goo blog サービス終了のお知らせ 

この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

焼岳北面台地

2008年03月18日 | 山行記録

P1110553 素晴らしき北面台地

以前から狙っていた焼岳北面台地へスーパーテレマーカーミット君と行って来た。北面台地とは黒谷、白水谷に挟まれている緩やかな台地である。出発時間が遅く、9時登山口発となってしまった。

夏の登山道の入り口手前から右の林道に入り最終巨大堰堤を越えたら台地に取り付く。悪雪の急斜面を登りきり台地に登りあげ、快適な疎林を登っていると背後に笠ヶ岳、左手に西穂高が見えてくる。なんとも雰囲気の良いところだ。こんな素晴らしいところがあるなんて、まさに別天地である。

P1110558 このアングルの焼岳初めて見ました。

標高も1800mを超えると木も少なくなってきて雪も硬くなってきたので僕はクトーを付けるがミット君は持っていないので苦労して登っている。

時折雪崩の音がする。あまり気持ちいいものではない。

右手に黒谷が見えるので偵察しながら滑れないか見ながら登った。実に快適そうで美味しそうな谷である。

P1110573 焼岳目指してミット君

しかし、時間はすでにお昼で気温も随分高くなってきた。標高2000mを超えたところで雪崩の危険を感じたので、この辺で今日はやめとこう。滑るのも黒谷はもう少し早い時間ならともかく、雪崩がおきそうだったので北面台地を滑り降りることにした。右手に素晴らしいシュートがある。そこにまず、ミット君から飛び込んでもらった。やはり素晴らしい滑りである。次に僕が飛び込んだ。超快適斜面である。近くにこんな所があるなんて。今まで知らなかったことが情けないくらいだ。最終堰堤まで滑り降り黒谷を見ると、今朝はなかった雪崩が発生しているではないか。やっぱり黒谷を滑らなくてよかった!ホッとミット君と顔を見合わせた。僕たちの判断は正しかった。あっという間に登山口に到着。スキーは速い。またどっかいこうとと誓って別れた。ミット君の素晴らしい滑りをご覧ください。

</object>