ワーク衡業(わーくこうぎょう)のブログ

東京の下町江戸川区からトラックスケールトータルソリューションの株式会社ワーク衡業が発信する番外編ブログ

かずさDNA研究所。

2010年07月30日 | 情報
 第72回

 年一回行われている計量コンサルタントの研修会。今年もワーク衡業から若干名参加させて頂きました。
 今回の研修先は千葉県の「かずさアカデミアパーク」内にある[かずさDNA研究所]と、[製品評価技術基盤機構 通称NITE(ナイト)]です。

 [かずさDNA研究所]は平成3年に財団法人として設立し、遺伝子に係わる研究を行っています。動物や植物の遺伝情報の解析、解読やその実用研究など、日本のバイオテクノロジーの最先端といえる場所です。



 まずは色々な注意事項の説明ですか。何たって研究所ですから、色々危険なものもあるでしょう。
 といってるそばから壁にこんなものがー。



 某ゲームや映画で有名になった文字とマークです。ヘタに試験管などを割ってしまうと、世界中がゾンビになってしまうことも・・・。いえいえ、大丈夫です。セキュリティは万全です。という前にそんな危険な研究はやってないでしょう。



 ここでの主な仕事は遺伝情報を内包するDNAの解析です。人間の場合、遺伝情報を作る分子(塩基対)の数が約30億×2の約60億あり、それが二本の長いテープ上に載り一対になって二重螺旋の形をとっています。


DNA二重螺旋模型図

 その膨大な塩基配列の中に人を形成するために働く配列のパターンがあり、そのパターンが遺伝子です。この研究所ではその遺伝子(パターン)を、人間だけでなく多種の生物にわたり探しているわけですね。
 上のフォトの器械は、その配列を調べるシーケンサーというものだそうです。



 次は、[製品評価技術基盤機構 通称NITE(ナイト)]。平成13年から独立行政法人として活動しています。難しい名前ですが、「事故情報を収集し、原因を究明して提供(パンフレットより)」するという仕事をしているそうです。今回はその中のバイオテクノロジー分野におじゃましました。



 このバイオテクノロジー分野は「微生物の多様性を保全し、多様で高品質な生物遺伝資源とその関連情報を提供(パンフレットから)」しているそうです。おじゃましたのはその生物遺伝資源保存施設。
 微生物の生態や活用法、その保管、保全の技術等、難しい説明をスライドを使って説明して頂いてます。講師の先生はこの道の大家の方だそうです。



 こちらはDNA操作を行った植物の発芽実検の様子だそうです。遺伝子組み換えの技術は安全面からもすでに実用の段階に入っていて、問題は一般の人たちの意識や認識の誤解をどう解くかにあるとのこと。こちらは難しそうですね。



 微生物の利用法といえば一番に思いつくのはやはり菌類。麹菌とか乳酸菌とか人間は古くから菌を利用して美味しいものを作ってきました。シャーレの中はアオカビ。ミカンに付くやつですね。このアオカビからペニシリンが作られたというのは知ってました。



 こちらは凍結保存用液体窒素タンク。約-170℃で微生物等を冷やします。



 実際にタンクを開けて見せて頂きました。よくバラの花が粉々になったり、凍ったバナナで釘を打ったりするのを見ますよね。-85℃で凍結保存する超低温フリーザーもありました。



 こちらも保存方法のひとつ。L-乾燥保存サンプルの製作風景です。被保存物の入ったガラス容器の中の空気を抜き取って真空乾燥させ4℃で保管します。職員の方が手作業で一本一本行っています。

 ここでは企業で収集した微生物株(特許申請等)の非公開での寄託や、微生物株の販売も行っているそうです。パン作りに使うイースト菌やヨーグルトの乳酸菌なんかも売ってくれるそうです。パンフレットにあった[ヒト関連クローン]の販売提供っていうのは何かすごいですね。



 興味が湧いたのか、技術部長も真剣に見入っています。

 「バイオテクノロジーの産業への応用範囲は急速に広がりつつあります。農業、食品工業、製薬、化学工業、電子工学など、いろいろな産業の分野で利用されています。その範囲は今後さらに拡がって行くでしょう。」かずさDNA研究所パンフレットからの抜粋。   <影>


 かずさDNA研究所のホームページはこちら http://www.kazusa.or.jp/


 製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー分野のホームページはこちら
http://www.bio.nite.go.jp/


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松本市はかり資料館。

2010年07月22日 | 情報
 第71回

 七月の連休に長野県の松本市に行ってきました。松本城の城下町として観光整備された町並みは大変きれいです。
 そんな街中に[松本市はかり資料館]がありました。



 町並みに合わせた白黒なまこ壁の土蔵造り風屋家に、はかり資料館と書かれた幕布が掛かっています。
 さほど広くはない館内ですが、提示品である珍しいはかり達が品良く整然と並べられていました。



 目に付いた変わりはかりを幾つか紹介します。



 まずは絵に描いたような棒ばかり。立派な受け皿が付いています。



 箱にサジバカリと書いてあります。これも棒ばかりの一種になるでしょうか。スプーンの皿部に乗せたものを柄の部分の目盛りに分銅をぶら下げ、真ん中の紐で釣るして量ると思われます。



 このタイプは以前、近所のお茶屋さんで見た覚えがあります。茶葉をg単位で量っていました。



 これは液体や粉状のものを量るはかり。現代でいうホッパースケールでしょうか。



 「贋金発見器」だそうです。珍しいものなので使い方がよく分かりません。中央を軸にしてお金の重さの違いを見るのだと思えますが・・・。



 これははかりではありません。手動式の遠心分離器です。



 こちらも重さを量るのもではなく、巻き取った生糸の長さを測る器械。でも一番器械ぽいですね。



 最後は蚕の繭の「雌雄判別器」。本当かなと勘繰りたくもなりますが、蚕の繭は雄と雌とで微妙な目方の差があるそうで、その差を利用した器械だということ。

 昔から物の重さを量るのも大変だったんですね。
 このはかり資料館は仮屋なのだそうです。現在、市のほうで大きな資料館の準備を進めていて、来年にはオープン予定とか。その時はまた行ってみたいと思います。   <影>



 松本まるごと博物館のはかり資料館ページはこちら
http://www.matsu-haku.com/maruhaku/guide/hakari/index.html


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小田原城。

2010年07月14日 | 情報
 第70回

 小田原城のフォトを頂きました。

 神奈川県小田原市は箱根の東側の入り口にあたる町。都心からも近く、昔から東海道の要衝の地として栄えたところです。
 戦国時代には北条氏が居城とし、ここから関東平野を席巻、二百四十万石といわれる大領土を統治しました。徳川の御世になっても重要度は変わらず、譜代の大名が城を固めています。かまぼこが有名ですね。



 小田原市は近年、戦国ブームに乗って北条氏を顔にした観光に力を入れていて、小田原城の復元整備が急ピッチで行われています。上のフォトは新しく復元された銅門です。(橋の架かっている入り口ではなく、その奥の屋根付き建物の方。)
 城址公園の入り口に当たります。



 次は銅門の手前に広がる馬屋曲輪をお堀側から見た様子。先のフォトの右側に当たります。
 馬屋曲輪には馬出門があって、将兵がここから出陣していきます。



 馬屋曲輪の奥に二の丸が広がり、さらに一段上がったところに本丸があります。フォトはその本丸の土垣部分。今は菖蒲と紫陽花が植えられた綺麗な花壇に変わっています。赤い橋は本丸に入る常盤木門の手前に架かる常盤木橋。景色に良く映えて綺麗ですね。



 で、これが本丸の西端に建つ小田原城天守。こいつは1960年に復元されたもの。けれど今では小田原のシンボルです。

 お城はカッコがいいですね。   <影>


 小田原市の観光案内はこちら http://www.city.odawara.kanagawa.jp/kanko/


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黒船 !

2010年07月06日 | 情報
 第69回

 ワーク衡業の新人T君が伊豆へ赴いた際に、下田の写真を撮ってきてくれました。駅前にある黒船のPRオブジェです。



 伊豆の下田は、幕末の日米和親条約によって米船の寄港地になったところ(伊豆下田と北海道函館の二港)。フォトは黒船来航のときの旗艦「サスケハナ」号がモデルだそうです。この変な船名はアメリカ北東部にある川の名前が付けられたもの。
 下田ではこの黒船を模した観光船を就航させています。

 んっ、フォトの右下のこれは・・・



 今話題の坂本龍馬さんですか?! 確かに幕末の有名人ですからね。
 船乗りの龍馬ですから風待ち湊の下田には何度か来ているかもしれません。直接の関係はというと、脱藩浪人だった龍馬が、嵐で偶然寄った下田で元土佐藩主の山内容堂と出会い、勧められた酒を飲み干して脱藩を許された、というエピソードがあります。

 下田って何処? という人の為に簡単な地図を作ってみました。




 下田は美しい白浜の海水浴場や獲れたての海の幸などで夏のリゾートが満喫出来るところ。仕事でなく、バカンスで行きたいですね。    <影>



 伊豆下田観光ガイドはこちら http://www.shimoda-city.info/

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