カンヌ国際映画祭の監督週間で選出された、西川美和監督の『ゆれる』。
日本人としてのひいき目を差し引いても、ここカンヌでの評判はかなり高いです。
その『ゆれる』の記者会見に、主演のオダギリジョーさんと監督の西川美和さんが来てくれました。
西川監督には今回初めてお会いしましが、こんなに若い方だったんですねぇ。ウォン・カーウァイ審査員長が最初の会見で話していた通り、カンヌでは国籍も年齢も関係なく才能が認められるということが理解できました。
写真右:愛くるしい外見と豊かな才能でカンヌでも注目される西川監督
Q:最初に脚本を読んだと時、内容とご自分の役についてどう思われましたか?オダギリ:撮影のかなり前に脚本を読ませていただき、その時点で既に面白かったので、すぐにやらせて欲しいと思いました。撮影の時は29歳だったので、あとから振り返って20代最後の締めくくりとしてその時の自分の代表作になったと思います。とにかく今までお芝居で勉強してきたことや経験してきたことを、すべて注ぎ込もうと思いました。
Q:兄役の香川さんと共演してみて、いかがでしたか?オダギリ:香川さんはパルムドールも受賞して、日本でも実力のある役者さんなので、撮影前から楽しみでした。香川さんは怖くて…でも、怖さも1周すると面白くなってきて、笑えるようなって。そういうことも学べました。
カンヌという場所なので海外の取材がたくさん来ているのは当然のことですが、この会見には特にアジアからの取材チームが目立ちました。オダギリさんが既にアジアで注目されている俳優だということの表れだよね。
オダギリさんは日本を代表する俳優として、西川さんは監督として、毎年カンヌに来てくれれば嬉しいなぁ。そのうち、世界の超大物スターとの共演もありえる!
自信に満ち凛とした表情のオダギリさんと、晴れ晴れした表情の西川監督。今年はこの作品でカンヌが揺れた!