河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

茶話116/ また忘れた

2024年02月06日 | よもやま話

あることを検索しようとパソコンのスイッチを入れた。
グス、ブッと鈍い音がして画面が明るくなる。
それから、またグス、ブッと鈍い音がして起動画面になる。
さあ検索しようとするが、何を検索しようとしていたのか、忘れている。
まあ、よくあることよと、しばし思い出そうとするが思い出せない。
しかし、こんな時に限って、何の関係もない、ひょんなことを思い出す。

30年ほど前からインターネットを始めた。
最初のブラウザーは、比較的に契約料が安かったビッグローブ。
そのうちに、当時の我がパソコンの師匠が、「電電公社が民営化されたNTTが、新たな回線を開発するそうやぞ」というので、NTTに替えた。
ほどなくして、NTTが光回線の募集を始めたので、いち早く申し込んだ。
一と月、ニた月……半年たっても何の連絡もない。
頭にきて電話をした。
「開発が遅れておりまして、まことに申し訳ございません。今しばらくお待ちください」
まあ、よくあることかとおとなしく引き下がる。
しかし、一と月、ニた月……半年たっても何の連絡もない。
頭にきて電話をした。
「開発が遅れておりまして、まことに申し訳ございません。今しばらくお待ちください」
「もう、ええ! おんどれとこの会社は信んじられへん!」とぼやいて契約を解約した。

その晩、飲みに来たパソコンの師匠に解約の話をした。
「気ぃつけや! 壁の中に埋め込んだ通信機を穴を開けて引き取って、壁の穴はそのまんまにして帰るらしいで!」
「今の世に、そんなアホなことする会社は無いやろ!」
数日後、パソコンの前の壁に10㎝四方ほどの穴が空いていた。
それも、金ヅチで叩き割ったような、いびつな穴が。
「本真にやりよった!」
怒りというより嘆息、いや、感嘆すらした。

考えてみれば、gooブログはNTT。
縁は異なもの味なものである。
そうだ! 思い出した。
「合縁奇縁」という四字熟語を調べたかったのだ!

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茶話115/ かきたてのたてがき

2024年02月05日 | よもやま話

 「茶話114」で、文章は縦書きで書いた方が間違いが減るし、構成のまとまった文章になると書いた。そこで、縦書きのできる編集ソフトはないかと探したら「Tate edtor」というのかあった。

 ものは試しに、一文改行書きした記事をコピーしてはりつけた。予想通り、一行が長ったらしい詩のようで違和感がある。読んでみると、目をしょっちゅう上下に移動させなければならない。幾重にも重なった山を上り下りしているようで疲れる。
横書きだったら、人間の目が得意な左右の移動で左から右に読んで行けばいい。それに、パソコンやスマホで読むときは下にスクロール、スワイプできるので楽だ。

 ならば書くときはどうなのだろう。というので、この記事は縦書きで改行せずに書いている。横書きで書いていた時は、一文が長くならないように気をつかっていたが、縦書きで続けて書くと一文の長さを気にしないですむから速い。それに、
すでに書かれた右側の行を視野に入れながら、左側のこれから書いていく空白部分も眼に入るので、次に書くべきことがひらめきやすいように思う。読みつつ考えながら書くことができる。

  日本語(漢字・ひらがな・カタカナ)は、最後の一画が右下ないしは真下に抜けていくので、縦書きの方が運筆が速い。そんな縦書きに長い間慣れてきた日本人には、縦書きの身体感覚、思考がDNAとして流れているのだろう。
 たまには原点回帰で縦書きするのもいいかもしれない。

  しかし、なんとも理屈っぽい。
 ましてや、写真を入れないと重々しい。
 だいたいにおいて、横書きのプログで縦書きの話なんぞ面白くもない。
 やっぱり、横書きの文章は、横書きで、一文改行で書くとしよう!

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茶話114 / 縦か横か

2024年02月04日 | よもやま話

横書きのブログの記事を、写真抜きの縦書きに直しているうちに気づいたことがある。
縦書きの方が、文の間違いや、文章の構成の誤りを見つけやすいということだ。
言い換えれば、縦書きの方が、文の間違いが少なく、文章の構成がしっかりとしたものになる。
漢字、平仮名、片仮名まじりの日本語は縦書きに適している。
しかし、それだけではなさそうだ。

横書きの方が縦書きよりも読みやすく、読書スピードも速くなることが証明されている。
眼球を左右に動かす運動と、上下に動かす運動のどちらがやりやすいかやってみればわかる。
左右は動かしやすいが、上下には動かしにくい。
野球で、スライダーやシュートなどの横の変化球は、目で追っていけるのでバットに当てやすい。
逆に、フォークなどの縦の変化球は空振りしやすい。
人間の目は左右横の動きには強いから、横書きの方が読みやすいし入力しやすい。

これが、文章を書く段になると逆になる。
横書きをしていると、文の間違いがあっても、目がついていくために間違いに気づきにくい。
それに、人間は上下の目の動きは苦手だから、上の文とのつながりの間違いに気づきにくい。
さらに、下の空白部分に書くべきことを考えずに、次々と入力していく。
結果として、横書きで文章を書くと、文の間違いや、文章の構成の誤りをしやすくなる。
そのてん、縦書きは、書き終わった右側の文の誤りや、つながりの悪さに気づきやすい。
また、これから書く左側の空白を見通して書くから、構成がまとまとまりやすい。

最初から縦書きで書けばよいのだが、ブログは横書きなので、算用数字が使いにくい。
そこで始めたのが「一文改行書き」だ。
メモ帳ソフトを使っているが、一行を60字に設定している。
文が短いと間違いをしなくなるし、しても気づきやすい。
それと、一段落を十行以内になるように心がけている。
これくらいだと段落のまとまりを把握しやすい。
ただし、欠点がある。
短い文をつなげていくために、やたらと接続詞を使う。
そんなブログ記事を縦書きにして、改行を無くしてつなげみると、接続詞がウザイ!
日常会話やメールで、こんなけ接続詞を使ったら、理屈っぽいオジンだと嫌われるにちがいない。

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茶話113/ 逆接の季節

2024年02月01日 | よもやま話

 『早春賦』
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思え
時にあらと 声も立て
時にあらと 声も立て

氷解け去り 葦は角(つの)ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かば 知らありしを
聞けば急(せ)かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
(作詞:吉丸一昌・作曲:中田章・大正2年)
 ※思うあやにく=思うがあいにく

小学唱歌だが、逆接否定の言葉が多い。
ちょうど今頃の季節を詞にしたからだろう。
春なのだが寒いので、まだ春ではない

人生は思うがままにならないことが多い。
パー券を売りさばくのに苦労した。しかし、裏金が入ってきた。
ところが、裏金問題が発覚した。だが、派閥を解消すればいずれ忘れ去られるだろう。
にもかかわらず、世間の批判は厳しい。とはいえ、法律のザルの目をなんとかかいくぐっていこう。
けれども、一方で、大きな災害で多くの人が避難生活を続けている。
 今日も昨日も 雪の空、いかにせよとの この頃か

なのだが、阪神淡路大震災、東日本大震災と、寒い冬から暖かい春になるのを信じて乗り越えてきた。
不幸が、やがて幸福に向かうというのが真の逆接。

 春よ来い 早く来い
 あるきはじめた みいちゃんが
 赤い鼻緒の じょじょはいて
 おんもへ出たいと 待っている
 春よ来い 早く来い
 おうちのまえの 桃の木の
 蕾もみんな ふくらんで
 はよ咲きたいと 待っている
 (作詞:相馬御風 作曲:弘田龍太郎)

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茶話112/ 写真の威力

2024年02月01日 | よもやま話

ブログの記事を書いていて、「あれ、これって前に書いたやつとちゃうか?」と気づくことがある。
特に、毎年同じようなことを繰り返している「菜園日誌(畑)」の記事に多い。
そこで、畑活の冬休みの間に、2022年3月5日の「ジャガイモふせる」から、現在の「面白」まで128記事をコピペして一つにまとめることにした。
できれば本にして、自分が死んだときの粗供養(香典返し)にしてやろうと、写真抜きの縦書きに直した。
すると、いろんなことに気づく。

他の人のブログを拝見していると写真の綺麗なことに感心する。
撮影の腕もさることながら、さぞかし、いいカメラやスマホで撮っているのだろう。
写真だけでも充分見るに値する。
それに比べて、我が五年前の格安スマホの映りの悪いこと。
だから、写真にあまり頼れない。
一文改行で書いていると段落の切れ目がわからないので、段落を区切るために使っている。

ところが、写真無しの文字だけの文章をみて、写真がある働きをしていたことに気づいた。
段落ごとに話が進展していけばよいが、突然、話題がかわって不自然を感じる段落がある。
そんなところに写真が入れられていた。
一目で認識できる写真のインパクトは文字の数倍大きい。
写真を使って視点をずらして、不自然さや違和感を和らげていたのだ。

写真三枚を使って四段落で書いた記事、特にその三段落目に話題の飛躍がある。
なるほど、つまり、アレをしていたのだ。
四コマ漫画にしていたのだ。
四コマ漫画の基本構成は「起承転結」。
「転」にあたる三コマ目で視点を変えて、読者にアレレ? と思わせ、「結」の四コマ目でオチをつけていたのだ。
ほほう、なるほどと我ながら感心していたが、文字だけの文章にしたら、写真の働きがなくなり、違和感だけが残る。
どうしよう、書き直そうか? いやいや、じゃまくさい!
それなら、いいカメラを買おうか? まてまて、なんでそないに飛躍するねん! その前にスマホやろ!
とんだ物入りになってきた。

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