WOWOWカンヌ国際映画祭ブログ

現地に飛んだスタッフが映画祭の様子を毎日レポート!

今年も来た!オダギリジョー!『ゆれる』記者会見

2006年05月25日 | 現地レポート

カンヌ国際映画祭の監督週間で選出された、西川美和監督の『ゆれる』。

日本人としてのひいき目を差し引いても、ここカンヌでの評判はかなり高いです。

その『ゆれる』の記者会見に、主演のオダギリジョーさんと監督の西川美和さんが来てくれました。


このボサボサの髪と不精ヒゲも似合うオダギリさん

 

西川監督には今回初めてお会いしましが、こんなに若い方だったんですねぇ。ウォン・カーウァイ審査員長が最初の会見で話していた通り、カンヌでは国籍も年齢も関係なく才能が認められるということが理解できました。


写真右:愛くるしい外見と豊かな才能でカンヌでも注目される西川監督

 

Q:最初に脚本を読んだと時、内容とご自分の役についてどう思われましたか?オダギリ:撮影のかなり前に脚本を読ませていただき、その時点で既に面白かったので、すぐにやらせて欲しいと思いました。撮影の時は29歳だったので、あとから振り返って20代最後の締めくくりとしてその時の自分の代表作になったと思います。とにかく今までお芝居で勉強してきたことや経験してきたことを、すべて注ぎ込もうと思いました。


日本映画界に名コンビの誕生!?

 

Q:兄役の香川さんと共演してみて、いかがでしたか?オダギリ:香川さんはパルムドールも受賞して、日本でも実力のある役者さんなので、撮影前から楽しみでした。香川さんは怖くて…でも、怖さも1周すると面白くなってきて、笑えるようなって。そういうことも学べました。


ぼそぼそと低い声で話すオダギリさん。独特の雰囲気です

 

カンヌという場所なので海外の取材がたくさん来ているのは当然のことですが、この会見には特にアジアからの取材チームが目立ちました。オダギリさんが既にアジアで注目されている俳優だということの表れだよね。

オダギリさんは日本を代表する俳優として、西川さんは監督として、毎年カンヌに来てくれれば嬉しいなぁ。そのうち、世界の超大物スターとの共演もありえる!


速攻…紳士的…俳優としての選択肢カードも増えていく!

 

自信に満ち凛とした表情のオダギリさんと、晴れ晴れした表情の西川監督。今年はこの作品でカンヌが揺れた!


これからも期待しています、オダギリさん&西川監督!

 


舞台挨拶!『バベル』公式スクリーニング!

2006年05月25日 | 現地レポート

今宵は念願の『バベル』公式上映に参加してきました!

パルムドール候補と言われる作品でもあるので、是非とも公式上映にて制作者&出演者と共にこの晴れの舞台(スクリーニング)を共にしたかった!…というか、ガエルの大ファンだし…ってのが本音かな(『モーターサイクル・ダイアリーズ』を観て彼に魅了されない人っていないよね??)

レッドカーペットは素早く走り渡り、バルコニーのいい席を確保だ!と真っ先にメイン会場に駆け込み、スクリーンに映し出されたレッドカーペットのライブ映像を鑑賞。

沢山のセレブ、スター達が歩き、いよいよメインスタッフ登場。ケイト・ブランシェット着物風ドレスも決まっていたけれど、それにも負けずに目立ったのが菊池凛子ちゃんの金髪ヘアの着物姿でした! 彼女の堂々たる姿は見ていて気持ちよかった!役所広司さんも本当にシックでエレガント! モロッコ人の兄弟役を演じた少年達もモロッコの伝統衣装のジェラバをまとい、多国籍スタッフによるレッドカーペット歩き。

レッドカーペットでの振る舞い方で人格を呼んでしまうのは安易かとは思うが、沢山の取材カメラのフラッシュの前で位置を変える度に、ガエルは常に周囲にいた凛子ちゃんや、モロッコ人の少年をエスコートしていて、そんな彼の優しさが、やっぱりあの最高に魅力的なガエルスマイルに現れてるんだな~と改めて納得してしまった。

 

盛大な拍手で会場に入るスタッフを迎え、そして上映が始まる…

感動作…私は勿論ですが、周囲に座っていた気の強そうなフランスマダムも鼻をすすっていた…。

メキシコ人監督のアレハンドロの現代社会の捉え方は、ストレートに私のツボにはまりました。

 

画面がクレジットに入ると、会場から盛大な拍手、歓声が響き渡り、スタンディングオーベーションが8分程続きました。これも公式上映でしか味わえない最大の感動の瞬間です。最後にアレハンドロガエルが抱き合い、会場にいた人達の涙をさらに誘いました。


ナンニ・モレッティ新作『カイマン』にてベルルスコーニ元首相を背負ってカンヌ入り。

2006年05月25日 | 現地レポート

2001年に『息子の部屋』でパルムドールを受賞したイタリアの映画監督ナンニ・モレッティが新作『カイマン』にてカンヌへ戻ってきました!

初期の映画でもイタリアの政治を批判してきたナンニですが、今回の作品では、会社は倒産寸前、妻とは離婚寸前のB級映画のプロデューサー(シルヴィオ・オルランド)が監督志望の若い女性(『息子の部屋』で娘役を演じたジャスミン・トリンカ。立派な女優の道を歩んでいるようです)に『ベルルスコーニ』についての映画のシナリオを渡され繰り広げられるストーリー。

2001年のカンヌ映画祭でナンニのインタビューを事前申請したら、プレスの女史に、『まずは試写をして、作品についての感想をまとめてからインタビュー申請して下さい。ナンニはテレビインタビューはあまり好きでないので断る可能性のほうが高いです。』と言われ気合い入れて初回の試写で観て、これはパルムドールを受賞するに違いない!と確信した勢いで再度プレス女史に掛け合った。その甲斐あってか、『OK。そこまで言うなら何とかしましょう。でも今回WOWOWは唯一の日本のTV媒体よ。他は入れません。』そして結果的にナンニはパルムドールを受賞し、このインタビューは有り難い映像となった!

今年も11時の記者会見に晴々とした気持ちで出席する為に、朝8時半の初回プレス試写にて早速スクリーニング。

ユーモラスでもあり、神経質でも有名なナンニですが、記者会見では予想通りベルルスコーニやイタリアの政治状況についての質問攻め、『今日の記者会見は6時間くらい時間があるんだっけ?では…イタリアの政権について一からご説明しましょう…』と返したり。

 
ユーモアたっぷりのナンニ!

 

記者会見の一部紹介。

Q:イタリアの政治についての物語の映画でカンヌにくることで、理解されないという恐れはなかった?ナンニ:イタリアの政治状況が海外の人に理解できないというのは、一市民としては嬉しいことだよ。なぜならこうした正常では考えられない、6チャンネルあるテレビ地上波のうちの3チャンネルを所有している男がイタリアでは4度も首相に当選してきたのだから、こんな状況を海外の人は理解できないでしょう!でも、イタリア人はこういった状況を異常だと思っていないんだから恐ろしいことなんだ。僕は正当なコンペティションが好きだから、こうしてカンヌに作品を出品しセレクションされて来れるのは嬉しいかぎりだよ。イタリアでは正当なコンペティションさえできないんだから。このデモクラシー世界で選挙の後15日間も負けたことを認めない奴が国の頂点にいるなんて恐ろしいことだと思いませんか?

Q:『カイマン』はイタリアでは選挙前に公開されましたが、この映画の影響がベルルスコーニの敗戦につながったと思う?ナンニ:それはどうかな…プロデューサー:皆がナンニに選挙の結果に影響を及ぼしたか?と質問するけど、誰かこの過去10年でベルルスコーニに、あなたの当選はあなたがTV局を3チャンネルも持っていた事と関係があると思いますか?って聞いたことがありますか?ナンニ:イタリアでは『親愛なる日記』を出した後、なぜ内科に行かずに専門科医のところへ行ったんだとか、君が癌にかかったのはブルジョアな生活のせいだ、と批判ばかりされた。でもフランスでは作品も認められ、素晴らしい待遇を受けたんだ。これがイタリアとフランスの違いだね。フランスには本当に感謝しているよ。

 

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政治批判の映画ではあるけど、ナンニ独特の描き方、そして家族のあり方の多様性さ、などなど充分ナンニワールド満足度ありの作品です!

2001年の公式上映の後もナンニはリムジンに乗らず徒歩で海岸通りへスタッフと共に消えて行き、その一貫した態度に感動したけど、やはり今年も夜カールトンホテル前を歩いていたらナンニとバッタリ遭遇!

ナンニ大ファンの私は、思わず声をかけて写真を撮らせてもらった!


偶然夜道で会ったナンニは、とても紳士的でした!

握手してもらった彼の手は、とっても大きくて厚みのある魅力的な男の手をしていました!


ガエル・ガルシア・ベルナル&ケイト・ブランシェット&役所広司!

2006年05月24日 | 現地レポート

ブラッド・ピット主演最新作『バベル』の記者会見。

私たちプレスの人間は、会見やパーティーなどのイベントの前には「こういう方が来る予定です」とか「来るかも知れません」とか、そういったある程度想定の事前情報が入るんですが、この記者会見の来場者リストにブラッド・ピットの名前は載っておらず残念。

それなのに、会見場にはすごい数の取材陣! 溢れた人は席に座れず、通路まで立ち見状態です。

その理由は…


会場の女性の母性本能をくすぐりまくるガエル

ガエル・ガルシア・ベルナルが来たから!

濃い顔立ちなのに愛くるしい。カラっと揚がるけどベトつかないサラダ油。そんな感じ。

 

そして、アレハンドロ監督と共に続々と会場入りする『バベル』キャストの皆さん。


『21グラム』の監督としても有名なアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督

 


『バベル』でブラッド・ピットの妻役、ケイト・ブランシェット

 

日本側ストーリーのキーパーソン、我らが役所広司さん登場!


柔和な表情の中に貫禄が見えます。役所さんかっこいい!

 

日本側の主役、菊池凜子(きくちりんこ)さん、そして二階堂智(にかいどうさとし)さん。


映画の中とはまったく違う雰囲気の菊池さんと、まったく同じの二階堂さん

 

それにしても、今日の菊池さんったらダイタン。


あ…映画の中も別の意味でダイタンな菊池さんです

 

アレハンドロ監督ガエルがメキシコ出身だからでしょう、この会見にはメキシコからの取材陣がとても多く集まっていました。


インターナショナルで多彩な顔触れの会見となりました

 

会見の最初に、来場できなかったブラッド・ピットからのメッセージが司会者により読み上げられ、会場からは拍手が。

「家族の新しいメンバーの誕生がまもなくなので、アレハンドロ、ケイト、 ガエル、その他のクルーとキャストと一緒にここに来て、この映画を紹介することが出来ませんでした。 『バベル』をとても誇りに思うし、この作品に関わったすべての人の業績を称えたいし、幸運を祈っています。 ブラッド・ピットより」


嬉しそうなケイトとアレハンドロ監督

そして、会場に来てくれたゲストとの質疑応答が始まりました。

Q:この作品が教えてくれる教訓は何でしょうか?
A(アレハンドロ監督):この映画で何かの教訓を与えようとしたわけではないんだ。コミュニケーションの大事さ、そして人と人がどのように歩み寄るか、近付くのかを描いたのがこの作品なんです。

 

Q:ブラッド・ピットと共演して、いかがでしたか?
A(ケイト・ブランシェット):彼とは以前からお互いに「一緒に仕事したいね」と話をしてたので楽しかったし、アレハンドロ監督とも仕事をしたいと思ってたの。この作品でとても印象的だったのは、ブラッドのラストシーン。今まで観たすべての映画の中で、一番感動したわ。


ケイト・ブランシェット、相変わらず美しい方ですな

 

Q:アメリカ、メキシコ、モロッコ、日本と4カ国がリンクしたストーリーの本作ですが、 なぜ日本を舞台の設定場所に選んだのですか?
A(アレハンドロ監督):日本については、2000年に東京映画祭に行ったときの印象が強かった。とても洗練された社会であると同時に、着物を着ている人がいたりする。近未来的な部分と伝統的な部分の矛盾が、 僕にとっては理解するのが難しくて、ぜひ撮ってみたいと思っていたんだ。世界の各地域からバランスよく ストーリーを作れたと思っているよ。

 

Q:アレハンドロ監督とはこれで2回目の作品ですが、普段から仲が良いのですか?
A(ガエル):監督とは昔からの仲だから、プライベートでもよく会ってるよ。(アレハンドロ監督):一緒に食事に行くと、僕の方に会計の請求書が回ってくるんだ!


出ました、ガエルの必殺技メキシカン・キラー・スマイル!!

 

Q:完成した作品を見てどう思われましたか?
A(役所広司):素晴らしかったですね。モロッコのところもロサンゼルスとメキシコのところも、 台本で読んだとき以上に素晴らしいストーリーになっていると思いました。


まるで父と子のよう。なんとなく髪型も似てる? ガエル&役所さん

 

Q:あなたの役は耳が聞こえずしゃべることもできませんでしたが、難しかったですか。
A(菊地凛子):耳が聞こえない方々は目で訴えるということが多いということを1年間の勉強の中で 発見しまして、今回の役では目で会話をするということが重要な表現になりました。


ちょっと緊張してた感じの菊池さん。

 

Q:なぜ日本の警察は優しいのでしょうか?
A(アレハンドロ監督):実際に行ってみて、日本の警察が暴力を振るうなんて思えなかったんだ。彼(二階堂さん)に聞いてみるといいよ。(二階堂):暴力は、ない…。といいけど…。(ガエル):メキシコの警察はひどいよ。警官が女性を暴行したりといった事件もあるんだ。(アレハンドロ監):うん、日本の警察は温和なんだよね。


真剣な表情がかっこいい二階堂さんはカンヌを楽しんでくれたでしょうか

 

英語とフランス語とスペイン語と日本語が飛び交うとても多国籍・多言語な国際的記者会見となり、それだけでもこの映画のスケールの大きさが現れてました。カンヌでも大好評の『バベル』。この作品、期待できるよ!


役所さんは今年のカンヌの主役の1人だと言っても過言じゃないよね

 


菊池さん&二階堂さん、お疲れ様でした!

 


会見後、快くサインに応じるガエル。この角度は特に男前!
 


夢の4ショット!アヴリル×ブルース×BoA×役所!『森のリトルギャング』レッドカーペット

2006年05月23日 | 現地レポート

『森のリトルギャング』日米の声優が揃ったレッドカーペット!

今か今かと会場中が待ちわびた後、ついにブルース・ウィリスアヴリル・ラヴィーンをエスコートしながら登場!


アヴリルに映画界デビュー祝福のキスをするブルース

 

割れんばかりの盛大な拍手と、耳をつんざくような絶叫に似た歓声と、永遠に続くカメラのフラッシュを浴びながら、2人はゆっくりゆっくりとレッドカーペットを歩みます。


ブルースは最高にかっこいいし、アヴリルは最高に可愛い!

 

昼間の記者会見の時とは髪型を変え、セクシーなドレスに身を包んだアヴリル


ストレートの髪型のイメージが強いけど、縦巻きも似合うよね

 

よく見ると、記者会見の時のドクロのペンダントが今や美しい宝石に変わってた。歌っている時の元気な姿とはうって代わり、今夜はゴージャス&エレガント


今夜ばかりはアヴリルも『元気少女』を封印し、華麗で優雅

 

本当に楽しそうなアヴリル。グラミー賞を何回も受賞している彼女ですが、音楽祭とはまた異なる雰囲気に心から酔いしれて嬉しそうでした。


こんなアヴリルの表情、歌ってる時は見られない? 

 

そしてお待ちかね! 日本版『森のリトルギャング』の声優を務める役所広司さんとBoAさんの登場です!

私たちWOWOWのカメラに気づいて役所さんが手を振ってくれました!


世界中のカメラがBoAさんと役所さんに注目した瞬間です

 

そしてそして、ブルース役所さんに気づき、手招きをすると…


アヴリル×ブルース×BoA×役所!

夢の4ショット実現!!

 


どうですか、この役所&ブルースという日米最強のダンディズム

カンヌのレッドカーペットで役所さんが見られるなんて最高以外の言葉がない。かっこよかったですよ、役所さん!


ブルース・ウィリス&アヴリル・ラヴィーン登場!『森のリトルギャング』記者会見

2006年05月23日 | 現地レポート

ドリームワークスの最新作『森のリトルギャング』。全編フルCGアニメーションのこの作品、声優陣が豪華なことでカンヌでも話題になってます。アメリカのオリジナル版では、ブルース・ウィリスアヴリル・ラヴィーンが声で共演!

その記者会見が行われ…


正直なところ、ブルースもアヴリルも来ないんじゃないかと思ってましたが…

 

なんと2人が揃って登場!一気にどよめく会場!


迫力満点!ブルース・ウィリス登場!

 


アヴリル超可愛いーーー!!

 

いやー、何と言えばいいんでしょう。自分の半径2メートル以内にアヴリル・ラヴィーンブルース・ウィリスが同時にいるんです。 こんな経験は絶対2度できないな。

ブルースの人気は言うまでもなく文句なし。そこでさらに、映画の会見に初めて現れたアヴリルの姿に会場は異様な盛り上がり。ルックス良し歌って良し。ビヨンセと同じく、天に二物を与えられた方がここにもいました。


最初は表情が硬かったアヴリルに、「笑って!」と言ったところ…

 


ニッコリ♪

 


全員勢揃いの記者会見

最初に司会者から1人ずつ紹介が行われましたが、ブルース・ウィリスの番になって、「あー、えっと、名前は何でしたっけ?」と本人に質問。彼はニヤリとして、「俺は…ジョージ・クルーニーです」と答え、いきなり会場を爆笑の渦に巻き込んでくれました。

 

Q:ブルースの役はヒーロー的な役割ですが、アニメ映画に参加してみていかがでしたか?A:(隣にいたジェフリー・カッツェンバーグが割り込んで)君は、この男が今まで何度世界を救ったと思ってるんだい?(笑) ブルース何回だっけ?ブルース:ん~…7回かな。 これで8回目! 誰も表彰してくれないのはナゼだろう? 今回のヒーローもすごく難しい役だった。最近のコメディ映画で面白いと思うのはアニメ映画だけだね。


左からアヴリル、ドリームワークスのジェフリー、ブルース

 

Q:『ファーストフード・ネーション』にも出演されてますが、この作品に参加しようと思った理由は何ですか?ブルース:あちらは社会問題性を持っている作品で、こちらは純粋にエンターテイメントの作品として面白いと思ったからであり、それぞれの参加理由は違う。撮影にかかった日数もあちらは1日、この作品は18ヶ月。これは本当にいい映画なんだ。


ブルースはずっと上機嫌でした

 

Q:アニメの役でやってみたいと思うのは?ブルース:俺、今回…猫役だったっけ? 違うな、タヌキだ。アントニオ・バンデラスがやってたから、俺も猫役をやってみたいよ。(と言って、毛玉を吐く猫のマネ)ゲフッ!

Q:アヴリルはこの作品で初めて映画参加ということですが、ムービースターとロックスター、どちらがいいですか?アヴリル:どちらも両方! こんな素晴らしいムービースター達と共演できるのなら、また映画もやってみたいと思います。


初めての映画参加に楽しそうなアヴリル

 

Q:普段、アニメをご覧になりますか?ブルース:娘が3人いるから、俺も流行のアニメには詳しいよ。アヴリル:小さい頃にアニメを観ることを親に禁止されていたから、アニメの歌はよく歌ってました。…『シンプソンズ』は隠れて観たけど(笑)。最近は忙しくてテレビは観てません。

 

ニック・ノルティは記者から名前を間違えて呼ばれても怒ったりせず、隠し持っていたハーモニカを突然吹き始め、華麗に会場の空気を和ませたのはさすが!


なかなか上手なニックのハーモニカ演奏

 


ブルース、世界を8回も救ってくれてありがとう

 


アヴリルの声は、あの歌声そのままでした

 

ブルース・ウィリスが出演している別作品『ファーストフード・ネーション』の質問が相次ぎ、司会者が質問者を制止したりするシーンもあったけれど、終始明るい雰囲気の記者会見でした。

 


会見後、サイン1枚したところでマネージャーに連れ去られたアヴリル

 


ブルースは「アヴォワール!」とフランス語で別れの挨拶


ビヨンセだ! ジェイミー・フォックスだ!

2006年05月22日 | 現地レポート

すごかったよ「ドリームガールズ」!

レッドカーペットに登場したビヨンセ

20分のスペシャルフッテージ上映がありました!

20年間プロデューサーのデイヴィッド・ゲフィン(スピルバーグ、カッツェンバーグと共に映画会社ドリームワークスを立ち上げた創設者)が企画をあたためていたもので、ビヨンセ&ジェイミー・フォックスという豪華キャストを手にいれやっとプロジェクトを動かしたという超期待作です!

この上映はキャストであるビヨンセやジェイミー・フォックスはもちろん来場したんだけど、なんと「X-MEN the last stand」で映画祭にきているヒュー・ジャックマン、「森のリトルギャング」で来ているブルース・ウィリスも駆けつける豪華さ。なんか画面より会場の中をみていたくなってしまうぐらい!


私たちの取材にも快くコメントしてくれたビヨンセ。後ろにはもの凄い数のファンがカメラを構えてます!

そのフッテージ上映に先立ち、レッドカーペットと衣裳を展示したレセプションパーティも行われました。レッド・カーペットではジェイミー・フォックスやビヨンセもちゃんとコメントしてくれて…。しかしビヨンセ驚くほどの美しさですな。同じ人間とは思えない。しかもあの歌声、「天は二物を与えず」って誰がいったの?


ジェイミー・フォックスの人気も凄かった

そして次の日には待ちに待った個別インタビューですっ!ビヨンセかジェイミー・フォックスのどちらかしかできません。といわれ、ジェイミーを選んだ私。だってあのアカデミー賞主演男優賞受賞の時のスピーチ聞きました?会場横の受賞者記者会見会場で涙したのは記憶に新しい…。本人はどんな人かって?すごく素敵な人でしたよー!!!優しそうで、おばあさんや娘さんのことをうれしそうに話してくれました。最後にトレードマークのサングラスをはずしてカメラに挨拶してくれますか?とお願いすると、嫌な顔一つせずやってくれたサービス精神も旺盛な方!終わった後も、握手しながら「そこ頭気をつけてね。」(撮影の日よけのためあちこちに機材がはりめぐらせあり…。)と気を使ってくれる一面も。いやー、この方またオスカー取るかもですね。早く作品が最後までみたーい。


ペネロペ・クルスが『Volver (ヴォルべール)』記者会見に登場!

2006年05月21日 | 現地レポート

スペイン映画の巨匠、ペドロ・アルモドバル監督のコンペ出品作『Volver (ヴォルべール)』(原題)の記者会見が行われました。憧れのペネロペ・クルスの姿を間近で拝める! そう思うと居てもたっても居られず時間より早めに会場に到着! 張り切りすぎちゃったかな~と思ったら、そんなことなかった。会場には、映画祭側の予想をはるかに上回る数の取材陣が詰めかけ、会見参加の受付が途中で閉め切られてしまったのだ。ほっと胸を撫で下ろす。


冊子の表紙にも麗しのペネロペ・クルス


登場したペネロペは、意外にも小柄で綺麗というよりも可愛らしい印象。

Q:ご自分の過去をこの作品に投影したのですか?(『Volver (ヴォルべール)』とは「帰郷」の意味)
アルモドバル監督:私の振り返りたくない時期との和解だよ。小さい頃は女性に囲まれた環境で、男性は誰もいなかった。私という人間は、女性によって育てられたんだ。その中でいろんな事を学んだ。この作品は僕の子供時代を反映しているよ。

ペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバル監督

そしてペネロペにこんな質問も!
Q:トム・クルーズと別れた後、幸せを見つけましたか?
ペネロペ:あなた達のことはリスペクトするけど、今は映画の話にしてもらえる?

Q:ハリウッドでも母親の役ができたと思いますか?
ペネロペ:ハリウッドにペドロみたいな監督がいたとしても、私に母親役はできないわ。なぜなら、ペドロという人間は1人しかいないから。彼なしに今の私のキャリアはなかったわ。だから本当に感謝しているの。彼の女性に対する観察力はすごくて、毎回驚かされるわ。ペドロは女性の魂を描く監督です。

アーモンド型の目が印象的なペネロペ

Q:ペドロはハリウッドで映画を作ってみたいですか?
アルモドバル監督:英語で映画を撮ってみたいけど、今までに来た脚本はどれも良くなかった。『ブロークバック・マウンテン』の話も最初に私へ来たけど、ハリウッドは規制が多く自由が少ないので断ってしまったんだ。あの超話題作の監督を断っていたなんて初耳! でもアルモドバル監督『ブロークバック・マウンテン』も観てみたかったなー。


会見後、快くサインに応じるペネロペとアルモドバル監督


自信に満ちた表情のペネロペ


緊迫! チェ・ミンシクがカンヌで抗議活動!

2006年05月21日 | 現地レポート

メイン会場のパレ前を歩いていたら、偶然にも取材カメラが集まって異常な人だかりが出来ていました。なんだろう、と思って近付くと、人の輪の中心にいたのは韓国が誇るスター、チェ・ミンシク

警備員に囲まれ、緊迫した表情のチェ・ミンシク

2年前の『オールド・ボーイ』の時とはうって変わり、今回は韓国映画界を代表してスクリーン・クォーター制度について熱く語っていました。

スクリーン・クォーター制度について語るチェ・ミンシク

現在韓国で実施されているこのスクリーン・クォーター制度とは、年間上映日数の40%に相当する146日以上は韓国の国産映画を上映しなければならないというもの。韓国の映画産業を守るという意味ではあるものの、一方でアメリカを含む海外の映画の上映が制限されることになり、韓国内でも賛否両論あるようです。

地元フランスや海外からの記者達の質問にもひとつひとつ丁寧に答えていました。

取材陣の質問に丁寧に答えるチェ・ミンシク

眉間に皺を寄せた真剣な表情は、あたかも映画の中のような迫力で、取材陣ですら圧倒されるような雰囲気。



真剣な表情

でも笑うとこんなに素敵な笑顔なんです!

笑顔はとってもチャーミング


豪華審査員が勢揃い!

2006年05月20日 | 現地レポート

さて、カンヌ時間で17日に行われた審査員の記者会見の模様をここでお伝えします。


豪華な審査員が集結

今年のカンヌ映画祭審査員長は「花様年華」「2046」で知られるウォン・カーウァイが務めます。


審査員長のウォン・カーウァイ

審査員にはモニカ・ベルッチ、チャン・ツィイー、サミュエル・L・ジャクソンなどまれに盛る豪華な顔ぶれとなりました。では、記者会見の模様をご紹介します。

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Q:今回の審査員会議では、どのような決め事をしましたか?
ウォン・カーウァイ:会議中でもサングラスと煙草はOKだということを決めました。

チャン・ツィイー

Q:審査員は、個人の主張に固執しますか?
パトリス・ルコン:はい。これだけは避けたいと思っているのは、審査員全体としての意見が曖昧になってしまうこと。ベージュ(白でも黒でもない)が良くないんだ。

Q:どのような理由でウォン監督が審査員長になりましたか?
ウォン・カーウァイ:……。(言葉に困るウォン監督)(そこで代わりに司会者が答える。)彼のこれまでの作品が素晴らしいということ以外に理由が必要でしょうか。
Q:審査員長としてのウォンさんの今回のチャレンジは?
ウォン・カーウァイ:今回の役割で一番難しいのは、セレモニーの場で話すこと。


モニカ・ベルッチ

Q:昨年までに比べてアジア映画が少ないということについてどう思いますか?
ウォン・カーウァイ:出品作品の選択は映画祭事務局の決定なので私の問題ではありません。今年はたまたまアジア映画が少なかったというサイクルだと思うし、アジア映画が廃れてきたというわけではありません。

Q:若い監督が増えることについては?
ウォン・カーウァイ:今年の映画祭は、年齢も国籍も関係なく大きく門戸を開きます。

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会見後、記者にサインするサミュエル・L・ジャクソン

緊迫した会見が終了すると、サミュエル・L・ジャクソンなどがサインを求める記者に快く応じるなど和やかな雰囲気になりました。ちなみに、記者がスターにサインを求めるなんてコレ,カンヌでは結構あることなんですよ!