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この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

山の本

2006年11月18日 | インポート

P1070671_1  アグスタの表紙

最近読んだ本を紹介します。

タイトルは「翼を持ったお巡りさん」とういもので、山岳救助に懸ける富山県警航空隊の現場からの話しだ。

富山県は剣岳、立山、黒部などとても険しい山岳地を持っており、毎年多くの登山者が訪れる一方遭難者も、とても多い。その遭難者を救助する為ヘリの性能限界のところで救助活動を行っている。

富山県警山岳警備隊と共に山岳救助に関しては、最も高い技術を持っているという内容だった。

我ら、岐阜県警航空隊も、ベル412EP型ヘリを持っており、ヘリの性能も素晴らしいがパイロットの山岳地での飛行技術や整備士のホイストオペレーターのレベルは、富山にも負けていないと思った。

どっちにしろ、苦しんでいる遭難者を、早く助けてやりたいという気持ちは一緒だと思った。

本の中に「救命率の向上と後遺症なき早期社会復帰が図れる近代的救助」という言葉を常に意識としてもっているのが、富山の警備隊、航空隊だそうだ。また最近の登山者のモラルの低下やヘリをタクシー代わりに呼ぶ登山者もいるようで、自分さえ良ければという人が増えていると指摘していた。確かに僕もそれを感じる時もあった。

P1070278 こちらは岐阜県警航空隊のヘリ