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この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

これもフランス料理

2007年05月10日 | 食・レシピ

Pap_0021 カエル(グルヌイユ)料理

弟が休みで名古屋から帰ってきた。いつものように今日も料理を作ってくれた。

働いている店からカエルを持ってきて料理を作ってくれた。カエルなんてと思われる方もいると思うが、れっきとしたフランス料理の食材である。もちろん食用として養殖されている。

料理する前の状態を見てカミさんはさすがに引いていたが、子供は喜んでいた。

僕が子供の頃はよくドウサイ(ウシカエル)を獲りに行って自分で料理して食べた事をよく覚えている。

今はさすがに出来ないと思うが。

味はというと見た目よりずっと淡白な味わいで鶏肉のササミのような食感である。なつかしい味だったが洋風の味付けでそれなりに美味しかった。

興味ある人はぜひ一度チャレンジしてみてください。


静かなランチタイム

2007年05月09日 | 食・レシピ

Pap_0018 豚肉のパテ

久しぶりにカミさんと二人でフレンチのランチを食べに行ってきた。

子供がようやく保育園に通うようになりフレンチの店に行けるようになった。カミさんも楽しみにしていたようである。

子供には悪いと思いながらも、たまにはいいかといいきかせながら、久しぶりに静かなランチを堪能した。静か過ぎてなんだか落ち着かない気持ちもあったが、その分今までいかに慌ただしく、食事をしていたかとも思ったりもした。


トレーニング

2007年05月07日 | 山行記録

Ts3b0008 ハングを越えるSS木君

富山に最近出来たクライミングウォールへトレーニングへ行ってきた。

昨年の雑穀谷以来のクライミングで感覚がかなり鈍っていたので登るのに苦労した。

SS木君はさすがにうまく、軽い身のこなしで登っていた。腕力も大切だが、体の動かし方が重要でそれがなかなか難しい。30分もしがみついていると、腕に乳酸がたまりすぐパンパンになって落ちてしまう。

2時間ほど練習したら、最初は登れなかったところが上がれるようになった。

やはり練習は大切だ。


2007-05-04 21:01:45

2007年05月04日 | 山岳救助

P1090041_2 飛騨尾根が迫る

最近ここ何年間の間に夜の救助活動がとても増えた。仕事がようやく終わりかけになった時間に電話がかかってきて、出動というパターンだ。暗闇をヘッドランプで歩くことにはだいぶ慣れてきたが、日中歩くよりかなり危険度は増す。

しかし、道に迷い不安な状況で救助を待っている遭難者を一刻も早く助けてやりたいという気持ちのモチベーションでみんな頑張っているのである。

無事に救助でき事故も無く自宅に帰ってきた時はもうクタクタであるが、なんともいえぬ充実感もある。

昨年は山菜採りに行った男性が行方不明となり、散々山の中を探したがみつからず、諦めかけたときまったく違う場所で見つかった。実は山菜採りではなく観光客の男性が奥さんとケンカして、一人で歩いて帰ってしまっていたという事例だった。

勘弁してほしい事もあるが、いろいろあるものである。


夜の出動

2007年05月02日 | 山岳救助

P1080350 四ッ岳北面を行く

昨夜仕事も終わりホッと一息尽きかけた時、電話が鳴った。

いつもの山岳警備隊員からで、何か嫌な予感がした。「今、上高地方面から登った登山者が、行方不明になっている。」との事である。

遭難者からの携帯からの連絡による現在地は、その警備隊員はいまいち分らないらしく、僕に尋ねてきてそれを聞いた僕は大体「あの辺かな」と予想がついたので、早速仲間の救助隊員と遭難者が待機しているだろう場所へ暗闇の中向った。

その場所は常に落石の危険がある場所で、崖もある。素早い行動がより安全である。「おーい」と呼びながら現場方面へとむかって歩いていると「おーい」と返事が返ってきた。「おった!」俄然僕達二人とも足を速めたいが足元はいつ崩れてもおかしくない状況であるので高まる気持ちを落ち着かせた。

そして遭難者のライトの明かりが見えたのだが、ケガをしているのだろうかと心配になる。川を渡った右岸でビバークしていた。よかったケガはない。かなり疲労しているものの、なんとか歩けそうなので保護しながら下山を開始した。

上高地側へ下山するつもりが、反対側の飛騨側へ降りてしまい現時地が分らなくなってしまったようだった。

処理を終えて自宅に帰ったのが11時過ぎであった。

GWこれから後半戦であるが、今年は本当に山での事故が多い。登山者はとにかく慎重に行動してほしい。