RC-Zでの家づくり

北海道生まれの「RC-Zの家」を徳島で建てることになりました。家づくりの参考にしてもらえるとうれしいです。

RC-Zについて

2006年05月09日 21時56分56秒 | 業者決定~契約まで
RC-Zとはなんでしょう? 一言で言えば鉄筋コンクリート(RC)を安く早く造るための特許工法,及びその工法により造られた家のことです。RC-Zの特徴に関してはいろいろなところで語られているのでここでは述べません。ロングホームのHPで確認してみて下さい。

逆にあえて弱点について考えてみました。

【鉄筋コンクリート(特に壁式)共通の短所】
増築しにくい。
リサイクルがほぼ不可能?なので将来の取り壊し時に負担が大きい。
重いので地盤への負担が大きい。
固定資産税が高い。
ミキサー車が通れないような場所での施工は困難。
間取りの自由度が低い。梁や耐力壁の存在。

【RC-Z固有の短所】
曲面デザインができないので単純な形になりやすい。
基本的に建物の大きさはZボードの大きさ(30cm)毎のサイズになる。窓の配置も基本的にはZボードのサイズ(30cmの倍数)になる(*1)。
2Fでの本畳(5cm)などのバリアフリー施工は困難(*2)。
標準の3種ダクトレス換気は大きい家には向かない。押入れの中は換気できない。
標準の撥水剤(ニットシール,大日本塗料)の設計耐用年数が3~5年。塗り替える際は足場代も別途必要(*3)。
天井部分の断熱性能が弱い。
屋上の防水方法(コンプラスト防水)は若干不安。
壁に普通の釘が打てない。(2006/06/10追記: 電動ドライバーを使えばねじ釘は打てます)
内断熱の場合,クロスは透湿性のものに限られ選択の幅がせまい(塗壁などは可)。

あえて短所ばかりあげてみましたが設計や工夫でクリアできるものもあります。HIRAはこれらの短所に圧倒的に勝る魅力をRC-Zに感じました。このホームページではどのように短所を解決していったかを書いていければと思っています。

*1: 絶対ではないですがZボードのサイズ以外の場合はその部分のみ従来型枠でつくります。業者は認めないでしょうが精度は間違いなく落ちると思います。
*2: 基本的にバリアフリーですがそれは仕上げ材の厚みが一定の場合。本畳のように仕上げ厚が異なると段差ができます。段差を無くすには他の部屋の仕上げ材を全て同じ高さになるようにふかすしかないです(価格上昇)。畳の部分の床を削るという手をブリーズハウジングより提案してもらいましたがはロングホームよりNGがかかりました。結露の問題が生じるようです。しょうがないのでHIRA家では全て薄畳です。
*3: ちなみにHIRA家の場合,足場代30万+塗装代60万が必要といわれています。また標準の撥水剤は工務店によって違うかもしれません。ブリーズハウジングでもクリスタルシーラー(日興)を標準仕様としようかという話がありました。

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