですと防振双眼鏡にはかないません。三脚は基本的に双眼鏡には向いていない場合が多く、どうしてもという方のためにアダプターがあります。

しかし電池で動く防振タイプは氷点下20℃などでは通常の電池では持たず大変です。エネループなど使用可能でないと燃費は悪いです。また基本的に口径の割にやや大型化する傾向です。高倍率タイプは最悪電池が切れるとブレ発生双眼鏡に成り兼ねないのも事実です。バッテリーは十二分に用意することになります。

#個人的に電子制御の防振双眼鏡に手を出さないのは家電になってしまうからです。シンプルな双眼鏡は部品が無くなっても壊れなければ長く使い続けられます。でも愛好家は多いですし、性能は知りませんが近年価格を抑えた防振双眼鏡も出てきています。デジタルカメラもそんなに長く使い続けれられないのはその辺を指します。

無電源ですとZEISS 20x60Sイメージスタビライザー双眼鏡が有名です。


【大きさ比較】


ツァイス Victory SF 8x42との大きさ比較です。

かなりコンパクトであることがわかります。既に双眼鏡があるのに欲しくなるのは目的に応じて使用する場合便利であるからです。オタクであることは否定しませんが。(;^ω^)

ポケットタイプはもっと小型軽量ですが、見え方も変わってきます。ご本人の使用目的に合わせて購入となります。

また盗難にあっても良いように最初から安物でというパターンもあることでしょう。それぞれになります。


【MONARCH M7との違い】

MONARCH HGは、やはり一番は「フィールドフラットナーレンズシステム」を搭載でしょうか。次いでボディにマグネシウム合金の堅牢で軽量なボディーと言ったところです。

MONARCH M7は視野の中心部にフォーカスすると周辺部の像がぼけてしまう像面湾曲を犠牲にする代わり、リーズナブルに仕上げてあります。周辺のピントに関しても、実際使用するときは視野中心に意識が行くので気にならない方はそれ程気になりません。

他には主にグラスファイバー入りポリカーボネイト樹脂を使用した軽量ボディー。撥水・撥油コーティングで汚れに強いでしょうか。MONARCH M7の方が今のところ扱いやすく比較的低価格となります。

フィールドフラットナーレンズ、マグネシウム合金、広視界、防水、この主に四つを搭載すると高価な双眼鏡の仲間入りをします。そこを割り切るならMONARCH M7シリーズ以下で十二分となります。本当はもっと色々ありますが、何処で割り切るかです。



【そもそも双眼鏡とは】

いずれにせよ目的に合わせてお求めください。きっと役に立つはずです。小さなものでも鷹の眼を持つ感じになることでしょう。本当に普段気が付かない事が見えてきます。

ライブ鑑賞で歌手を見てみる、美術館で美術品を拡大鑑賞など小型で良いとか、様々です。スポーツ観戦もあることでしょう。天体観測では天体望遠鏡とセットで装備する方々は意外と多いです。「自動導入&デジタル観望」の現代でも肉眼派はまだまだいらっしゃいます。

基本的に広視野で探し物に便利なんです。こと観察には最適です。昭和のコメットハンターの大口径双眼鏡は垂涎の的でした。もちろん野鳥観察や飛行機の確認など、本当に様々です。私は撮影の補助光学製品として利用することが多いでしょうか。やはりカメラのモニターでは完全に確認できない事も。

軍事にも使用されますので持ち込めない外国もございます。お気をつけて。それではより良い双眼鏡エンジョイライフを!!


【ご注意】

「フィールドフラットナーレンズシステム」「超広視界双眼鏡」「アッベ・ケーニッヒ型プリズム」「全面多層膜コーティング」「高反射誘電体多層膜」「位相差補正コート」「特殊低分散レンズ」(ED&FL等)「マグネシウム合金」

これらの専門用語に過敏に反応してしまうようでしたら、重症です。なるべく症状の軽い内に処方箋をお求めください。

それ以外の方は正常だと思われます。(;'∀')





本日もお疲れ様でした。お読みくださり有り難うございます。申し訳ございませんがコメントは出来ない様になっておりますが、不束な点もございます。一応誤字脱字には気を使っており修正しましたが、まだまだな点はご容赦ください。

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