土曜日。
(アップしたのは12/8頃やからなんやかんや時間かかってます。観た日に一気にかけばよかったんやけど)
「SPEC 結 爻の篇」
観ました。
※これより先ネタバレガンガンしておりますので未視聴の方はご注意願います。
そう終わったか…と。
確かに平行世界とかいろいろ漸の篇でいろいろキーワードが出ていたのでいきなりではなかったので覚悟はしてたけど結構突き抜けてた。
事前の特集番組とかで大半が警視庁の上の例の赤いとこっていうのは知ってたのでそこも問題なし。
周りの景色が景色やから出演陣がグリーンバックでやるっていうのはすごいなぁって…
ロケとかセットとかやったら気持ち入りやすいかもしれんけど、周りの景色がグリーンバックやったら気持ち作るのすごく難しいと思うんやけど…
シチュエーションのほとんどが同じ場所やからセリフ主体になるって考えると映画というスタイルが良かったんかなぁと。
確かに漸の篇と分けた訳があるのかどうかっていうのでいろいろ書かれてるけど分けて良かったんじゃないかと個人的には。
昔の映像を使ってたのを使い回しと捉えるかどうかっていうのが多いんやろうなぁと…
確かに回想なかったらそれなりに短くはなるやろうけど完全に全部完全には復習してない人によってはある程度そういう回想があったほうが気持ちが入ると思ってのことなんやろうと思うし…
まぁどこまでも初めて観る人にやさしいかと言われるとそうでもないのは言わずもがな。
まぁ漸の篇観てるのは前提としてあるけどそれなりの予習がないと置いて行かれる可能性は高め。そうでなくても漸の篇はついていくのがやっとだった。
今までの回想とかを含めるとやっぱり分けたのは仕方なかったやと思ってるけど多少。
回想を全く無しにしてもそれはそれで完全セリフとかを頭に叩き込んでからでないときつくなるし…
でもそれでも良かったんじゃないかという気持ちもある。(置いていくつもりやからついてこいぐらいもいいけど)
爻の篇も最後のは回想にも思えなくはないけど“滲む”ってことになるとそういうのも必要になるし…
ソロモンの鍵として不可逆性の時というものになれたからそれも可能だったのかと…
もちろんあの人にまた手を取ってもらえる為の。
(「翔」を思い出すなぁ…)
最初、前売り券を買った時の特典のクリアファイルセットの表面なのか裏面なのかはわからんけど、
廃墟の病院なのか留置所なのかわからんところに右目が潰れたような感じの瀬文(加瀬さん)とベッドに座っている当麻(戸田さん)がいるっていう画だったのでこれがラストシーンのところを描いていたのかと…ようやく繋がった。なんで?ってずっと気になってたのでスッキリした。
湯田(遠藤さん)の名前が「とうだ」ってことに漸の篇なんか引っかかってたんやけど案外結構そのままだった…
さすがに「湯田」=「ゆだ」=「ユダ(Judah)」ってなったらあまりにもシンプルやしなぁと思ってたのはいらん心配だった。
瀬文と同じ気持ち「まんまじゃねえか」って。
やからこそプロフェッサーJの正体一応漸の篇で隠してるけど、遠藤憲一さんがあのままフェードアウトってもったいないことするわけないしっていうのもあったからそれもあるけど…
まぁでも漸の篇で名刺に湯川秀樹ばりに湯田秀樹って書いてあったらそりゃ「ゆだ」って読むわそりゃ…
漸の篇のパンフレットに書いてあった渡辺いっけいさんの動きっていうのはこのことだったんだと…
確かにあの動きをやろうと思うのは結構しんどそう…すごい動きやったし…
タクシーのキャリーバッグ並走…ちょっとおもしろかった。
ああいうのってできんから(モラル的に&危ないから)そういうのやってくれるのがまた良かったり。
時間にしたら数秒やけど結構印象に残ってる。
坂野(ダンディさん)の大ゲッツ…それなりに高威力だった。
(「SPEC 干」でもブースター的スペックの人役名忘れた(安田さん)と古戸(奥貫さん)と共に念力で船動かしてたくらいやから人一人くらいはどうにかすることはできる能力やっぱもってたんやなぁと…)
デッドエンドから連れて来られた人とりあえず坂野とかだけ?他にもいろいろ人居てたと思うけどアラータとか…
まぁいろいろ事情はあるやろうし…
湯田のサブアトラス会議での「スペック」は人間の進化じゃないっていうのはそういう見方もできるなぁっていう…
そういう見方やとセカイや潤がいろんなスペックを使えるのは納得できるし。
ドラマの頃はスペックは当麻曰く「その人の想いに応じて」っていう感じやったけど、
海野(安田さん)の「自分が思うものと必ずしも一致しない」っていう観点からやと人間の進化ではないっていう見方もできるし…
まぁ湯田曰くっていう…そりゃ末裔になるにしたがってそりゃ大元の人より離れていくからスペックも1つとかになるやろうし…
(そう考えると久遠(谷村さん)のスペック結構怖いなと…そりゃコレクションという名のコピーやったけどそれでも怖いわ)
例の屋上での(っていうか屋上より上か)1シチュエーションでのバトル…?と会話。
ちょっと吉川(北村さん)がかわいそうだった…扱いが…
瀬文の気合は時をも…
精神だけだったのは好感。
そこで動けてしまったらそれはスペックの部類になってしまうからスペックじゃないけど人間離れしてるっていうのを考えるとその点が一番良かったんかなと…
またふっとばされたところが「翔」であったあのタコの公園やったのがまた良かった。
展開がシリアス満載でのってとこやから爻の篇1回目観た者しては笑うとこまで余裕がなかった。
観る回数を重ねると笑える余裕が出てくるのか…?
青池(栗山さん)と潤(大島さん)とのシーンは結構いいなぁと。
人間として生まれたからこそ生まれた「愛」という気持ち。
そして「ATARU」との栗山さんの共通セリフ
(ATARUのパンフに書いてあったのでSPECではいつ聞けるのか待ってた)
「ぶっKIILL YOU!!」がやっと聞けた。
っていうかそこじゃなかった!
なぜマドカ(堀北さん)が!?っていうのに持っていかれた。
最初誰?って思ったけどなんだかんだ「ATARU」に出てる人が何気にいてはるからそれも不思議はないかと…
ATARUにも当麻っぽい(あくまで「っぽい!」)人が引いてるキャリーバッグに「11/1」みたいな張り紙がしてあったりとか結構相互関係しっかりしてるなっていうのはあったけど、まさかマドカが出てくるとは思わんかったから小ネタサプライズが若干大ネタになったんじゃないかと。
んでもって「丸通しだ!」って言われたからにはちょっと
「TRICK」のラストステージ気になっちゃうじゃないかと…
なにげに「ATARU」「SPEC」「TRICK」のラストステージと北村一輝さんがなんか繋いでる気がする…
TRICKに関してはゲスト的な登場人物の雰囲気がするけどなんかセリフの端々とか気になるわ…
原点回帰がテーマみたいやから他作品小ネタはそこまで期待はせんようにするけど。
(っていうか原点回帰なら余計に復習が必要になる…テレ朝チャンネルとか一挙放送してくれんへんかなぁ)
話逸れました。
歴代スペックホルダー達の登場はやっぱちょっと「おお!」ってなった。
勢揃いってなんかええよね。
海野と地居は何をしたのかはあれやけど…いや、出てくることに意義がある。
セカイ(向井さん)のスイープ能力が最強すぎるからそりゃ消されるのはわかってるけどちょっとでも観られたのは良かった。
ナンシー登場に驚いてたのは…ずっとsimoneさんが誰だかわからなかったから。
今日ようやくナンシー役がsimoneさんだと気づいた。(遅いが)
潤が暴走したセカイに青池共々消されるすんぜんに子供の姿に戻るところがやっぱりなんか良かった。
シリアスにちょっと感動要素挟み込まれると弱い。
(泣きながらの食べるシーンが弱いのは言わずもがなやけど)
その後、事実上セカイと当麻の一騎打ち状態。
卑弥呼役の方はやはりあの方でした。
(観ておおってなるのはなるけど、そもそもCMで声だけ聞くほうが多いくらいやからっていうのがまた逆手にとった感じが。)
北大路さんってやっぱああいう役似合うなぁ。自分から消え行く。っていう。
まさかの餃子ロボが大活躍。
こんな関わり方とは…
でもそれなかったことにやっぱされるわな…
ドラマのスペックならそれもありやったかもしれんけどそれじゃあね…
当麻のシーンは多分昔やったら観れてなかったと思う。
霊体やけど腹ぶち破ってくるのはこれは怖い…
またこれはこれで演じた戸田さんもすごく苦労されたんやろうなぁと…
実際にカラス口に入れるわけにもいかんしなぁ…
手首とかがボコッって膨らんだりへこんだりとか結構後半当麻の人間としての実態がどんどんなくなっていく姿とかちょっと耐性ないと辛いかも。
苦痛に耐える当麻。
当麻がどうなるのかそりゃ予告を観てれば想像はつくけどその瞬間に至るまでがどうなるのかを観る。
というのがあったので時間が流れて瀬文があの公園からまた警視庁の屋上まで戻ってきた時の、
驚きと悲しみの後の決断…
あの最後の笑みがね…
当麻を撃ったことによって当麻ごとすべて冥界に沈んだ…ってことに?
ソロモンの鍵によって不可逆性の時が戻ったってことになるんだろうか…
もちろん当麻は亡くなっているが、瀬文が警官殺しとして捕まってボコボコにされるシーンは、セカイたちを沈めたことによってあの戦いがなかった世界として真実を知るものが生きてるものでは瀬文だけとなりそれがハッピーエンドなのかどうかはやっぱ観る者に委ねられてると思う。
最後の最後、ボコられて目も腫れに腫れてボロボロの状態で瀬文が空からにじみ出て降りてくる当麻の腕を掴んだけど、あれはハッピーエンドだったと…
卑弥呼の「他者が認じれば死者として生命を持ち…」の一連のセリフはこのためやったんかなと…
最後のセリフ…
ケイゾクを思わせる…「あさくら」というセリフ…やはりあの「朝倉」なのか…けど朝倉がも先人類もしくは概念だとしたらなぜ「ケイゾク」であのようなことを…?っていうのが残る…でも概念みたいなものやとしたらまぁプロフェッサーJのようにっていうのも可能やろうしなぁ…
ケイゾク感は結ではそんなに多くは出ないみたいな感じかと思ってたら最後の最後でケイゾク感もろ出ましたな…
後付けらしいけど「ケイゾク」第一話の八咫烏がそういうことだったというのもなるほどと。
エンディングの最後の方に1つずつ出てきた文字をつなげると
「瀬かいはひとつではない」→「世界は1つではない」もしくは「セカイは1つではない」みたいなことか…?
エンディングでパラレルワールドですよって暗に示してくれてた(別に暗にでもないかもしれんが)
からまぁ決着はやはり観た人が決めるスタイルになりそうですね…
そうなるとそれの決着を自分なりに決めときたいからやっぱSPEC全記録集欲しくなる…
結構するからなぁ…
でも「SPECブースターブック」買ったくらいやから全記録集の方も欲しくなるのは仕方のないこと。
考えさせられる映画(世界の飛躍がすごかったのでついていくには考えるしかない)
を観られたことが一番の収穫。
にしてもレビューで結構賛否分かれてるなぁ…
そういう感じになる作品やと思うからそれはそれで仕方ないんやけど…
真実は己の中にか…確かに。
ちょっと一言
ノベライズで読んだり、レビューで読んだりして最後の最後に当麻と瀬文のが出てたみたいやけど…やっぱ別の世界の…?ってことなんやろうか…
自分なりにこの物語に決着をつけるとなるともう少し情報がほしいところ…ってなるからやっぱ全記録集欲しいなぁ。
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