西岳とヒュッテ西岳（北アルプス２０１０年夏）

夕方にはガスもほとんど上がり、西岳の山頂も見えるようになった。穂高連峰や槍が岳も見えてきた。
初っ端の中房温泉の登山口でたっぷり補給した水も丸二日でもうなくなってきた。地図によるとヒュッテ大槍の近くに水場のマークがあるが、ヒュッテ西岳のスタッフに確認してみると、どうもこれは嘘の様子。この先、次の水場は双六までないとの事。となると水が・・・今日のように晴れるとやはり飲まずにはいられない。残念だが買うしかなさそう。ただ、ここ西岳の水は天水、大槍の水はポンプアップとのこと。当然ポンプアップの水の方がおいしい。炊事に使う水は少しぐらい消毒臭くても沸かすし、調理でごまかせるが、行動中に飲む水はおいしい水を飲みたい。ギリギリの１Ｌだけ購入して、後は明日の大槍で購入することにする。
ひとつ、気になったのがテン泊者もトイレが有料ということ。ふ～ん、そうなんだ・・・
ま、そんなこんなもひっくるめて、明日の天気がいいことを願って、日暮れとともに寝る。
実に健康的、自然に則した生活サイクル・・・東京での生活では考えられない・・・

常念岳（北アルプス２０１０年夏）

４時頃になるとガスが序々に晴れてきて、常念岳が顔を出す。
今回はコースが違って行けないが、そのうちまた縦走して行ってみたい・・・。

西岳（北アルプス２０１０年夏）

西岳に着いたのは１１：３０。残念ながらガスで眺望はきかなかった。
ちょっと時間は早いが、天気も悪いことだし、と、今日はヒュッテ西岳でテント張ることに決める。
テン場にはすでに先客が一張りテントを張っていた。
昼過ぎて、１時も過ぎると、テン泊者もけっこう来てテント張り始める。
前日燕へ泊った人が多く、その時の混み方でけっこう話が盛り上がったりもした。

クルマユリ（北アルプス２０１０年夏）

この花はさすが、わかる。「クルマユリ」。目立つ花だよな・・・
途中からガスで景色はほとんど見えなかったが、登山道にいろんな花が咲いていてけっこう楽しく歩けた。

お花畑（北アルプス２０１０年夏）

途中お花畑が斜面に点在していた。ガスの中にうっすらと浮かび上がるその姿は幻想的でメルヘンの世界を思わせる。霊感に乏しいので妖精は見たことはないが・・・
花の名前は？相変わらずわからない、「ミヤマキンバイ」？「シナノキンバイ」？？？多分そのへんだと思うが・・・それとも？？？

大天井ヒュッテ（北アルプス２０１０年夏）

大天井岳の裏側、大天井ヒュッテに着く。
時刻はまだ８：３０だが、よからぬ雲が湧きあがってきはじめた。ただ日差しが強烈に強くじっとしていてもチリチリ焼けてきそうなくらい暑く、少しガスってくれた方が涼しくていいくらいで、実際歩いていると汗がドバッドバッと出て、水分の補給がハンパなく必要だった。
ヒュッテを出発して３０分～１時間もすると本当に稜線はガスに覆われて景色が何も見えなくなってしまった。それこそあっと言う間の天気の変化である。
雨になるほどの崩れがなかったのがまだ幸いだった。

槍が岳（北アルプス２０１０年夏）

槍が岳が段々、近く大きくなってくる。
やっぱ、カッコイイ！惚れ惚れする。富士山に次いで二番目に人気の山と言うのも十分納得できる。

大天井岳分岐（北アルプス２０１０年夏）

大下りを下って登り返して、ようやく大天井岳への分岐に到着。
時間は７：３０。この辺まで来るとやはり疲れも出てくる、と思っていたら、いつの間にかコースタイムを３０分もオーバーしていた。途中写真撮ったりしてはいたものの、こんなに時間かかるのは、ちとやばいなぁ・・・と、弱気の虫が・・・
と、言うことで分岐を右に進み、大天井岳はパスすることに。次回のお楽しみに・・・
ま、いつものように、「天気と気分と体力と・・・」である。ちと軟弱過ぎる懸念も無きにしも非ずだが・・・(笑)

大下り（北アルプス２０１０年夏）

ここからいよいよ大下り。
時刻は６：００前。コースタイムとしてはまぁまぁか。
天気の良さ、景色の良さでほとんど疲れを感じない。
最高の山旅！

大天井岳（北アルプス２０１０年夏）

取りあえずの第一目標は正面の大天井岳。
途中、若干の下りと登り返しがあるが、なんせ”表銀座縦走コース”というくらいメジャーな縦走路、なんとかなるでしょう。
山頂からの眺めもよさそうで、余裕があれば登るつもり・・・

表銀座（北アルプス２０１０年夏）

燕山荘を後に朝焼けの表銀座を歩き始める。
正面に槍・穂高を見ながら快晴、無風のベストコンディションの尾根歩きは最高に気持ちいい。

燕での日の出（北アルプス２０１０年夏）

二日目。
４：００にお目ざめ。テントから外を見ると、快晴！「やりぃ～！」思わず叫んでしまう。
昨日の久々の山登りで足腰や肩の筋肉痛を心配したが、大したこともなく、バタバタとシリアルの朝食を取りながら、シュラフ、マットなどかたし荷物の整理、まとめをする。パッキングも久しぶりでどうも手際がまだおぼつかない。
それでもなんとかザックに押し込んで、テントの片づけもする。
ようやく終わった頃に雲海の上に朝日が出てきた。
山の上の日の出は何度見ても神々しい。今日の晴れに感謝！！
しかし、なんで写真がこうも眠たい写真になってしまうのだろう・・・？カナシイ・・・