ギリシャへの財政赤字問題が、日に日に根深くなってきた。
昨日週末にも関わらず、ユーロの首脳陣達が最大5000億ユーロの
通貨安定基金創設を決めたのだが、またしてもここにきて7500億
ユーロ(87兆円)という緊急支援策を決めたというのだ。
またIMFも当初は300億ユーロの支援だったのが、これでは足り
ず、350億ユーロに引き揚げた。
ところがIMFのこの額は、一時的な支援金額に過ぎない。
何とここにきて2500億ユーロの中期的な支援策を出してきた。
金融危機の破滅的ともいえる伝染防止が、これからの緊急的課題と
いってよい。
7500億ユーロは、ユーロ導入国だけでなく、その他のEU諸国や
IMFからの融資を総括的に含めた額。
とにかくギリシャの産業はナント7割が観光収入。
年金も53歳から受け取れることになっており、支給額は96%。
リーマンショック後も、公務員の給与を5%もアップさせていた。
まさに無頓着・頓珍漢漂う国であったことが分かる。
エーゲ文明の神話が近代にかけても成り立っていたというのか。。
こういった蜃気楼的な雰囲気を作ってきたのは、ギリシャ国民その
ものであることを分かってもらいたい。
ところがここにきて、これから波及してくるポルトガルやスペインの
根深さも次第に露呈してきた。
ポルトガルの経済規模はギリシャよりやや小さいが、スペインとも
なると話は別だ。
スペインの経済規模は世界第8位。
考えるだけでも背筋が凍ってしまう。
先日のブログにも書いたが、失業率は20%に達してしまった。
これから追い打ちをかけるように、さらなる痛みが待っている。
この両国が必要とされる支援総額は、現時点で何と60兆円. .!
と弾き出されている。
仮にこの数字が本当だとすれば、今回の安定基金をほぼ全て使っ
てしまうことになる。
もちろん世界恐慌はこれから深刻化していくので、負債もどんどん
増加していくに違いない。
★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者