WOWOWカンヌ国際映画祭ブログ

現地に飛んだスタッフが映画祭の様子を毎日レポート!

ガエル・ガルシア・ベルナル&ケイト・ブランシェット&役所広司!

2006年05月24日 | 現地レポート

ブラッド・ピット主演最新作『バベル』の記者会見。

私たちプレスの人間は、会見やパーティーなどのイベントの前には「こういう方が来る予定です」とか「来るかも知れません」とか、そういったある程度想定の事前情報が入るんですが、この記者会見の来場者リストにブラッド・ピットの名前は載っておらず残念。

それなのに、会見場にはすごい数の取材陣! 溢れた人は席に座れず、通路まで立ち見状態です。

その理由は…


会場の女性の母性本能をくすぐりまくるガエル

ガエル・ガルシア・ベルナルが来たから!

濃い顔立ちなのに愛くるしい。カラっと揚がるけどベトつかないサラダ油。そんな感じ。

 

そして、アレハンドロ監督と共に続々と会場入りする『バベル』キャストの皆さん。


『21グラム』の監督としても有名なアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督

 


『バベル』でブラッド・ピットの妻役、ケイト・ブランシェット

 

日本側ストーリーのキーパーソン、我らが役所広司さん登場!


柔和な表情の中に貫禄が見えます。役所さんかっこいい!

 

日本側の主役、菊池凜子(きくちりんこ)さん、そして二階堂智(にかいどうさとし)さん。


映画の中とはまったく違う雰囲気の菊池さんと、まったく同じの二階堂さん

 

それにしても、今日の菊池さんったらダイタン。


あ…映画の中も別の意味でダイタンな菊池さんです

 

アレハンドロ監督ガエルがメキシコ出身だからでしょう、この会見にはメキシコからの取材陣がとても多く集まっていました。


インターナショナルで多彩な顔触れの会見となりました

 

会見の最初に、来場できなかったブラッド・ピットからのメッセージが司会者により読み上げられ、会場からは拍手が。

「家族の新しいメンバーの誕生がまもなくなので、アレハンドロ、ケイト、 ガエル、その他のクルーとキャストと一緒にここに来て、この映画を紹介することが出来ませんでした。 『バベル』をとても誇りに思うし、この作品に関わったすべての人の業績を称えたいし、幸運を祈っています。 ブラッド・ピットより」


嬉しそうなケイトとアレハンドロ監督

そして、会場に来てくれたゲストとの質疑応答が始まりました。

Q:この作品が教えてくれる教訓は何でしょうか?
A(アレハンドロ監督):この映画で何かの教訓を与えようとしたわけではないんだ。コミュニケーションの大事さ、そして人と人がどのように歩み寄るか、近付くのかを描いたのがこの作品なんです。

 

Q:ブラッド・ピットと共演して、いかがでしたか?
A(ケイト・ブランシェット):彼とは以前からお互いに「一緒に仕事したいね」と話をしてたので楽しかったし、アレハンドロ監督とも仕事をしたいと思ってたの。この作品でとても印象的だったのは、ブラッドのラストシーン。今まで観たすべての映画の中で、一番感動したわ。


ケイト・ブランシェット、相変わらず美しい方ですな

 

Q:アメリカ、メキシコ、モロッコ、日本と4カ国がリンクしたストーリーの本作ですが、 なぜ日本を舞台の設定場所に選んだのですか?
A(アレハンドロ監督):日本については、2000年に東京映画祭に行ったときの印象が強かった。とても洗練された社会であると同時に、着物を着ている人がいたりする。近未来的な部分と伝統的な部分の矛盾が、 僕にとっては理解するのが難しくて、ぜひ撮ってみたいと思っていたんだ。世界の各地域からバランスよく ストーリーを作れたと思っているよ。

 

Q:アレハンドロ監督とはこれで2回目の作品ですが、普段から仲が良いのですか?
A(ガエル):監督とは昔からの仲だから、プライベートでもよく会ってるよ。(アレハンドロ監督):一緒に食事に行くと、僕の方に会計の請求書が回ってくるんだ!


出ました、ガエルの必殺技メキシカン・キラー・スマイル!!

 

Q:完成した作品を見てどう思われましたか?
A(役所広司):素晴らしかったですね。モロッコのところもロサンゼルスとメキシコのところも、 台本で読んだとき以上に素晴らしいストーリーになっていると思いました。


まるで父と子のよう。なんとなく髪型も似てる? ガエル&役所さん

 

Q:あなたの役は耳が聞こえずしゃべることもできませんでしたが、難しかったですか。
A(菊地凛子):耳が聞こえない方々は目で訴えるということが多いということを1年間の勉強の中で 発見しまして、今回の役では目で会話をするということが重要な表現になりました。


ちょっと緊張してた感じの菊池さん。

 

Q:なぜ日本の警察は優しいのでしょうか?
A(アレハンドロ監督):実際に行ってみて、日本の警察が暴力を振るうなんて思えなかったんだ。彼(二階堂さん)に聞いてみるといいよ。(二階堂):暴力は、ない…。といいけど…。(ガエル):メキシコの警察はひどいよ。警官が女性を暴行したりといった事件もあるんだ。(アレハンドロ監):うん、日本の警察は温和なんだよね。


真剣な表情がかっこいい二階堂さんはカンヌを楽しんでくれたでしょうか

 

英語とフランス語とスペイン語と日本語が飛び交うとても多国籍・多言語な国際的記者会見となり、それだけでもこの映画のスケールの大きさが現れてました。カンヌでも大好評の『バベル』。この作品、期待できるよ!


役所さんは今年のカンヌの主役の1人だと言っても過言じゃないよね

 


菊池さん&二階堂さん、お疲れ様でした!

 


会見後、快くサインに応じるガエル。この角度は特に男前!