シンセンの4月の美しい朝、
僕はいつもどおりまたバスに乗る。
空気もさりげなく澄んでいる。
バスの中には甘ったるい男性歌手の歌が流れている。
それは全く持って凡庸で、
コピーと貼り付けを3回繰り返すと出来上がる、
そんな歌。
けれどいつかこの歌を聴くとき、
この風景をありありと思い返すことができるだろうなと
そう思う。
. . . 本文を読む
視覚の影響力は絶大で、
だから僕もこのブログで画像を多く取り入れています。
いまだシンセンを見ぬ人にとって、
いくつかの断片を切り取ってお見せするのが、
今現在のシンセンを伝えるには、
一番良い方法と考えています。
ですが、僕自身が何年かを経て、
シンセンを思い出すとき(そのときどこにいるかわかりませんが)
強烈に刻み込まれているのは、
匂い、音、味わいなどだ . . . 本文を読む
僕にとって一番好きな映画、
それはゴットファーザー パート2です。
常日頃、俺って世界で一番いい男、と、
普通に思っている僕ですが、
この映画に出てくるロバート デ ニーロにはかないません。
若き日のビトー コルリオーネを演じ、
見事に主演のアルパチーノを食ってしまった出世作。
ストーリーはマフィアのボスのお話ですが、
回想シーンを挟みつつ、すばらしい音楽とともに、
よどみなく流 . . . 本文を読む
写真はアビーロードのジャケットです。
音楽はもちろん個人の好み,
ですが、ビートルズの曲をカバーする、
ピアニスト、ギタリスト シンガー 他
プロの方たちにちょっと不満。
なぜレットイットビーなのでしょうか?
なぜイエスタディ?
ゲットバック?
ええ?ヘイジュード。
じゃないでしょう、
文部省ですかって感じです。
アビーロードのB面(昔はこう言 . . . 本文を読む
僕は東京の郊外で生まれました。
父は材木販売店の丁稚で、
その販売店の一角に間借りして住んでいました。
木造でトタン屋根
お風呂はもちろん銭湯です。
電話もありませんでした。
僕が小学校4年ぐらいのとき、
3つちがいの兄が卓上ステレオというものを買い込んできました。
それはプラスチックのレコードプレーヤーで、
セパレートのスピーカーが2つ、色は白 . . . 本文を読む
村上春樹さんの小説を読んでいると
自然とそこに出てくる食べ物や飲み物が
食べたくなったり飲みたくなったりします。
それは缶ビールであったりピッツァであったり
普段あまり食べたいとは思わないステーキだったり。
超一流作家と比べては失礼というものですが
食べ物を言葉で説明するのって大変難しいですね。
僕が香港のお粥っておいしいですよ、と書いたとしても、
おそらく読 . . . 本文を読む