河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑122 / 歳はとっても

2023年12月15日 | 菜園日誌

ビニールトンネルを立て直して、我が愛しのコチョウラン[愛称ランちゃん]と、メダカの水槽のホテイアオイ[葵の上]をトンネルの中に移した。
葵の上は三年続けて冬越しさせていて、多少枯れようが、緑が少しでも残っていれば春には大きくなってくれる。
今年は試みとして、ビニールボットに土を入れて三株植えている。
問題はランちゃんで、5℃以下になると枯れしまうそうな。
三株が二本ずつ花芽も付けているので、温かくして春までなんとか育てたい。

ところが、移動させた途端、皮肉なもので暖かい日が続き、昼には外気が15℃以上になる。
二坪の狭いトンネルは、日が当たると中が40℃にもなる。
ランちゃんも葵の上の二人とも、30℃を超えると成長をとめてしまう。
そこで、天気予報が晴のときは、朝の9時に畑へ行って、トンネルの換気を開け放つ。
それでも昼間は30℃くらいで、なんとかなるだろうと二人の忍耐に頼るばかり!

ところが、ここにきて、高低温度計を見ると、朝方の気温が1℃に! 昼間の気温は40℃のまま!
低温対策として、夕方に畑に行って、ランちゃんは二重トンネルにして上に毛布を、葵の上は透明ゴミ袋ですっぽりとくるむ。
夕方、畑に行くとトンネルの中はまだ16℃。
ドッカリと椅子に座って暖かさの中に浸っていると、二人の声がする。
 葵の上 : 私はゴミ袋やのに、なんで、ランさんは毛布なん?
 ラン : しゃーないやん! 私を花屋で買うたら数万円! あんたはペットショップで税込み110円なんやから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬至が近く、随分と南西に傾いた茜の夕陽が沈もうとしている。
その時、はからずも、二人が声をそろえて同じ歌を詠む。
 嘆きわび空に乱るるわが魂(たま)を 結びとどめよしたがひのつま /『源氏物語』
(魂が体を離れてさまよい出てしまいそうや。もうアカン。どないしょうもないほどや。せやから、源氏の君よ、私らの魂が出て往かんように、私らの下着の紐を結びとめに来とくなはれ)
この歳になって、三角関係の頂点に立とうとは・・・。なんとも悩ましい冬の黄昏。
ああ、よしよし、二人とも、しっかりと守ってあげるから!


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