WOWOWカンヌ国際映画祭ブログ

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【蔵出しレポート】クロージング作品『What Just Happend?』記者会見の模様

2008年06月13日 | 現地レポート

映画祭でクロージング作品として上映されたハリウッドのプロデューサーを主人公にした風刺コメディー『What Just Happend?』!本日は、その記者会見の模様を蔵出し。

以下は『What Just Happend?』記者会見の模様。

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左から、ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro) 、監督のバリー・レヴィンソン(Barry Levinson)、プロデューサーのアート・リンソン(Art Linson)、プロデューサーのトッド・ワグナー(Todd Wagner)

映画祭最終日、しかもコンペ作品ではないので、記者会見に集まっているプレスの顔触れも普段と違うような光景。どうみてもデ・ニーロのファンが集まった様子でした!ハリウッド業界内で負けている強者たちが巧妙に描かれていました。ハリウッドにとっても、カンヌ映画祭がどれだけ大事な位置にあるのかなども良く理解できました!





質問:
ハリウッドを揶揄することについて

アート・リンソン:
これは、絶望やイカサマなんかに関する映画なんだ。これが、ハリウッドに対する、"F○ck-you movie"だって?全然違うね。 僕自身、普段馬鹿にしているような人たちよりもさらにもっと馬鹿だったしね。僕たちの意図するところは、極まじめな視点から、内部を良く知る人間の目で、どれくらいこの業界が笑えるかってことを示したかったんだ。

質問:
自分自身のイメージを冷やかす事を出演俳優に承知させたことについて

バリー・レヴィンソン:
俳優の方も積極的だったよ。例えば、ブルース・ウィリス(Bruce Willis)。参加したがったし、自分のイメージを馬鹿にする事や、自分を悪く見せる事を喜んでた。趣旨と、ロバート・デ・ニーロが参加するって事や、アート・リンソンの本に基づいてっていうことを説明してシナリオを送ったんだ。翌日には、彼から電話がかかってきてね、すごいいいよ、絶対したいって言ってきた。契約訴訟手続きを起こすってエージェントに連絡なんかしなかったよ。参加する事をすごく喜んでいたんだ。それは、ショーン・ペン(Sean Penn)も同じだよ。



質問:
カンヌが映画産業を代表している事について

バリー・レヴィンソン:
カンヌは、映画が世に出るための糸口として知られているんだ。プロデューサーやスタジオ、監督にとってここは特別の場所なんだ。だから、プロデュースするとき、カンヌで終わるようにする。カンヌ映画祭はアメリカで注目されている。だから、アート・リンソンはカンヌを出したんだ。映画は国際的なものだ。アメリカだけで満足するようではいけない。映画はいろんな国で見られる必要があるんだ。だからカンヌは大切なんだ。国際市場へと広がるからね。人間関係の上でもカンヌはまた特別だよ。カンヌで評価を得るということは大変な価値があるんだ。

質問:
演技について

ロバート・デ・ニーロ :
彼はこの役に長い間ついてきたからね。僕はただ、シナリオにアート・リンソンが吹き込んだリズムだけが気になってた。アート・リンソンは、タイミングとコメディーのセンスがすごくあるんだ。このリズムを守らなきゃってそのことに必死でね。ちょっとデイヴィッド・マメット(David Mamet)のイメージだよ。彼の台本には独特の手法があってね、役者は何をするのか絶対に知っておかないといけない、台詞を完璧にしておかないといけないんだ。同じ事をこの撮影でも感じたよ。ちょっと即興だけど、結果的に正確であることを要求されていたんだ。



質問:
カンヌについて

ロバート・デ・ニーロ :
もっとゆっくりしたいもんだ。
他の映画祭で審査員の経験もあるんだがなあ。いつカンヌからお声がかかるかって期待してるんだけど!




■『What Just Happened?』
監督:バリー・レヴィンソン
出演:ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、ブルース・ウィリス、ロビン・ライト・ペン




「VIVAカンヌ映画祭2008」
6月14日(土)午前10:00
6月18日(水)深夜2:30
詳しくは番組紹介にて
お楽しみに!






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