きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

紀平梨花の3Aとアリーナ・ザギトワ(Kihira Rika's 3A and Alina Zagitova)

2016-09-26 | Skating

(Update 2016-10-02)

ジュニアグランプリ・スロベニア大会

podium of jgp slovenia
(ISU Channel, Youtube, 真凜がザギトワの肩にそっと手を当てている)

優勝は紀平梨花、2位本田真凜、3位アリーナ・ザギトワ。

真凜と梨花もかわいいが、ザギトワが一番美少女だ。ハリウッド女優のような写真のリンクも載せておく。こちら(Thanks Sarah!)こちらこちらこちらもある。

 

さてさて、ジュニアグランプリ・スロベニア大会は、いままでのジュニアグランプリ・シリーズの5大会のうち、一番面白い大会だったのではないだろうか?


紀平梨花(Rika KIHIRA)
前回大会までの前髪パッツン(前髪を垂らす)を、おでこを出したひっつめ髪に変えたら、3Aが跳べた!

というわけでもないが、浅田真央選手が14歳と約70日で3Aを跳んだ史上最年少記録を数日(約4日)更新した。昨年11月の全兵庫選手権や全日本ジュニアから挑戦を続け、ついに大舞台で成功した。3Aを跳んだ日は浅田さんの誕生日の9月25日(日本時間)のようだ。



前回Jr.GPチェコ大会の前髪パッツン (ISU Channel,Youtube)


さらに6種8回の3回転ジャンプを女子史上はじめてクリーンに跳んだ。(ソチ五輪フリーの涙の演技の真央ちゃんは、回転不足2つ、エッジエラー1つがあったので4種5回だった。)

得点は194.24点で、ジュニアグランプリ・フランス大会のザギトワに次ぐ点数だ。

'15 Jr.GP Final Tsurskaya 195.28
'16 Jr.GP FRA Zagitova 194.37
'16 Jr.GP SLO Kihira 194.24
'16 World Jr. Championship Honda 192.98


ネットでは「のりへい」というあだ名がつけられたらしい。サザエさんかと思ったが、サザエさんには「のりへい」はいない。「のりすけ」「波平」と勘違いしていた。アンパンマンに「のりへい」がいるらしい。

平昌五輪には年齢制限で出場できないのが残念だ。この選手は2013年には近畿ブロック大会で敗退し、本田望結らが出場した全日本ノービスB大会には出場できなかったが、2015年全日本ノービスA大会に優勝するなど、近年急速に力をつけてきた選手だ。しかし昨年の全日本ジュニアは11位、今年8月の国内ローカル大会(サマーカップ)は5位と、少し波があったが、ここにきて大輪の花が開いたようだ。


本田真凜(Marin HONDA)
またしてもSPが不調だった真凜。世界ジュニア選手権を除くと昨シーズンもSPの調子が良くない。フリーで挽回して表彰台に乗ったが、少し癖になっている気がする。真央ちゃんのソチ五輪のようにはならないでほしい。今回も2位となったのでファイナル出場へ望みをつないだ。


アリーナ・ザギトワ(Alina ZAGITOVA)
フランス大会の凄い演技をもう一度見たかったが・・・。SPは首位だったがフリーは・・・昨シーズンのダメなザギトワに戻ってしまったようだった。今回は3Lz+3Loも跳べなかった。それでも3位表彰台なので、ファイナルには進めるだろう。

ファイナルでは「お高くとまったお嬢様め!」「エテリの点数稼ぎは姑息だ!」と日本のスケオタに文句を言われるくらいの憎たらしい(=素晴らしい)演技を期待したい。


エテリンに改造されたロボットでも調子が悪い時もあるようだ。


(Photo by Mikhail Sharov Thanks Mikhail.)

いえいえ、アリーナだって人の子だ。SNS質問サイトでは「真凜たちに勝つ準備は万全だ」と語っていたが、直前に紀平さんのあの演技を見れば誰だって動揺する。でももう免疫はついたはず。ファイナル頑張れ!


アリーナはプライドの高いお嬢様ではなく、おしゃべり大好きな普通の女子中学生のようだ。また、話しかけたくても話しかけられない、少し内気なところもあるようだ。真凜もザギトワも英語はあまり喋れないようなので会話が続かないかもしれないが、スマホの音声通訳アプリを駆使して仲良くなってほしい。ザギトワは前回も今回も日本人選手と写真を撮るのが楽しそうだった。


(追記)友野一希選手のツイッター


ツンデレ美少女のロス子(Alisa LOZKO)
今回のロスコはオプション・パーツの髪飾りもつけてきた。ただ、アタマが重くなったので、ジャンプが跳べなかったようだ。そう思えるくらいの内容だった。ループが得意な選手たちは、今大会は調子が悪いようだ。

14歳にしてこの美魔女な感じがたまらない。しかしインスタグラムを見る限り、年齢相応のかわいい女の子だ。

lozko
(ISU Channel, Youtube)

 

イム・ウンス(Eun soo Lim)
実況担当のテッド・バートンが「新時代のキム・ヨナ」と言っていた選手。フリーは冒頭の3Lz-3Tがリンクサイドの壁にぶつかりそうになり、少しもったいなかった。今回はルッツにアテンションがついていたが、韓国の女子選手はルッツをキレイに跳ぶ選手が多いらしく、キム・イエリムだけでなく、この選手の成長も要注目だ。ドイツ大会に再び出場する。


(Gettyimagesより)


男子シングルは、クラスノジョン選手(米国)が4Loを世界で初めて成功させ、優勝したようだ。フェジチキナ(ロシア)の彼氏で有力選手でもあるアリエフは、フリーでまさかの失速、表彰台を逃がし、ファイナル出場が難しくなった。

(追記)4Lo世界初成功はオータムクラシックで跳んだ羽生選手でした。回転充足でもお手付きは認定されないようです。


 


週末のスケート大会
週末はスケート大会がたくさんあった。日本のテレビで放送されるような大きな大会(グランプリ・シリーズなど)はないが、下記の大会だ。


ネーベルホルン杯(ドイツ)・・・三原舞依選手が実質シニアデビューで優勝、トゥクタミシェワ、ガブちゃん(カナダのデールマン)を破る。リーザの衣装はこれでいいのか?公式ライブストリーミング放送もあった。

東京ブロック大会(全日本、全日本ジュニアの地区予選)・・・シニア樋口新葉、ジュニア松原星(あかり)が優勝。特に松原は全日本ジュニアでも表彰台に乗り、全日本に出場してほしい選手だ。(ジャッジスコアと観戦した方のツイッターより)

中四国九州ブロック大会・・・シニアは中塩美悠は3位。竹野比奈が優勝。(ジャッジスコアと観戦した方のツイッターより)

サンクトペテルブルク杯第2戦(ロシア国内大会)・・・ソフィア・サモドゥロワ優勝。グバノワはSPのみ出場か。ソフィアはJr.GP横浜大会で180点を取っても4位だったので、Jr.GP第2戦が割り当てられず、不運としか言いようがない。



女子シングルの有名選手の海外試合を見るだけでも時間が必要だが、男子シングルも、アイスダンスも、ペアも、隅から隅まで観戦する方はいつ寝るのだろうか?

日本国内の大会は映像が出てこないのが残念だ。Jr.GPについてはテッド・バートンが公式ライブストリーミング放送の企画を推進し実現したように、JSF公式ライストを副会長あたりが推進してほしいと思う。



来週は、ロシア有力女子の試合が多い。Jr.GPエストニア大会にツルスカヤ、ヌグマノワが、ジャパンオープンにメドベージェワ、ポゴリラヤが、オンドレイ・ネペラ杯にリプニツカヤ、美少女マリア・ソツコワ、レオノワ姐さんが登場する。また国内では中部ブロック、関東ブロック(東京を除く)の大会がある。(追記)オータムクラシックもある!!


 

紀平さんの3Aは凄かった。しかし美少女ザギトワの3Lz+3Loが一番見たかった!


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