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この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

焼岳黒谷滑降

2009年03月12日 | 山行記録

P1000811_2 固い斜面をトラバース

以前から狙っていた焼岳黒谷を悪友と滑ってきた。悪雪に悩まされた滑りでしたがなんとか降りてきました。

出発は10時とかなり遅いが行けるところまで行ってみようと出発した。雪は少ないが林道は雪は繋がっているのでスキーを履いて歩き出す。

最後の巨大堰堤を過ぎて北面台地へ取り付いた。日はすでに高く暑く汗が噴き出す。今日は昨年滑れなかった黒谷を是非滑りたい。

P1000808 北面台地を俯瞰。

1900m付近の台地最挟部を過ぎたあたりから傾斜が増してくる。斜面も固くなってきてクトーを効かせながら慎重に登った。

時間的に山頂までは行けない。でもなんとか黒谷にエントリーできそうな箇所を探して約2200mあたりまでスキーデ登りあげた。

時間はすでに2時。のんびりしていられないのでシールを剥がし下の様子が分からないが黒谷に繋がっていそうなところから飛び込んだ。

P1000814 黒谷にエントリー。

傾斜は約50度くらいありそうだ。かなり急でアイスバーンで少しビビル。悪友とジャンケンしてどっちが先に行くかを決めた。

僕が勝ったので悪友が先に行った。固い斜面をものともせず軽快にターンを決めて落ちていく。悪友の滑りを見習わなければと僕も落ちた。黒谷に入ってからは雪質が最悪であった。石のようなデブリ、モナカ雪、そして氷。この谷を快適に滑ろうと思ったら1月か2月だろう。途中水も出ていて通過には難儀した。

P1000821 素晴らしき?黒谷。

途中ハプニングもあったが巨大堰堤まで降りて左岸から堰堤を巻いて林道に出た。ふうー。なかなか厳しかったです。あとは林道をかっ飛ばして車に着いた。

6時間ほどの行程だったがなかなか楽しめました。