ジュニアグランプリ横浜大会の女子シングルは面白かった。劇的な展開で日本女子3人が表彰台を独占する結果となった。
(ISU Channel, Youtube)
涙の坂本花織(1位)、涙の本田真凜(2位)、笑顔の山下真瑚(3位)
坂本花織選手
昨年のジュニア・グランプリ・シリーズは、2大会に出場してランキング7位となり、上位6名が出場できるジュニア・グランプリ・ファイナルへの出場を逃したが、今年はフランス大会2位、日本大会1位となったので、ほぼ出場が確定した。国内外のライバルに勝ったので喜びも大きいだろう。
本田真凜選手
ショート5位でトップの坂本と約10点差と出遅れたが、フリーは会心の演技で巻き返し総合2位。前々日も涙目だったが、今回は濱田コーチが涙を拭った。目標とするファイナル出場と優勝に向かって頑張れ!!(英語も頑張って!)
山田満知子コーチの秘蔵っ子の山下真瑚選手
初出場で180点台という高いスコアで表彰台に乗った。涙の2名とは対照的な笑顔だ。当ブログで7月に「期待の若手選手」として取り上げたが、3Lz+3Tが跳べ、大崩れしない選手がその本領を発揮したようだ。(2002年12月31日生まれなので平昌五輪に出場できない。)
(Gettyimagesから。埋め込みがうまくいかないのでリンクで。)
ロシアのソフィア・サモドゥロワと、アリサ・フェジチキナ
ソフィア・サモドゥロワ選手(Sofia Samodurova)
小柄で小顔なソフィア・サモドゥロワ。惜しくも表彰台を逃したが、初出場で180点台の成績は立派。ルッツのエッジエラー持ちか。ショートでは真凜を上回る1位の演技構成点(28.35)だった。フリーは3位だったが、総合ではわずかに及ばず表彰台を逃した。今後も目が離せないロシア女子選手だ。
2002年7月30日生まれなので平昌五輪に出場できないのが惜しい。シベリアのクラスノヤルスク(モンゴルの北あたり)の出身。大草原の野生児ではなく、ピアノが弾けるお嬢様だ。サンクトペテルブルクのミーシン一門のもとで練習をしている。
アリサ・フェジチキナ選手(Alisa Fedichkina)
昨季の猫耳娘の衣装で日本でもおなじみのアリサ・フェジチキナ。身長も7cmアップの157cmになり、ますます可愛くなった。ショートはまずまずだったが、フリーは前半でミスがあり、総合6位。ほろ苦い日本の思い出となった。フリーの「雨に唄えば」はユニークな振付だ。
しかし、しかし、、、
「お母さん(お父さん)は、アリエフとのお付き合いは認めません。大学生になってからお付き合いしなさい!!」
(ISU Channel, Youtube)
演技直前のリンクサイドで、鬼コーチの中野園子先生に「(私の言うこと、ちゃんと)わかってる?」と、きかれて「わかってます」の表情をする花織。(=このやりとりは動画で見ると楽しい。)
(ISU Channel, Youtube)
ロミオの短剣を、自らの胸に突き刺すジュリエット真凜。真凜はもう恋をしたのだろうか・・・
おもしろかった。同じ日に開催されたシニアの国際大会(ロンバルディア杯)よりも、おもしろかった!!
余談だが、この大会はデジタル国旗掲揚ではなく、布の国旗を掲揚した。日本の旗は3枚。すべての国の国旗を出場選手の数だけ用意しているのだろうか?ロシア2枚、カザフ2枚など。
See also
Japanese Certified Skaters(Senior, Junior)
Japanese UP-and-Coming Skaters
Russian Skaters (Junior Ladies)
Junior Grand Prix Series 2016