第72回
年一回行われている計量コンサルタントの研修会。今年もワーク衡業から若干名参加させて頂きました。
今回の研修先は千葉県の「かずさアカデミアパーク」内にある[かずさDNA研究所]と、[製品評価技術基盤機構 通称NITE(ナイト)]です。
[かずさDNA研究所]は平成3年に財団法人として設立し、遺伝子に係わる研究を行っています。動物や植物の遺伝情報の解析、解読やその実用研究など、日本のバイオテクノロジーの最先端といえる場所です。
まずは色々な注意事項の説明ですか。何たって研究所ですから、色々危険なものもあるでしょう。
といってるそばから壁にこんなものがー。
某ゲームや映画で有名になった文字とマークです。ヘタに試験管などを割ってしまうと、世界中がゾンビになってしまうことも・・・。いえいえ、大丈夫です。セキュリティは万全です。という前にそんな危険な研究はやってないでしょう。
ここでの主な仕事は遺伝情報を内包するDNAの解析です。人間の場合、遺伝情報を作る分子(塩基対)の数が約30億×2の約60億あり、それが二本の長いテープ上に載り一対になって二重螺旋の形をとっています。
DNA二重螺旋模型図
その膨大な塩基配列の中に人を形成するために働く配列のパターンがあり、そのパターンが遺伝子です。この研究所ではその遺伝子(パターン)を、人間だけでなく多種の生物にわたり探しているわけですね。
上のフォトの器械は、その配列を調べるシーケンサーというものだそうです。
次は、[製品評価技術基盤機構 通称NITE(ナイト)]。平成13年から独立行政法人として活動しています。難しい名前ですが、「事故情報を収集し、原因を究明して提供(パンフレットより)」するという仕事をしているそうです。今回はその中のバイオテクノロジー分野におじゃましました。
このバイオテクノロジー分野は「微生物の多様性を保全し、多様で高品質な生物遺伝資源とその関連情報を提供(パンフレットから)」しているそうです。おじゃましたのはその生物遺伝資源保存施設。
微生物の生態や活用法、その保管、保全の技術等、難しい説明をスライドを使って説明して頂いてます。講師の先生はこの道の大家の方だそうです。
こちらはDNA操作を行った植物の発芽実検の様子だそうです。遺伝子組み換えの技術は安全面からもすでに実用の段階に入っていて、問題は一般の人たちの意識や認識の誤解をどう解くかにあるとのこと。こちらは難しそうですね。
微生物の利用法といえば一番に思いつくのはやはり菌類。麹菌とか乳酸菌とか人間は古くから菌を利用して美味しいものを作ってきました。シャーレの中はアオカビ。ミカンに付くやつですね。このアオカビからペニシリンが作られたというのは知ってました。
こちらは凍結保存用液体窒素タンク。約-170℃で微生物等を冷やします。
実際にタンクを開けて見せて頂きました。よくバラの花が粉々になったり、凍ったバナナで釘を打ったりするのを見ますよね。-85℃で凍結保存する超低温フリーザーもありました。
こちらも保存方法のひとつ。L-乾燥保存サンプルの製作風景です。被保存物の入ったガラス容器の中の空気を抜き取って真空乾燥させ4℃で保管します。職員の方が手作業で一本一本行っています。
ここでは企業で収集した微生物株(特許申請等)の非公開での寄託や、微生物株の販売も行っているそうです。パン作りに使うイースト菌やヨーグルトの乳酸菌なんかも売ってくれるそうです。パンフレットにあった[ヒト関連クローン]の販売提供っていうのは何かすごいですね。
興味が湧いたのか、技術部長も真剣に見入っています。
「バイオテクノロジーの産業への応用範囲は急速に広がりつつあります。農業、食品工業、製薬、化学工業、電子工学など、いろいろな産業の分野で利用されています。その範囲は今後さらに拡がって行くでしょう。」かずさDNA研究所パンフレットからの抜粋。 <影>
かずさDNA研究所のホームページはこちら http://www.kazusa.or.jp/
製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー分野のホームページはこちら
http://www.bio.nite.go.jp/
ワーク衡業のホームページはこちら http://www.work-scale.jp
年一回行われている計量コンサルタントの研修会。今年もワーク衡業から若干名参加させて頂きました。
今回の研修先は千葉県の「かずさアカデミアパーク」内にある[かずさDNA研究所]と、[製品評価技術基盤機構 通称NITE(ナイト)]です。
[かずさDNA研究所]は平成3年に財団法人として設立し、遺伝子に係わる研究を行っています。動物や植物の遺伝情報の解析、解読やその実用研究など、日本のバイオテクノロジーの最先端といえる場所です。
まずは色々な注意事項の説明ですか。何たって研究所ですから、色々危険なものもあるでしょう。
といってるそばから壁にこんなものがー。
某ゲームや映画で有名になった文字とマークです。ヘタに試験管などを割ってしまうと、世界中がゾンビになってしまうことも・・・。いえいえ、大丈夫です。セキュリティは万全です。という前にそんな危険な研究はやってないでしょう。
ここでの主な仕事は遺伝情報を内包するDNAの解析です。人間の場合、遺伝情報を作る分子(塩基対)の数が約30億×2の約60億あり、それが二本の長いテープ上に載り一対になって二重螺旋の形をとっています。
DNA二重螺旋模型図
その膨大な塩基配列の中に人を形成するために働く配列のパターンがあり、そのパターンが遺伝子です。この研究所ではその遺伝子(パターン)を、人間だけでなく多種の生物にわたり探しているわけですね。
上のフォトの器械は、その配列を調べるシーケンサーというものだそうです。
次は、[製品評価技術基盤機構 通称NITE(ナイト)]。平成13年から独立行政法人として活動しています。難しい名前ですが、「事故情報を収集し、原因を究明して提供(パンフレットより)」するという仕事をしているそうです。今回はその中のバイオテクノロジー分野におじゃましました。
このバイオテクノロジー分野は「微生物の多様性を保全し、多様で高品質な生物遺伝資源とその関連情報を提供(パンフレットから)」しているそうです。おじゃましたのはその生物遺伝資源保存施設。
微生物の生態や活用法、その保管、保全の技術等、難しい説明をスライドを使って説明して頂いてます。講師の先生はこの道の大家の方だそうです。
こちらはDNA操作を行った植物の発芽実検の様子だそうです。遺伝子組み換えの技術は安全面からもすでに実用の段階に入っていて、問題は一般の人たちの意識や認識の誤解をどう解くかにあるとのこと。こちらは難しそうですね。
微生物の利用法といえば一番に思いつくのはやはり菌類。麹菌とか乳酸菌とか人間は古くから菌を利用して美味しいものを作ってきました。シャーレの中はアオカビ。ミカンに付くやつですね。このアオカビからペニシリンが作られたというのは知ってました。
こちらは凍結保存用液体窒素タンク。約-170℃で微生物等を冷やします。
実際にタンクを開けて見せて頂きました。よくバラの花が粉々になったり、凍ったバナナで釘を打ったりするのを見ますよね。-85℃で凍結保存する超低温フリーザーもありました。
こちらも保存方法のひとつ。L-乾燥保存サンプルの製作風景です。被保存物の入ったガラス容器の中の空気を抜き取って真空乾燥させ4℃で保管します。職員の方が手作業で一本一本行っています。
ここでは企業で収集した微生物株(特許申請等)の非公開での寄託や、微生物株の販売も行っているそうです。パン作りに使うイースト菌やヨーグルトの乳酸菌なんかも売ってくれるそうです。パンフレットにあった[ヒト関連クローン]の販売提供っていうのは何かすごいですね。
興味が湧いたのか、技術部長も真剣に見入っています。
「バイオテクノロジーの産業への応用範囲は急速に広がりつつあります。農業、食品工業、製薬、化学工業、電子工学など、いろいろな産業の分野で利用されています。その範囲は今後さらに拡がって行くでしょう。」かずさDNA研究所パンフレットからの抜粋。 <影>
かずさDNA研究所のホームページはこちら http://www.kazusa.or.jp/
製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー分野のホームページはこちら
http://www.bio.nite.go.jp/
ワーク衡業のホームページはこちら http://www.work-scale.jp