WOWOWカンヌ国際映画祭ブログ

現地に飛んだスタッフが映画祭の様子を毎日レポート!

映画界の重鎮!シドニー・ポラックのマスターズクラス&インタビュー!

2006年05月27日 | 現地レポート

いやー、興味深いお話でした。シドニー・ポラックのマスターズクラス!


「現代映画界の大御所」シドニー・ポラック

●皆さんはシドニー・ポラックという人物をご存知でしょうか。大の映画ファンであれば、彼の名を耳にしたことぐらいはあるはず。

●1934年7月1日アメリカ生まれ。古くからハリウッド映画の基盤を支えてきた映画監督。 俳優の演技力に固執し、ハリウッドから数え切れぬほどのスターを生み出してきた。

●『愛と哀しみの果て』でアカデミー賞監督賞。また同作品は作品賞も含む7部門においてオスカー獲得。その後も数々のヒットを飛ばし、トム・クルーズ主演『ザ・ファーム/法律事務所』でも監督を務め、スタンリー・キューブリック監督の『アイズ ワイド シャット』で今度は役者としてトム・クルーズと共演。監督・製作・出演まですべてをこなす。2003年製作参加したジュード・ロウ主演『コールド マウンテン』はアカデミー賞6部門にノミネートされ、レニー・ゼルウィガー助演女優賞をもたらした。

●他、彼の作品に出演・共演した主な人物は、ジェーン・フォンダ、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン、アル・パチーノ、ポール・ニューマン、メリル・ストリープ、ハリソン・フォード、ケネス・ブラナー、ブルース・ウィリス、デニス・クエイド、アンディ・ガルシア、スーザン・サランドン、ミシェル・ファイファー、ビル・マーレイ、ティム・ロビンス、メグ・ライアン、キーファー・サザーランド、ショーン・ペン、ニコール・キッドマン、ジョシュ・ハートネット、レイチェル・リー・クック、ケイト・ブランシェット、ベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、グウィネス・パルトロウ、ナタリー・ポートマン、など、挙げればキリがない。トム・クルーズすら赤子扱いできるハリウッド映画界の重鎮。こんな長い説明を読んでしまったあなたも今日から立派なシドニー・ポラック通♪

その彼が前日、映画監督としてマスターズクラスを映画祭のイベントの一つとして開いたところ、人気爆発でほとんどのプレスが入れず、45分前から延々に並んでいた私は運よく入場を許可され・・・。


会場一斉からのスタンディング・オベーションで迎えられたポラック

 

彼の過去の作品のクリップを紹介しつつ解説していくアクターズスクール方式のお話。途中、編集のコツ映画音楽の役割なども話してくださり、講義の後は質問コーナー。ひっきりなしに質問がやみませんでした。通常、コンペ作品の記者会見でも途中で質問がなくなって司会者がムリやり聞いてみたりするぐらいなのに。やはり彼は尊敬に値する監督なのですね。約2時間弱という長い時間でしたが全く飽きることなく聴いてしまいました!


次から次へと休みなくポラックへ質問が続く


ユーモアやジョークも交えながら話し、会場の笑いを誘う

そして次の日の単独インタビュー!温かさが表情からにじみ出ている感じのあるポラック監督10分というインタビューでしたが、とても興味深いものとなりました。


ハリウッドの歴史と共に歩んできた男、シドニー・ポラック


『スキャナー・ダークリー』インタビュー!

2006年05月27日 | 現地レポート

今日は「スキャナ・ダークリー」の取材で、格調高い“ホテル・デュキャップ”へ参上。

カンヌの市街を離れること30分、厳戒態勢のホテル(映画祭だからというのではなく普段からよほどのことがないと中へ入れない!普通のホテルみたいにロビーを歩いてみることもできません)。しかもうわさではこのホテル現金しか使えないとか、たとえば1泊10万円の部屋なら、10泊でもしたら100万円の束を抱えていかなきゃなのかしら(まぁ支払いはユーロだけど)。

目指すインタビュー場所はそのホテルの庭。これはカンヌ映画祭の恒例行事です(ハリウッドスターは必ずこのホテルに滞在してるんですわ)。

ちなみに正面入り口からは入れてくれず(格好がドレスコードに引っかかるのか景観を損ねるからなのか・・・)裏口から入る。これも恒例のことです。その裏口を入ると森のような木々がひろがります。その奥にあるキャビンでのインタビュー。たまに波が高いとキャビンまで波しぶきがとんでくるんですよねー。ちなみに「森のリトルギャング」のインタビューも今年はここでした。



それにしてもカンヌの気候や雰囲気がそうさせるのか、ハリウッドスターもいつもよりずっと朗らかな表情で上機嫌!キアヌ・リーブスが笑い、ロバート・ダウニー・Jr.がジョークを飛ばし、リチャード・リンクレイター監督もノリノリ!すべてワンショットのインタビューだけど、全てとっても楽しいインタビューでした。


キアヌ・リーヴス凱旋!『スキャナー・ダークリー(原題)』レッドカーペット!

2006年05月27日 | 現地レポート

カンヌに来てみて思ったのが、日本では映画スターの人気の流行り廃りが早いけれど、海外特に映画祭などでは有名スターの人気は落ちることがないということ。しっかりとした固定ファンが付いているし、何より映画祭に来ているお客さんや取材陣の皆が、心よりスターの登場を喜び祝福しているということがわかります。

そしてこの日も、あの『彼』が…カンヌの地で盛大な喝采を浴びた…

キアヌ・リーヴス!

もったいつけて書いた割にはタイトルで既にばればれでしたが、何はともあれ『スキャナー・ダークリー(原題)』のレッドカーペットの模様です!

 

と、その前に、このレッドカーペットは夜の10時からスタートという遅い時間で、他の作品と同時開催で行われました。こちらの作品はこの後に公式スクリーニング。


かつての「ミス・ティーンエージャー・ヨーロッパ」受賞者ローラ・シャッティー

イタリアが世界に誇る女優、ローラ・シャッティー。最新出演作『L'Amico di Famiglia(原題)』でカンヌ入り。


ミケランジェロもびっくりの、彫刻みたいな美しさ

はうあー!美しいー!日本では知られていなくても、世界にはまだまだすごい人達がいるものです。

少しでも良い写真を撮ろうと、周りのカメラマン達で「お前のカメラ邪魔!」「お前が引っ込めよ!」とケンカ勃発。映画祭では当たり前の光景。


ちなみにこんな感じ。映画祭取材は闘いだ

 

と、ローラに見とれていたら、レッドカーペット入口から凄まじい歓声が!もしや…


とんでもない数のシークレット・サービスを引き連れてキアヌ登場

待ってました!キアヌ・リーヴス!


キアヌのお隣は監督のリチャード・リンクレイター

 

キアヌって実は背が高いんだなぁ。長身で細身で、スーツがとても似合う。


品格もあって、キアヌ人気は衰えない

 

キアヌファンの皆様、お待たせ致しました。ドアップ写真入りまーす。


クリックでさらに拡大キアヌ

 

共演のロバート・ダウニーJr.も加わり、レッドカーペットは興奮最高潮へ。


帽子が素敵なロバート・ダウニーJr.(左)


リンカーンみたいなヒゲもいい味を出してます

 

ゆっくりゆっくりと歩き、カンヌのレッドカーペットを楽しんでいる様子でした。


キアヌより楽しそうなロバート・ダウニーJr.と、引き締まった表情のキアヌ

 

スキャナー・ダークリー』のゲストの方々は、この後は隣のブルーカーペットへ進んでいきます。


奥の階段を上り詰めるとメイン会場の建物の中へ


すっごくいい笑顔のロバート・ダウニーJr.とキアヌ


「ウィーーー!」とは言わなかったけど、皆にサインを送るリンクレイター監督

 

夜遅い時間にも関わらず、レッドカーペットを見にきた観客達は最後まで盛り上がり、この夜を楽しんでました。これが映画祭の醍醐味なんだなぁ。今年もカンヌはアツい!


カンヌの夜を眠らせない男たち。また日本へも来てくださいね