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この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

三方岩岳山スキー

2010年03月04日 | 山行記録

P1020453_3 急な尾根を行く。

本日白川村、三方岩岳へヤマスキーへ行ってきた。初めてのエリアだったが雪もまだ豊富で楽しい1日だった。

朝3時45分起床。4時半自宅を出発。今日は仲間が多い。穂高JU君を迎えに行き、高山でいつものO森君、山ちゃん、そして昨年足を大怪我してしばらく山から遠ざかっていて、見事に復活した怪物SS木君と6時に合流した。車2台で白川村へ向かった。高速が繋がっていてありがたい。

今日は5人と言う事でワイワイにぎやかである。仲間は多いほうが楽しい。

P1020457

段々ガスが湧いてきた。

白川村に着くと小雨が降っている。モチベーションも下がるが、行くしかない。

7時20分出発。白山スーパー林道をしばらく進み、樹林帯の中へ入り急登に取り付く。気温が高くすぐに暑くなってきた。あせもほどよく欠いた頃主稜線に出た。そこからはずっと風が強く暑くなくなり順調に高度を稼いでいった。素晴らしいブナの原生林である。

P1020463 三方岩?

標高約1400m付近からガスが出はじめてきた。風も強く視界が悪い。コレが一人か二人ならこの辺で諦めて引き返そうかという話にもなりそうだが、今日は5人。仲間が多いと言うことは心強く、誰も引き返そうと言う気持ちは無かった。今日は必ず頂上へ行く気満々である。GPSを頼りにほとんどホワイトアウト状態の中急で細い尾根を登っていく。今日はGPS様様である。

P1020466 雪壁のトラバース。

標高1600mを過ぎるとガスも取れてきて辺りの山々も姿を現してくれた。

天気予報は雨だったがやはり山は行ってみないと分からないものである。

とても順調に登り続けたので3時間チョイで三方岩岳の頂上に着いた。今日はみんなのお陰である。やはり頂上を踏むのと踏まないのでは達成感や帰ってからの充実感がまるで違うのである。頂上からは笈ヶ岳が端正な姿を見せてくれた。いつかは登ってみたい山である。

P1020468 もうすぐ頂上。

頂上はいつも強風が吹いているせいか、雪が着いていなかった。よほど風の強いところであるのだろう。

記念撮影をしてシールを剥がし帰る準備を終え楽しい滑降の始まりだ。

頂上からのしばらくの斜面は気持ちが良い。

P1020476 この顔が全てを表している。

しかし、稜線に出ると相変わらずガスと強風でホワイトアウトである。慎重にトレースを辿りながら滑り降りていった。

樹林帯に入ると風も止みみんな思い思いのシュプールを刻んで行った。楽しい滑りはあっという間である。

1時間半ほどで車まで降りてしまった。今日は良き仲間達のお陰で本当に楽しい山スキーを行うことができた。みんなに感謝である。ありがとう。

時折降った雨で濡れたので白川郷の湯で汗を流し、奥飛騨に帰った。

P1020477 記念撮影。

Kasibired