イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

元気のバロメーター

2015年10月07日 | 術後6年~

一年半前、体力気力共にどん底だった頃。
唯一頑張っていた料理以外、家事が全くできなくなっていた。
術後に経腸栄養を四ヶ月
とにかく毎日食べて食べて、体力は徐々に回復。
そうすると不思議とやる気が起きてくる。
今まで手を付けられなかったことにふとやる気が出た瞬間
「あ、体がまた少し元気になったみたい」と思う。
かと言って
体調が悪い時はやれなくても仕方ないと何もしない日もある。
そんな風にちょっとずつ片付けや掃除をしている毎日。
家の中が片付いていくのは体調回復のバロメーターみたいなもの。

最近はまたちょっとステップアップして
見えるとこだけになっていた掃除や溜まった片付け物など
何もできなかった一年間をひとつずつ挽回してはいい気分になっている。

洗濯槽の掃除、キッチンの壁拭き、娘たちの学校の作品片付け。
季節の変わり目なので扇風機を片付けたり
布団を干したり、カバーを替えたり。
くすんだ食器を漂白剤に浸けたらピカピカ。
今日はトイレの手洗い台を歯ブラシ&クレンザーで磨いたら
薄汚れていたシーリングが真っ白。
蛇口の付け根のこびりつきも取れて、気持ちいい!

「見て見て!きれいになったよ!」
いやいや、家事はわざわざ自慢する事じゃない。
誰かに言いたい気持ちを抑えて
「いつか気付いてくれればいいや」
きれいになったトイレに一人満足。

先日のあさイチで
片付けは家族の意識レベルに差があるとうまくいかないと言っていた。
価値観が違えばきれいにしたい、片付けたい基準も違う。
私が気になって繰り返し口うるさく言っても
他のみんなが気にならないのであれば、いくら言っても無駄らしい。
きれいにしたい、片付けたいと思った人間がやるしかない。

気付けばこの家も築18年。
「新しいからきれいにしておかなきゃ」と掃除してきたのが
「もう新しくないんだ」と見方を変えてみると
年季が入ってくるのも当然だと思える。
でも、古くてもきれいにしておけば気分がいい。
新品同様ではなくても
落とせる汚れは落として、大切に長持ちさせたい。

家は18年、そして今日は20回目の結婚記念日。
いつもと変わらない普通の一日。
旦那も記念日を忘れていなかったけれど
「特に何もしないで普段通りでいいかなと思って」と普通。
気持ちに温度差がなかったことにほっとしたものの
やっぱりちょっと寂しい。
冷めているのかと思いきや
結婚式の写真を見返していたとか言っているから
旦那の真意はイマイチ読み取れない。
20年目は磁器婚式だから、記念に食器か置物でも選べばよかったかな。
10年前ならそうしてたかも。
特別な日にサプライズを色々考えたこともあった。
でも、
物が欲しいわけじゃないけれど、一方通行の繰り返しには疲れた。

どちらかが間違っている訳じゃない。
家の片付け同様、価値観が違うから仕方ない。
そうあきらめつつも
私はやっぱり特別なときには何か心遣いができる人間でいたい。
自分のことはもうあきらめるとしても
娘たちにはぜひ気の利いた心遣いのできる人を選んで欲しいと切に願う。

‘ちょん’は日付の数字に合わせて
10時7分におめでとうメールをしてくれようとしたらしい。
でもテスト中だったからできなかったと。
「だから夜の10時7分にするね」と言ったものの
お風呂に入っていてまたできず。
記念日を覚えていてくれただけで嬉しいよ、ありがとう。
ただ、
そのタイミングの悪い癖、遺伝じゃないといいけど。


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