酒と音楽とPC

血は酒で出来ている(某声優談)。他の趣味はPC組み立てるのと音楽聴くのしかない。

Cybershaft Palladium OP18 音質評価編

2022-07-05 06:41:07 | オーディオ
Cybershaft製品の価格改定が行われたらしい。非常に上手いタイミングで買えたことになる。株もこんな感じで買えたら良いのだがw。バブルの調整局面で世界的にインフレ傾向な上に日本だけは金融引き締めを行わず金融緩和を継続するのだから円安というダブルパンチで物の価格が上がっていく。戦争が早期に終わる、コロナが収束するという奇跡が起こらない限り状況は変わらないだろう。日本はスタグフレーションの局面に入っていく。皮肉なことに原油価格*、小麦価格は既に下落傾向であり円安に苦しむ日本以外は比較的早くインフレが終息し経済が回復する可能性が高い。

*原油先物ファンドや石油関連株で損したでー

そんな与太話はどうでも良く、Cybershaft Palladium OP18の話である。そろそろバーンインも終わったかな?ってことで音質評価を行ってみたい。

と言いたいのだが、一ヶ月も経つと以前の音を忘れてしまっているのだ(笑)。新鮮なうちにレビューしないとやる気が無くなっていくという問題もある。Cybershaftに一ヶ月掛かるとはっきり言われてしまっているので仕方がないのだが。寄りにも依ってその期間に停電があってバーンインが中断されて更にやる気が削がれた。

さて、見せて貰おうか、超低位相雑音-118dBc/Hzの性能とやらを

はい、音がシャープになりますね。UD-701Nでも十分シャープなのだが更に研ぎ澄まされた音になります。雑味が消える感じ。NT-505に付けたほうがきっとわかりやすかったかな。

一番効果的だったのはグラモフォン、EMIのモコモコ、モヤモヤした古い録音。最新録音には及ばないまでもフォーカスが合った感じになる。解像度が上がる。目が悪い人が眼鏡をかける感じ。音量を上げなくてもEMIの録音がそこそこ聴けるようになるのは嬉しい。同じ文脈でZappaのOrchestra Favaritsもかなり聴けるようになった。UD-701Nの時はやっぱりロックバンドのオケ物なんてこんなもんなんだなって感じのボヤケた録音と感じていた。Zappaの録音スタッフも大編成なんて滅多に録らないだろうしね。これが大変身する。そんなにボケてなかったんだな。

ヴォーカル物でアストラッド・ジルベルトのWindyを聴いてみる。このぐらいの懐メロを実にいい感じに鳴らしてくれる。ヴォーカルについては全く音の古さを感じさせない。残念ながらバックの演奏は若干古さを感じさせるがそれは流行遅れの音楽だからという私の偏見もあるのだろう。

Yesのこわれものを聴いてみる。これは最早最新録音と遜色ないのではないだろうか。リマスターが上手く行っているというのもあるのだろう。濁りを全く感じない。ここまで来るとハイレゾ録音は必要ないかな?と思ってしまう。これはUD-701Nの段階で文句なかったのだが。問題の90125(ロンリー・ハート)の印象はあまり変わらなかった。リマスターされてないということもあるが、私はこのアルバムが嫌いなのだろう(笑)。

Slapp HappyのCa vaとLive in Japanを聴いてみる。予算が十分でなかったからかかシャープさよりライヴ感重視の録音だ。録音コンセプトからして音は鋭くはならないが臨場感がすごい。ダグマー・クラウゼが隣で歌っているような錯覚に浸れる。

ゲーリー・ムーアのギターが聴きたくなってStill Got the Bluesを掛けてみる。うん、元々録音もいいから問題ない。クサイクサイ(笑)。羞恥心なんてぶっとんじゃうね。ムーアは生きてたらまだ現役でもおかしくないんだなぁ。

ジャクリーヌ・デュ・プレの定番、エルガーのチェロ協奏曲を聴いてみる。やっぱりモヤモヤが晴れる。チェロ部分だけならかなり聴ける。ただし、バルビローリのバックについてはそこまで良くなってないのは残念。これはハイレゾ化したものを買わないと無理かな。

ハイレゾ録音としてN. ヤルヴィのチャイコフスキー3大バレエ全曲を聴いてみる。シャンドスの新しいもの。真っ当に音がいい。楽器の定位もしっかり取れている。ただし、ハイレゾとしてはずば抜けてるとまでは行かないかな。

何時ものようにショスタコーヴィチを。バルシャイ(CD音質)とV. ペトレンコ(ハイレゾ)の全集を聴き直してみた。どちらも元々が良い録音なので堪能できる。バルシャイ盤の音質がV. ペトレンコに追いつく感じなのでハイレゾを更に高めるというよりはCD音質の録音をかなりハイレゾに近づけることができるというのがマスタークロック交換の効果ではないだろうか。ハイレゾも更にシャープになるものが多いし、古い録音もかなり良くすることができる。

マスタークロック交換の効果は多く場合実感できると思う。ただし、最高級のものにせずとも良いのではないか?私程度の環境ならOP15あたりでも良かったかなと思わなくもない。Esotericの上位機種を使っているような人ならOP20以上を買って更に高みを目指してください(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロックジェネレーターを検討

2022-04-19 11:34:18 | オーディオ
もうこれ以上オーディオを弄るつもりはないのだが、最後の心残りがある。クロックである。TEACがCG-10Mなるクロックジェネレーターを発売していたということもあるのだが、Audio-GD愛用時代にもクロック交換をやってみて効果があることを実感していたからでもある。TEAC、Esoteric製品にしても完全体(笑)になるには高精度クロック追加が必須であると熱弁する人もいるのだ。

TEACを使っているのだからCG-10MやEsotericのG1、01、02を使ったほうが確実ではある。しかし、この程度のクロック、Audio-GDなら1~2万で追加してくれるんでない?とか考えてしまうのだ。廉価版のCG-10Mですら14万。高すぎる。これだけの金を払うならCG-10Mについているものなどより遥かに高精度のクロックが買えるはずなのだ。

そこで、そこそこ性能の良いクロックを使ったクロックジェネレーターを検討し始めた。

評判が良いのは海外勢を除けばサイバーシャフトとヒビノ。サイバーシャフトは工業用クロックを作っていた会社のようだ。Esotericで同スペックを求めると冗談だろうというお値段(笑)。本気でヤバいので調べていただきたい(苦笑)。中華なら同じスペックのクロックを追加数万で付けてくれるだろう。クロックに独立した電源が必要なのかも疑問。勿論、上流、下流、スピーカーに極端に高価な製品(LINNのネットワークプレイヤー+DAC、マッキンやムンドのパワーアンプ、スピーカーがWestminster Royalとかね)を採用しているなら話は別だが。そういう人たちは別世界の住人なので吸音材カプセル構造の音響室でもリニア電源でも、個人電柱でもお好きにどうぞ(笑)。それだけのお金を持っているでしょうから。タモリのホームシアタールームみたいにね。

機器のバランス的にも価格は20万までかな。サイバーシャフト Palladium OP17、ヒビノのMUTEC MC-3+USBでも検討してみようかな。使い勝手はUSBが突っ込めるMUTECだけどコスパはPalladium(OCXO -117db)が圧倒してそうだなぁ。電源がDC電源で入力は1系統だけと機能は削りまくってるけどUD-701Nがあれば余計な機能は要らない気がするし。懸念は電源だなぁ・・・。別売りリニア電源とか買っちゃったら結構追加資金が必要になるし。どう考えたものか。

記事を書いているうちにピアニストのルプーとアンゲリッシュ、作曲家バートウィッスルの訃報が入ってきた。76歳のルプーは弱ってきてるのが見えていたがアンゲリッシュってまだ51・・・。バートウィッスルは享年87歳だったようだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NFB-5

2011-07-17 13:17:20 | オーディオ

Audio-gdの新製品。デュアル8741にデジタルフィルタを選択できるようにしてオペアンプを交換可能にしたというような製品。トロイダル・トランス採用でやACSS、バランス入出力がないところを見ると、FUNの後継機のつもりか?

ハイ落ち、デジタル・フィルタの選択を間違っていると叩かれたから作った感じの製品だが、見た目があまりにも酷い。音が良くなければ売れないだろうな。FUNの後継機だとすると、$350近辺ということになるけど、もっと高くなる気がしなくもない。いろいろいじって楽しむにはいい製品だろう。ただ、8741だとすると、寿命がどうかな。FUNのようにDACチップも交換できるのかも知れないが。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PlayPcmWin

2011-05-30 13:24:33 | オーディオ

今まで存在を知らなかったプレイヤーだが、64bitネイティブ動作でアップサンプリングにも対応している。プレイリストの管理が他のプレイヤーより大きく劣るのが残念だが、音は非常に良い感じだ。解像度の高くなったulilithと言った感じ。つまり、Foobar2000とulilithのいいとこ取りだ。解像度はFoobar2000より高いかも知れない。今まで様々なプレイヤーを試して気分で変えていたが、ようやく納得出来るプレイヤーに出会えた。暫くはこれだけで行こうと思う。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アップサンプリングの試行

2011-05-27 15:19:18 | オーディオ

現在、Digital Interfaceで24bit / 192KHzにアップサンプリングして再生している状態だが、ソースのほうをソフトで24bit / 96KHzにアップサンプリングして24bit / 96KHzのRF64ファイルに変換して再生する、という方法を試している。

Foobar2000はRF64に対応している。Xonar EssenceからASIO同軸出しで再生すると問題なく再生された。ただし、USB+WASAPIの方は問題が出た。バッファサイズを小さくしない限り、上手く再生されないようだ。上手くいかない人はバッファサイズを弄ることをおすすめしたい。

24bit / 96KHzは今の高音質配信の主流だと思うが、その理由は音質ではなく、ファイルサイズの問題だろう。24bit / 192KHzでは容量を取りすぎる。容量の問題が更なるHDDの巨大化で解決されれば192KHzが主流になるであろうから、96KHzのファイルを集めるのは時期尚早に思われる。

動的アップサンプリング、つまりDDC、DACによるアップサンプリングの問題点は繊細さと引き換えに音が細くなる、という点にあった。静的アップサンプリングでは音が細くなるようなことはない。ただし、再生装置が弱いと音が団子になりやすく、S/N比が下がって聴こえる。かなり良い装置を持っている方なら効果が期待できるかも知れない。

うちの場合は結局Digital Interfaceでアップサンプリングするのでこの結果が他の環境に当てはまるかどうかは不明である。更に再生装置自体が良いものではないので効果も微妙だ。良いアンプとレンジの広い新しいスピーカーならば効果を実感できる可能性はある。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする