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酒と音楽とPC

血は酒で出来ている(某声優談)。他の趣味はPC組み立てるのと音楽聴くのしかない。

準備は整ったが肝心のCPUの見通しが立たない

2019-07-25 16:59:56 | PC自作

今回はなるべく小額でPC環境を整備しようと思っていたが、前回のCore i7 4790から時間が経ちすぎており結局ほぼ新調することになった(所謂Sandyおじさんの亜種)。使い回しは電源とケース程度である。最初は古いGPU(9800GTX)で当面間に合わせようとしていたからCPUとマザーしか注文していなかった。しかし、「せっかくX570のマザー買うのにPCI-E4.0のSSD買わないと意味なくね?」「静音PCを仕立てるのに爆音GPUとリテールファンでは無理がなくね?」とどんどん計画が上方修正されていった。これが自作を「趣味」とする人間の心の弱さだろう。こういう場合自作する人の間では「もう一台生えてきた」という表現をするわけだが、私は二台置くスペースが勿体無いのでただの買い替えだ。そもそも手持ちの他のケースは静音仕様ではないのでオーディオと同居できない。更にはドロップが増えてきているTVチューナーと速度に問題が出てきているルーターとハブも新調したくなってきたが、そんな金がどこにある(笑)。

結果的に

CPUがAMD 3900X、マザーがMSI 570Gaming Plus、メモリがSanmax SMD4-U16G48M-26VD(DDR4-2666 32GB)、SSDがGigabyte GP-ASM2NE6100TTTD(1TB)、GPUがGV-N166TOC-6GD(GeForce 1660Ti)、クーラーがサイズ 忍者5で当面行くことにした。何のことはない、20万円コースである。そこの人、「この程度ならDellやBTOなら10万ちょっとじゃね?」とかいうのは禁句なのだ。自作は使うことより作ること自体が楽しいのである。目的と手段が逆転してるのが趣味とはよく言ったものだ。

最初はこんな大規模な買い物をする予定ではなかったので三々五々欲しくなった時点で追加注文されており、仕入先がほとんど異なる。CPUとマザーがAmazon、メモリがアーク、GPUがNTT-X、SSDはツクモ、クーラーはソフマップと言った具合だ。購入時のトラブルは一切なかったが店の印象ははっきりと差がついた。精密機械を扱っているとは思えないAmazon、NTT-X、ソフマップとやっぱり専門店のツクモ、アークである。ソフマップは以前の価格が高い、サイトが物凄く見にくいというイメージは払拭されていたが、包装はAmazonと互角なレベルでちょっと悲しかった。中身がいかついクーラーだったから問題はなかったが。

以前と違って自作への情熱が薄れているので事前の情報収集が足りずに失敗した買い物もある。まずはメモリ。Intel環境ではメモリ速度はあまり性能に影響しない。そこでエラーの出たことがないSanmax(DDR4-2666)をいつものように購入したわけだが、AMDの場合はメモリ速度が性能にしっかり影響するらしいのである。AMDによるとZen2ではDDR4-3750付近に分岐点があるそうで、現在主流のDDR4-3200、3600は余裕で回り速ければ速いほどよいということになる。メモリは相場が下落している時に買うのが鉄則なのでAMD環境を勉強する前に先に買ってしまったのが裏目に出たのだ。アークのSanmax自体が以前ほどのブランド力がないのか、BlackEditionもなく、速度はDDR4-2666のまま放置されている。SanmaxはKingstonの下請け会社なのだから製品は自体は同じものである。少々高くなるが安定しているKingston、センチュリーマイクロ、安いのを選ぶにしても速度が早くチップメーカー直属で信頼性があるCrucialから選ぶべきだったのだ。なお、Zen2環境はメモリの品質に関してはシビアでX570マザー以外では定格でも回らない可能性が高く、メモリの買い替えには神経を使わないといけないらしい。XMPを使うメモリ、つまり定格がネイティブ動作でないメモリはなかなか回らない。私はAMD環境は新規でいきなりX570マザースタートだからあまり関係ないが、以前のマザーを使い回す人は注意が必要だ。しかも、日韓関係の悪化にも関わらず今後もメモリ相場は下落傾向らしい。あーあ、消費税増税前に買えたと思うしかないか(苦笑)。

*安定性重視のSanmaxはJEDEC準拠で安定稼働が最大の売り。DDR4-3200のJEDEC準拠メモリは最近になってようやく登場したばかりのようで、ブランドもMicron直轄のCrucial等大手に限られているようだ。メモリ業界では中小のSanmaxにはまだチップが回ってこないということだろう。Sanmaxブランドで以前はすぐに売り切れていたMicronのチップは最近では潤沢に供給されているようだが。ただし、チップのグレードが最高のものはSanmaxブランドでは発売されなくなっている。今後高級志向の人はセンチュリーマイクロ、安価で安定を狙う人はCrucialに流れるのかも知れない。なお、Zen2使用環境においてB450やX470等の古いチップ搭載マザーでメモリが回らない問題はBIOSの更新で解消されつつあるようだ。

**SanmaxのDDR4-3200は7/29日付けで発売。速攻売り切れ。3900X同様待っていても買えたかどうか微妙だった。コスパ的にはCrucialの方が安いがあちらも売り切れで入荷は当分先という店が多いようだ。

***SanmaxのDDR4-3200の売り切れは未発売の間違い。8/1日付けで発売された。未発売なのに売り切れ、在庫なしと表現してるアークのサイトもちょっとアレ(笑)。よくよく見るとその時点では発売日が書いてなかった。

次の失敗はSSDである。今売られているPCI-E Gen4.0 M2のSSDはコントローラーも同じで性能の差はなさそうである。ただし、X570チップと同様に高性能な初物故に発熱が大きい。そして多くのX570マザーには最初からPCI-E Gen4.0 M2 SSD用のヒートシンクがついている。しかしながら、私の買ったマザーは安物ゆえこのヒートシンクがしょぼい。そこでCFDの基板むき出しのSSDは候補から外れ、独自のヒートシンクが付いているGigabyteかCorsairかという判断になったのだが、ごつい銅製のヒートシンクが付いているGigaが良かろうとよく考えずに決めてしまった。銅製のヒートシンクがカッコいい。しかし、これが間違い。このSSDについているヒートシンクは冷却性能ではCorsairSSDどころかマザーに付いているヒートシンクにすら大きく劣るというレビュー結果が出てしまった。自作慣れしている人から見ると「いくら熱伝導効率が良い銅製でもシンクの表面積が小さかったら放熱効果なんてたかが知れておりただ熱を溜め込むだけ」で最初から冷えないのは見破られていたらしい。銅製光り物の装飾効果に引っかかった間抜けは私だけなのかも知れない。

まあ、失敗は多々あったが、久々の自作ゆえ授業料と思うしかないだろう。今後は自作市場はさらに縮小すると思われるからこれが最後の自作になるかも知れないのである。少々大盤振る舞いしてもいいだろう。Ryzenの躍進で押されているのにIntelが躍起になってシェアを取り戻そうとしない背景には今後の主戦場はモバイルとノート用の組み込みという冷静な判断があると思わる。次世代コアのIce Lakeを当面小売市場に降ろさない予定なのは歩留まりが悪いこともあるだろうが、自作市場の縮小を見込んでのことなのだろう。

マザーボードについてはMSIで問題なかったようだ。MSIとGiga以外の大手メーカーはヒートシンクの作りに問題があってGPUの給排気を阻害する位置取りになっているらしい。さらにはコネクタの位置取りが悪く干渉したり、ヒートシンクの放熱性が良くないのか最初に書いたGPUとの位置取りに関連して排熱がうまくいってないのかチップセットのファンが爆音で高速回転していたり、あまりいい話を聞かない。AMDの仕様書自体が良くなかったという説が有力だが、リファレンスを担当したMSIはそういう問題点がよくわかっていたようだ。ファンも他社より大きめのものを低速回転させて騒音を抑えている。浮かび上がってきたX570マザーの問題点はいずれもよく考えたらわかる、一度でも組み立てて動かしてみたらわかるような問題ばかりだと思うので杜撰な設計だと言わざるを得ないだろう。しかも、ヒートシンクが大きい高級品のほうがよりヤバいというのが救えない。設計に時間が掛けられなかったというような事情はあるのだろうがそれは消費者が忖度すべきことではないだろう。

**結局MSIにはHDDアクセスランプの不具合、GigabyteにはUSBの不具合が発覚し、問題が皆無というメーカーはないという結論になったようだ。製品単位では問題が出ていないものもあるが、まだ洗い出されていないだけかも知れない。やっぱり大きな変更があった世代の初物に不具合はつきものということのようだ。品質の良いメモリを持っているならX470、B450の枯れたマザーのほうが問題が発生しにくかも知れない。ただし、SandyおじさんたちはAM4マザーやCPU、DDR4メモリを持っていない可能性が高く、更にBIOS更新という壁が待ち受ける。

長々書いてきたがそんなことはどうでも良くてAmazon、さっさと3900X確保して発送してくれ。「取り敢えず注文だけは受け付けとくけど商品の在庫はないからいつ発送するかはわかりません」は一見優しく見えるけど結局は他店と同じだけ待たされるのである(苦笑)。次回入荷の予約ができたという形になるのだろうからまた起こるかもしれない奪い合いには勝利できるかもしれないけど他のパーツが揃っているのに待つのは辛い。

 

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Gigabyte GV-N166TOC-6GD

2019-07-16 12:26:42 | PC自作

Ryzen3900Xを注文しようとしてはたと気づいたのがよく考えたら最近全部オンボで済ませてたからGPUを持ってないということだった。一時しのぎでもいいから9800GTXという化石でどうにかならないかとやってみたが・・・煩い。半端なく煩い。化石のようなGPUのファンを制御するようなソフトもWindows10ではなくなってしまっているし元々ファン制御しても爆熱で煩くて音楽用PCに使えるような代物ではなかったからあっさりと諦めることにした。

だが、問題はそこからであった。ここ数年GPUを仮想通貨のトレードだか何かに使う人が増えてきておりGPUの価格が高騰しまくっている。なんとミドルレンジが30k台。ちょっと前までミドルレンジなんて10k台で買えたものなのだが。ファンレスの安物でも良いかなとも思ったのだが、AMDのAPU以下の性能を見るとがっくり来るし、以前持っていた間に合わせのGPUのコンデンサが爆発したという経緯もあってパーツ全部道連れにされる可能性があることを考慮してそこそこのものを買うことにした。せっかくの3900XがGPUに足を引っ張られるのは惜しい。

そこで問題になるのが例のnVidiaとATI問題。IntelとAMDとは逆にこちらはATI(AMD)の旗色が悪い。コストカットしまくって何とか体裁を取り繕っているものの、実際はそこそこ高く売るつもりだったチップを無理して低価格帯に投入している。RX570も580も590もローエンド、ミドルレンジとは思えないレベルの消費電力である。メーカーはなんとかファンとヒートシンクを工夫して発熱を抑えて静音化した上でnVidiaより安く売ることで切り抜けようとしているようだが、nVidiaのほとんど倍の消費電力を見ると萎えてしまう。結果的に静かで熱くなければ良いではないかという考えもあるが、この消費電力では夜や外出中のエンコがちょっと怖い。これは高くてコア数の多いCPUでも同じなんだけど・・・。かといって重たいゲームでもnVidiaに負けている。これはIntel同様ソフト会社を囲い込んでいるnVidiaの狡賢い政策によるものもあるのだろうが、私にはそこまでATIに思い入れがないわけで(笑)。

ただし、10K、20k台でそこそこの性能を持つミドルレンジが買えるのは基本的にATIだけである。熱と音と消費電力を気にしないならATIという選択肢もある。ゲームをしている時は音を流しているわけだからファンの回転音は9800GTXや現ハイエンドクラスのGPUほどの轟音でなければ気にならないはずだ。私の場合はゲームはほとんどしないわけだから音と消費電力にネックがあるATIは早々に候補から外れた。

nVidiaの方も何だか世代交代の時期で型落ちの高級品か、新型のミッドクラスか悩み始めたらキリがないのでもう決め打ちでチップを1660Tiに決めた。ハイエンドゲームは動かない機種だが4k対応モニタすら持ってない私にはどうでもいいことだった。後はメーカーだが、人気のMSIはワンランク上のチップが買える値段。そこまでのアドバンテージが有るようにも思えず、大手でなくても良いかと物色していたらASUSとGigabyteが大手なのに安く売られていた。少し前にSSDをGigaに決めていたのでこちらもGigaに統一。それならマザーもGigaにすべきだったかと後悔した(いつもの癖でMSIを選択してしまっていた)。

3900Xがうちに届くのは8月に入ってからだそうだ。ネットの購入競争で敗北してしまったから仕方がない。アキバでは長蛇の列だったそうだが、ネットでも解禁時間直後にほとんどのメジャーな通販店では売り切れていた。この事態を見越して最初から価格が高いソフマップやヨドバシ、PC工房等を選んだ人は買えたようである。私はその間マザーとメモリとSSDを寝かしておくことになる。相性保証切れちゃうな(笑)。

何もしないのも何なので現行PCでも使用可能なGPUだけテストしてみた。いや、これは無音です。今までもセミファンレスと称するGPUを買ったことがあるが、ゲームをしてなくても少し温度が上がると大抵轟音化していた。これは本当に無音。何故か外部電源を要求されるのがよくわからないところだが。これなら3Dゲームやベンチを回さない限り音楽PCとして十分実用になる範囲だ。この密閉ケース(R2-XL)ですら爆音になる9800GTXが異常なのだろう。消費電力もアイドル時10W以下に収まっており、当然ながら温度もほとんど上昇しない(40度前後)。深夜にアニメ、映画の録画中に煩くて眠れないという事態は回避できそうだ。1660Tiは他社製品も概ね静かだと評判なので1660Ti自体の低負荷時消費電力の低さが効いているのだろう。基盤を触ってもほどんど熱くなっていない。GV-N166TOC-6GDの見た目、プラスチック部分の質感もよく、満足できる製品だ。

購入先はNTT-X。例によって包装はAmazonより少しマシ(紙が詰めてある分)という程度。この店でHDDを買うのは危険だろう。その点、メモリを買ったアーク、SSDを買ったツクモは専門店ならではのパーツに気を遣った包装(粒が極大のエアーキャップの中にパーツが浮かんでいる)。万全を期すならアーク、ツクモ、ワンズのような専門店を利用すべきだろう。ただし、発送はAmazon、NTT-Xの方が早い。

*久々に3DMarkを回してみましたが、コアが48度ぐらいまでしか上昇せずファンはほとんど回転しませんでした。音もほぼ無音。ファンを高速で回すにはもっと重いゲームやベンチマークソフトが必要なようです。音楽PCとして使うけどたまにエンコも軽いゲームもするという人ならなかなかいいチョイスかも知れません。おそらくそのような用途ではGPUからの騒音に悩まされることはないでしょう。勿論、最新の3Dゲーを4Kでぶん回すのは無理ですが。

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そろそろAmazonは梱包を見直す時期ではないだろうか

2019-06-04 15:52:47 | PC自作

DSDばかり購入しない限り音楽は大した容量を取らないのだが、無駄に溜まっていく映画とアニメの録画が次第にNasを圧迫していく。NasのHDDは同じ時期に同じもの(できればロットも揃えて)を購入するのが鉄則と言われているが、そこまで情熱がなくなっている私には全交換とかやる気もない。6TBなら安くなってきているのだが、今年はメモリが安く近々AMDのZen2が出るとかで久々に巡ってきたPCの買い替えどきなのである。いつも「今は時期が悪い」で煽りを入れられるPC自作であるが、Intelの大砲は出るとしても数年後とあって、今年自作せずにいつやる、とまで言われる事前の過熱っぷりなのだ。ここで予算を使ってしまうわけには行かない。

そこでいつものようにSeaGateのHDD6TをAmazonで単品注文。こんな田舎にまで翌日には届くというサービスの良さ(同時にArkで注文したSan-Maxメモリは数日後到着)なのだが、いつ見てもヤバイ梱包だ。しかも、表には精密機械ともなんとも書いてない。薄いエアーキャップがついている小包というエロDVDやエロゲー、PSソフト単品注文と同じ扱いなのである。ヤマト運輸の家まで持ってくるドライバーはとても取り扱いが丁寧なのだが、輸送途中は気の荒い長距離ドライバーが荷物を放り投げているのは想像に難くないし、こんな梱包では荒い運転の衝撃には耐えられないだろう。到着したCDやDVDが割れてて苦い思いをした人も多いはずだ。

今までは運良く完全に壊れてるHDDを受け取ったことはなかった。しかし、遂に来てしまった。入れた瞬間に赤。しかも、赤点滅じゃなくてただの赤。温度、回転数すら表示されない完全にイカれてる一品。返品が面倒なのでなんとかならんかとPC側でイジってみたがやっぱりダメ。結局返品することになった。

Amazon側も梱包と運送のヤバさを認識しているのか、代品は日本郵便の精密機械扱いでやって来た。梱包そのものは同じであったものの、こちらは全く問題なく動作。多分こちらのほうが輸送コストが高いのだろう。そもそもAmazonがまともな梱包していればおそらく発生しなかった問題だ。AmazonでSeaGateは初期不良が多いとか言われているが、そのうちどの程度が輸送中に壊れたものだろうか?私は様々な通販会社からHDDを購入してきたが、サービスの悪さには定評のあったサクセスやツートップ、ドスパラですらHDDをこんなヤバイ梱包と扱いで送って来たことはない。ましてや今でも生き残っている通販会社の多くはいずれも過剰なぐらいにPCパーツの梱包に気を遣っている。結局は会社の評判が悪くなることを知っているからだ(Amazon以外で梱包が悪いのはNTT-Xぐらいだろうか)。Amazonはもはや対抗する会社もないレベルになっているし、大手であるがゆえにRMAも通りやすく、自社が損をすることがないから返品させて平然としているのだろう。ユーザーから見ても簡単に返品を受け付けてくれるからAmazon自体の評判はあまり下がらない。評判を下げられるSeaGateやWestern Digitalは文句を言っても良いと思う。価格競争もあるのだろうが、こういうコストダウンは頂けない。

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Philips 328C6QDSK

2017-02-10 13:21:46 | PC自作

三菱のモニタ(231WG)が突然壊れてしまった。LEDだし、上級機(安く買ったけどw)なので長持ちするかと思ったが、そうではなかったようだ。多分社運を賭けていたこのモニタの失敗で三菱はモニタ販売を諦めてしまった。当時はもう安物しか売れない時代なっていたのだ。しかし、ほんの数年我慢すれば4kモニタの時代が来て再び高級機が売れるようになったはずだ。三菱は早まったのではないだろうか。

ともあれ、次のモニタを探さなければ日常生活に差し支える。私は電話が大嫌いでスマホ、タブレットにはなじまない。スマホで事足りる若者とは違う。小さな画面を颯爽と操作する若者の姿を見るたびにあんなに面倒なものでも最初から使っていれば違うのだな、と嘆息する毎日だ。タブレットは3機に増殖しているが、実質ゲーム専用機だ。その上、TVもPCで見るというPC依存体質であるのでモニタがないとTVや映画すら見られない。

そういうわけでモニタを物色したが、突然なのでいかにも懐が寂しい。4kは高い上にソースがまだあまり無いのでよかろう、とターゲットから外した。次の問題は大きさだ。4kに対応してないモニタは投げ売りに近いので大きなHDモニタが安く買える。デスクトップという使い方を考えれば23インチで十分なのだが、実質TV用でもあるので極力大きなものにしようと決意。23インチの次は27インチなのだが、HD画面であれば31.5インチに手が届く。しかも、IPSもVAもあるという。では31.5インチにしようかと安易に決断。ところが問題はこの先にあった。31.5インチのモニタは全機種がハーフグレア。モニタに映るイケメンを毎日見る羽目になりかねない。しかし、住んでいる場所が場所だけに見比べて判断するというわけにはいかない。31.5インチのハーフグレアモニタを販売しているのは目についたところではLG、Acer、Philips、I/Oデータ、Iiyamaといったあたり。デスクトップには大きすぎ、TVには小さすぎという中途半端な立ち位置ということもあってか、BenQやHp、Dellには製品がないようだ。

スペック的にはI/OのIPSが超解像技術、DisplayPort、HDMIも複数あって優れているのだが、I/Oはいつもスペック倒れのイメージがあり、評判もIiyamaの方が良さそうだった。日本にはIPS信仰みたいなものがあって、IPSでなければモニタは売れない。IPSが日本発の技術ということもあるのかもしれない。しかし、もう日立は普通のパネルを作っていないはずだ。海外では割りとVAも健闘している。というかシェアの大きいSamsungが自社製VAパネル中心なので必然的に増える。アジア圏以外のメーカー(実際に作ってるのは鴻海だろうが)も比較的VAを採用する傾向がある。コントラストの良さを評価してるのであろうか。ここでムクムクとへそ曲がり、少数派志向の気質が「VAを選べ」と(中田譲治ボイスで)脳内にチラつきはじめた。コントラストの良さから黒の美しさはVAが上なのは以前使っていたSamsung 245Tでよく知っている。よく言われる視野角の問題は使ってみるとほぼない。無理矢理にスペックを伸ばした仕様のため熱々でこれも長持ちしなかったが。VAならAUOと関係が深いBenQを選びたいところだが、31.5インチのサイズはない。Samsungは国内販売を諦めた。となると、選択肢に残るのはPhilipsだった。AcerはIPS、VAを両方使っているようだが、このサイズはIPS。

そうなると、328C6QDSKしか選択肢はなかった。高コントラストが売りで、スピーカーは付属せず、HDMIも1個のみの漢仕様。しかも、ケッタイなカーブドパネル採用だ(最近流行の超ワイド画面なら意味がありそうだが)。パネルがVAでこの貧弱かつ特殊な仕様では投げ売らねば日本では売れまい。それ故に画質にこだわりがあるのではないか、との思い込みが私に生まれた。気がつくとポチっていた。まあ、駄目なら買い換えれば良い。Philipsの31.5インチにはIPSもあるが、VAの方が格上という位置づけである。4kでもVAを使うPhilipsならではの判断だろう(当然、日本では失敗の元)。

到着したブツを見たが、当然ながら箱がでかい。見ただけで部屋に運ぶのが憂鬱になりそうだったが、PCケースよりずっと軽かった。PCにつないで簡単に画面が出てきた。問題はそこから。今の時代、リモコンは超高級機しか付属しなくなくなっているので画質調整はPCからか、モニタのタッチパネルを使うしかない。しかし、パネルが反応しない。うんともすんとも言わない。PCからではすべての画質調整は出来ないようだ。これはReadyNAS316の再来か、とため息をついたがよくよく説明書をみるとモニタの画面下の枠上にあるのはタダのアイコンで実際のタッチパネルはモニタの下部にあるのだった。しかも、見た目ではそこがセンサー付きのタッチパネルになっているようには見えない。マニュアルを良く良くみると確かに、指がモニタ下部を触っているのだが、普通、アイコン部分がタッチパネルと思うよなぁ(苦笑)。Philipsの安物はどれもこの方式なのかもしれない。

機能は必要最小限しかない。さて、画質であるが、デフォルトが目潰し仕様であるのはご愛嬌。どうせどのモデルもダイナミックコントラストとsRGBを効かせた店頭向けギラギラ仕様だ。輝度と色温度をいじってある程度見られるようになった。しかし、ガンマとかはいじれないようなので完璧を求める人は買うべきでないモデルだ。流行っているブルーライト軽減機能はついていないが、そこまで見づらくはない。この機能は露骨に画質に影響するのであえて搭載しないモデルも増えている。先鞭をつけたPhilipsが使わなくなったのでこの機能は消えていくのであろうか。オフィス向けモデルのみ採用するのか。止絵のIPS、動画のVAと言われることが多いが、問題は動画の方にあった。大きい割に解像度が低いせいもあるのだろうが、デフォルトでは動画はかなり残像感がある。オーバードライブがあると思われる(説明がない)映画、ゲームのモードで輝度、色温度を下げてようやく実用レベルに達した。

結論を言えば、やはりIPSとは違う。IPSを常用している人なら違和感を感じるはずだ。しかし、よく考えてみてほしい。IPSの絵は目に優しいかもしれないが、本当の色だろうか?私はIPSはsRGBやAdobeRGBをかけて目潰しになっていない状態では白っぽいと思う。正確な色はさほど目に優しくないのだろう。常にsRGBを掛けてつかうというならIPS>VAだろうが、疲れるから調整する、というならIPSとVAは好みの問題程度の違いしかないと思われる。なお、VAにもハイコントラストモードというものがあり、超目潰しで到底常用できない。この状態ではコントラスト比はIPSの何倍にもなるわけだが、「だからどうした」としか言いようがない。sRGBもハイコントラストも共に常用できないモードに過ぎない。デザイナーやフォトレタッチをする人は耐えるしかないが。

アニメは特にコントラストの高さから綺麗である。ハーフグレア処理の影響もあるのだろう。ただ意外にアニメ以外の動画は綺麗に見えない。まだ調整の追い込みが足りないからというのもあるのだろうが・・・。それほどいじれる部分が多いわけではないのでやろうと思えば究極に追い込めた231WGとは違う。HD画面なので近距離だと荒いのは仕方ないのだろう。

ハーブグレアの問題であるが、映り込みは少ない。もちろん、ゼロではない。しかし、真っ黒な画面というものはそうそうあるものではなく、そうでなければほとんど映り込みは気にならないと思われる。ホラー映画のときは照明を落としたほうが雰囲気が出るのではないか(苦笑)。暗い画面が白くてよく見えないIPS+アンチグレアを取るか、くっきり見えるが余計なものまで見えるVA+グレアを取るか。

カーブドパネルはすぐに慣れる。気になるほど曲がっていない。距離を取った場合にどうかと思われたが、さほど気にする必要はなさそうである。VA+グレア派という少数派の人に限ってオススメである。

追記

ガンマはOSDの設定項目をよく見たらありました。ただし、数値を変えられるだけでカーブが弄れないのでないのと同じでしょう。このOSDは非常に操作が面倒でわかりにくいです。アイコンを見ても直感的に操作がわかるわけではありません。OS上から操作は現状ほとんどてきません。Windows10だからだと思われます。Windows10用ドライバがありませんので。Windows10は全然仕様が確定しないOSなのでやりたくないのでしょう。運が良ければ7、8のドライバで動くようですが。

アニメ、映画の画面は非常に鮮やかで綺麗。電源投入から時間が経ったらより綺麗になっていった感じでしょうか。やはりグレア+VAにはメリットがあると思います。ただし、Samsung 245Tでも散見されたが色にじみが出ることがあります。特に古い映画、TV録画のような画質が良くないもので出がち。調整で減らすことができるでしょうか。

IPSとの比較になるが、IPSと比較して全体的に赤っぽく感じる。IPSが白い、あるいは青いせいもあるだろう。赤を低く調整しすぎると今度は鮮やかさが薄れるため、調整はなかなか難しい。色温度の下げ過ぎもIPSのような白けた画面になる。

文字は汚い。HDサイズで引き伸ばしただけだから当然である。ビットマップフォントでないものはそこそこ見れるが、今度は色にじみがたまに見られる。

応答性はそこまで良くはない。映画なら相当速い動きでないと問題ないが、テキストのウインドウを動かしたりしたらブレる。3Dシューティングやアクションゲームは厳しいと予想される。オーバードライブもさほど効果的ではない。やり込む人は当然TN液晶を用いるであろうからこのモデルは選ばないだろうが。

最後に目の負担について。VA+グレアのほうが大きい。ただし、比較対象のIPSよりサイズが大きくなっているため正確な比較とはなり得ない。同じサイズでも負担はVAの方が大きいだろうと思うが。ただし、私はこの程度なら許容範囲である。とくにかく目の負担を軽くしたいというならやはりノングレア+IPSを選択すべきだろう。動画メインで映画やTV、ストリーミングを鮮やかな色で見たいのであればVAが優位であると思う。いずれもHDサイズでの話である。

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Fractal Design XL R2

2016-06-19 19:48:28 | PC自作

本来はご法度だがPCをオーディオと同室に置かざるを得ない環境にある。以前のようにPCオーディオはあまり期待しない、という状態ならPCが少々うるさくてもさほど問題はなかったのだが、PCかNASのデータをネットワーク越しにDRA-100で再生するという状態がメイン視聴環境となった以上、うるさいPCはもはや我慢できるものではない。そこでケースを流行の静音重視ケースに交換することにした。

XL R2は2013年発売でもう旧型といっていい。ミドルタワーは既にR5世代で9月には新製品のR6(?)が出ると言われているが組み換え作業の手間を考えると私の場合はフルタワーのXL一択。スペースが広いと本当に作業が楽なのだ。フルタワーもミドルタワーのR6化と同時期にR3になる可能性はある。ただし、5インチベイが最近の製品からは消えていっている。R6、XL R3で5インチベイが消滅していた場合には私はその新製品を買うことができない。PCの主な用途にBlu-Ray、DVD視聴があり、CDの取り込み機会も多いのだから光学ドライブの外付けは論外である。ただ、私のような使い方は例外に属するのであろうから、光学ドライブ向け5インチベイが消えていくのは時代の流れだろう。TV録画やBlu-Ray視聴は家電の専用機、音楽はDLとストリーミングでポータブルというのが平均的なライフスタイルになっているのであろうから。エアフロー的にも5インチベイは邪魔な存在だ。ストレートに前から吸気、後ろから排気できるのはケースメーカーにとっても魅力的なのであろう。

そういう事情もあるし、XL R2はカラーリングで味噌がついてTitanium Grayが投げ売られている。ミドルタワーの値段でフルタワーが買えるということもあって飛びついた。いい加減CM-Stackerは飽きていたし、プラスチック部分の経年劣化が激しく、旧式化したファンの騒音も気になって来ていた。購入当時はとにかく冷えるケースが求められていた時代だったのだ。今はすっかり様変わりして極端なゲーマー以外はほぼ例外なく静音窒息ケースを選択する。You-Tube等、デスクトップPCで音楽を聴く人も増えているからだろうか。PCがうるさいのは許されない時代になったのだ。CPUがPentium4みたいな爆熱モンスターではなくなっているという事情もあろう。AMDのハイエンドは若干熱いみたいだが。

さて、実物を見て問題のTitanium Grayと称するカラーリングであるが・・・これはブラックである(苦笑)。これを「グレイ」という人は両者の実物をよく見比べた人以外にいるまいというレベルだ。グレイを買ったのにブラックが来たとクレームと返品が相次いだのもわかる。「Black」は黒光りするレベルの漆黒らしいが、これも程度の差はあれ、黒だ。黒としか認識できない。クレームをつけた人をモンスター・クレイマーと呼ぶことは私にはできない。R5と違ってパール・ホワイトがないXLには黒しかないと考えるべきである。

メンテナンス性は残念ながらマザーボードを取り付けベースごと取り外せるCM-Stackerには及ばない。ベースを取り外せばそのまままな板として使えるギミックがStackerにはついているのだ。これはOCの設定を詰めるときや不具合の原因究明に圧倒的に有利なのである。ただし、スペース自体は同じフルタワーでも14cmファンが標準のXLの方が幅が広く現代的に裏配線への配慮が行き届いていることからXLの方が組み込み作業自体は数段容易だ。とにかく凝った物が欲しければCM-Stackerの後継機であるCosmosのようなケースのほうが良いだろうが。ただし、工作精度はFractal Design方が上である。クーラーマスターのケースにはありがちなガタツキ、歪み、バリ等もない。クーラーマスターは値段相応にギミックがやたら凝っているが高級機でも工作精度が甘く、品質が良くないのだ。AntecやCorsairの高級フルタワーが工作精度ではFractal Designより更に上かもしれないが、倍以上であろう価格差を考えると文句をいうレベルではあるまい。

重量は16キロあるということである。当然、重い。重すぎるというレベルで重い。Stackerも重いケースだったが、キャスターがついてない分、XLのの方が移動が大変だ。Stackerは頑丈なスチール製だが側板がアルミで軽く、本体にキャスターが付いているため移動や側板外しは案外容易なのだ。組み込むと20キロを軽く超えるXLは持ち上げるのは億劫で引っ張って移動するしかない・・・のだが、引っ張るのには邪魔なゴム製のインシュレーターが付いている(落涙)。力自慢の若者以外はなるべく設置場所に近い場所で組み込み作業しないと大変なことになるだろう。3キロあるという側板を両方外してから移動すれば少しは楽である。ただし、狭い場所でこの重い側板を取り付けるのはまた難行苦行であることは忘れてはならない。デスクの下等、かがんだ姿勢でつけようとしたらおそらく泣きを見る。ネジ穴が見えない場所だととんでもないことになるので要注意だ。ネジ穴が見えない場合、この重い側板の位置を微調整しながら勘でネジを締めるのはかなり難しい。側板を傷だらけにしてからでは遅い。

さて、このような重量になった理由は言うまでもなく静音のためである。他所のメーカーが売れているFractal Designの表面部分(見た目)をパクリながらも重量を気にして日和見を決め込む中、清々しいまでに遮音に徹底している。頑丈なスチールのフレームと側板、分厚くて重い吸音材。これがR5やXL R2の全てであると言っていい。その成果は上々だ。内部で14cmファンが6個回転していることを思えば信じられないレベルで静かである。少し離れていれば付けたまま寝ることも可能だ。この巨大なPCの音がNASとほぼ同じになってしまうのだ。これより静かなケースが今では存在するのかもしれないが発売当時は画期的なものであったに違いない。これにクレームを付ける資格があるのは音のためにクーラーや扇風機、暖房を一切付けないというレベルのオーディオ・マニアだけだろう。確かに音はしているが、リスニングポイントでクーラーや暖房器具をつければ紛れて認識できなくなるレベルだ。当然、音楽をかけていればほぼ気にならずノイズ源として認識できない。流石に直ぐそばにいるというニア・フィールドリスニングでは多少の音が認識できるし、振動が伝わってくる。うちの場合は2メートルほど離れた場所がベストポイントなのでほぼ無音に近い。

フルタワーでありながらHD用3.5インチシャドウベイを削るメーカーが多いが、XLは8台積める。これも気に入った点だ。これからはシステムドライブはSSD、データはNASかクラウドに入れるのだろうから、フルタワーはどんどん売れなくなっていくだろう。メーカーは3.5インチシャドウベイの数を削ったフルタワーを売るつもりらしいが、ならミドルで十分ではないか。私のようにスペース効率より作業の容易さを取るという人がどれぐらいいるか。これまでフルタワーを買ってきたのはHDをたくさん積んでいるマニア層だったはずだ。ミニタワー、ミニマザーボードの売れ行きを見ればデータをよそに置く以上はコンパクトなモノのが望まれているのだろう。一方、マニア層は私もそうだが、データはNASに移行する。それでもフルタワーを名乗る以上はHDはたくさん積めてほしい。私の勝手な思い込みであるが。

若い人はクラウドとストリーミング、年寄りはNASという傾向が見えてくるのもおもしろい。若い世代は「所有する」ということより「利用する」ことに価値を見出し、実利を取る。年寄りは「持っている」ことの満足感に価値を見出す。

随分妙な方向に脱線したが、XL R2は良いケースである。重たくて簡単に持ち運べないという一点を除けば(笑)。

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