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最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『初めての中国旅行』-格安パック旅行で上海・杭州・紹興を訪れる(その2)・第3日目

2011-11-20 14:23:31 | 山・旅行



 【2011年10月21日】(旅行3日目-嘉興から杭州へ・西湖観光)

 昨日遅かった分、今日は朝食も出発も遅めの設定。8時にゆったりと朝食をとり、ホテルを9:30に出て、杭州に向かう。


         




 ここで、上海に来てからの中国人の印象と気づいた点を記しておこう。

 ともかく、声がでかい。しゃべり方が粗野に響くから、余計に不快感がある。それと、ぞんざいというか細部にこだわらないところがある。一部の人の例を押し広げて普遍的に適用するのはどうかと思うが、《いい加減さ》が目に付く。

 自転車・バイクの2輪車専用道路がほぼ完全に区分されている。これは日本にはないいいことだ。ただ、その2輪専用レーンを逆行したり、信号を守らないで《赤》でも構わず渡っていくなどルールは全然守られない。
 バイクは電動バイクが圧倒的に多い。ガソリンが高いそうで、電動バイクが多く普及しているという。日本で最近多くなってきた『電動自転車』とは違い、外観は普通のバイクと変わらないし、125ccか90ccのガソリンバイクに相当するような出力を持つ大きな物が多い。

 トイレは評判どおり、汚いというか、整備されていない。ホテルのものは別として、街中のレストランや観光地にあるトイレで、戸や覆いが無かったり、水洗が壊れていて流れず往生したことが2回もあった。ホテルのものでも、水の流れが悪かったりで、暖かい便座やウォシュレットなど皆無である。

 驚いたのは、最初に泊まった上海のホテルだ。超豪華な大きなホテルでロビーも広く、綺麗に整えられているのだが、部屋に入り、電気のスイッチやクローゼット、洗面所等の配置を確認していたら、設備は一通りそろって立派なのだが、居室と洗面所・バスルームの部屋が透明の天井まであるガラスだけで仕切られているのだ。
 「これ何!全部まる見えジャン!」
 バスタブも便座も、居室のベッドから全面まる見えなのである。ガラスの仕切りの上部にスクリーンがあって、かろうじて覆えたが、どういう《配慮》というか、感覚でつくられた部屋なのだろうか?


                            


 お金の話。
 円と元のレートが、旅行時13.8円で、そのレートでいくと、現地で70元の品物は日本円に換算すると966円となるが、感覚として現地ではそれを半額でも充分買えるものと思う。

 要するに、現行のレートが実際の物価と釣り合いが取れていないということだ。現地の給与水準や店頭(みやげ物屋でなく、一般の庶民の買う店での)に並ぶ値札を見ると、元安(円高)に傾きすぎているように感じる。今のレートで計算すると、中国のサラリーマンの給与が5万円位というから、もしその金額で生活できるとしたら、該当する同じレベルの日本の給与が仮に20万円とすると、本来ならば1元=50円くらいのレートが本来のレベルと思われる。(それでいくと、日本で1000円位のものは、20元くらいの値札がついて妥当といえるが、現行は70元から80元の値札がついている。)

 また、現在中国で発行されている紙幣の最高額は100元であるが、今のレートだと日本円では1380円にしかならないことになる。最高額の『100元紙幣』の使い方を想像するに、中国国内では日本の千円札の数倍は価値がありそうだ。5000円あるいは1万円札くらいの重みはあって良さそうな感じがする。

 ちなみに中国の紙幣の絵柄は『5元札』も『10元札』も『50元札』もすべて毛沢東の肖像であるが、1300円程度の品物に『100元札』を出したとしたら、日本で2~300円の品物に『万札』の大枚を払う勘定になる。


                                                  


 今後、中国を訪れる人のために敢えて言っておけば、現行の為替レートはあくまで外国の観光客の買い物用に設定された基準と捉え、その値札の2~3割の値段で買えると考えてから、値切り交渉を行った方がいいように思われる。それか、必要と思われる以外のものは絶対に買わないことだ。

 実際、土産物で買わされた同じ品物(パッケージが違うだけ)が、空港の量販店で5分の1の値段で売られているのを見て、「しまった!」と思ったが。あとの祭り。




                    


 お金の話はややこしいし、訳が分からなくなるので、観光の話に戻そう。


                                                    

                              

 バスは11時半には杭州市内に入り、中心部を20分ほど走り抜け西湖の辺までやってくる。
 これがうわさの西湖かと車窓から湖水を眺める。バスを降りて、昼食前にまずは西湖遊覧である。50人ほどの定員の遊覧船に乗り込み、後尾の船外のデッキに席を取る。岸から離れ、湖水の中ほどに来ると、風が気持ちいい。差し渡しがいちばん長いところで2kmほどのほぼ円形の湖である。向こう岸には黄砂にかすんで杭州市街のビルが見える。


                                     



 と、突如中国語をしゃべるおばちゃんグループがデッキに出てきた。8人ほど座れる席に、われわれのグループが5~6人占めていたのだが、3人のおばちゃんは強引に席に割り込み、静かに景色に浸っているわれわれを押しのけ、割り込んでくる。あっちを向きこっちを向き、カメラを構え、位置が悪いと場所を変えカメラを構え大声でああでもない、こうでも無いと喋り捲る。こちらの存在などお構えなしである。いつまで大声でしゃべり続けるのだろうと半分諦めかけていたら、15分ほどしてようやく船内に消えていった。嵐が去ったあとの静けさのようだった。


            



 13時、昼食は湖畔のレストラン。昨日と同じく貧相な中華料理で、食欲がわかない。ビールも相変わらずおいしくない。サイダーにすこし色をつけたようなもので苦味もアルコール度もあまり感じない。中華料理は世界中どこへ行っても当たり外れがなく平均的においしい料理が食べられると思っていたが、本場にきてこんなに美味しくないとはがっかりだ。


                            



 食後は六重の塔の『雷峰塔』に行く。この塔は1920年かそこいらに、それまでのレンガ造りの塔が倒壊してしまった後の再建されたものということだ。鉄筋コンクリート造り内部にはエレベーターもついている。



                                          



 最上階まで上がり、西湖の景色を眺める。ゆっくり見ていたいが、30分ほどの時間しかないのであわてて階段で降りていく。



      
                【 雷峰塔からの西湖の眺め-黄砂でかすんでいる 】



 次は、向かいにある『浄慈寺』に行く。何か、開放的な寺だ。ここも30分ほどで次に移動する。




                                                          



 次に行ったのは、杭州市中心部の繁華街で『河坊街』というところだ。古い町並みに商店が並んでいて、露店なども出ている。



              

                                                     



 ジュースやおやつを買おうと探したが、観光客相手のお茶とか陶器の土産物屋ばかりで、いわゆるコンビニのような店がない。
 ここも30分ほどで引き上げ、『西冷印社』というハンコの製造元に向かう。、日本では『よかいち』の宣伝で知られている書家の『榊 莫山』さん他数名だけが会員になっているという狭き門の由緒ある組織でということだが、要はここでハンコを買ってくれということだ。それにしても、20分やそこいらで、何万もする篆刻の印艦を買う決断などできやしない。


 ようやく、午後6時過ぎに買い物ツアーから解放され、夕食だ。ここのビールの味も昨日以上にさえない。中華料理もワンパターン。地元の紹興酒を注文して、少しだけ開放的な気分になる。



                            


オプショナル・ツアーの『西湖の夜』はパスして、設備だけは豪華なホテルに午後8時頃入る。今夜のホテルは市の中心部から近いところにあって、近くに店も点在している。アルコールも不足していたので、ビールとつまみを求めて、街を探索する。コンビニのような店を見つけ、アルコールとつまみを調達し、別の屋台のような店で烏賊の串刺しを5本10元で買う。ホテルに帰って、二次会気分でビールをふたりで空ける。烏賊の串刺しがいけなかったのか、夜中に腹痛を起こし、翌日1日、下痢で悩まされることになるとは、考えても見なかった。



                                         【 つづく 】




上海旅行3日目-杭州・西湖・雷峰塔へ



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