イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

告知の日から

2008年10月14日 | きっかけ~告知

実家に行って話をした。
といっても、
まだ入院がいつになるかも、病状がどんななのかも分からないので
私としては、とりあえず落ち着く場所で落ち着く相手と話がしたかったのだ。
父はやっぱりとても心配している様子。
父と妹に 「 病院行ってきたらまた連絡するから」 と言って帰宅。

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告知の日~

胃がんと聞いたときは、まず母の闘病の様子が思い浮かんだ。
あぁ私もああなるんだ、と。
なんでこんなことになっちゃったんだろう。
何がいけなくてこんな罰を受けるんだろう。
あの時あんな嘘ついたから?
あの時あんな意地悪したから?
そんなことを考えると、せつなくてたまらない。
これからどんどん成長していく娘たちにしてあげたいことは
まだまだたくさんあるのに。
あれもしてあげなきゃ、これもしてあげなきゃ、たくさん浮かんでくる。

告知された日からネットでたくさんの胃がん情報や闘病記を読んだ。
病期の説明や5年生存率の数字を見るとなおさら気が滅入る。
がんを克服して今元気にしている人のブログを色々読んで
自分も元気になれるんだと思い込ませた。

でも、心はずっと揺れている。
検査結果やネットでの情報に日々一喜一憂して頑張ろうと思ったり
あとどれくらい生きられるんだろうと思ったり。
それはこれから永遠に続くのだ。


娘の髪を切る

2008年10月12日 | きっかけ~告知

私の入院中
旦那じゃ‘ぼんこ’髪を結んであげられない!ということで美容室へ。
結ばなくていいくらいにカットしてもらう。
美容室でのカットは2回目。
行くまでは 「ちょっきんしない!」 と言い張っていたけど
遊んでいたおもちゃを 「持ったままでいいよ」 と美容師Hさんが言ってくれたら
すんなり椅子に座り、全く泣きもせず終了。
スゴーイ \(*≧∀≦*)/
Hさんも私もびっくり!!
えらかったね。
‘ちょん’もついでに短くカット。

Hさんに事情を話すと 「元気になって戻って来れると思うよ」 と言われた。
ありがとう。その言葉を胸に、がんばります p(^ー^)q

帰宅後、‘ぼんこ’が珍しく‘ちょん’と一緒にお風呂に入りたいというので
‘ちょん’に洗い方指導。
その後、二人でしばらく水遊びして、ニコニコしながら上がってきた。
これで、入院中のお風呂もなんとかなるな。

夜、3人で実家の妹がバイトしているスーパーへ買い物へ。
遠足のおやつなどあれこれ見て回っているうちにもうPM10時10分前。
妹のところでレジを済ませ、「じゃあね」 と手を振り帰宅。


父へ告白

2008年10月11日 | きっかけ~告知

告知から今日まで、いつ実家の父や妹に話そうかとずいぶん悩んだ。
私の母は胃がんで亡くなっている。
胃摘出の手術を受けたけれど、既に腹膜転移してた。
手術後、抗癌剤の副作用もあって体は日に日に弱り、とても辛そうだった。
父も妹もそんな母を見てきているから
私が胃がんになったなんて知ったら、すごい心配するはず。
特に父には申し訳なくて。

でもいつまでも話さないでいるわけにもいかず、夕方電話で父に告白。
電話の向こうの父の声は落ち着いていたけれど
本当はすごく驚いて悲しんでいるんだろうな ・・・
ごめん。
とりあえず、今後色々お世話になるだろうからよろしくとお願いして電話を切った。

夜、妹からメール。「大丈夫だよ」 と返信して、妹にも今後のことを頼んだ。


再び内科医院

2008年10月09日 | きっかけ~告知

旦那と二人で内科医院へ話を聞きに行く。
先生の口からはやはり “がん” だと。
病院はどこがいいかと聞かれたけれど
医院の先生を信頼しているので
「先生の薦めてくださるところで」 とお願いし
市内某病院の消化器科の先生を紹介していただいた。

そう、今日親戚のおじさん (おじいちゃん) が亡くなったと妹からメールが。
父は親戚の宿泊手配等で忙しいようだ。
そのおじさん、胃がんだったんだよね ・・・
そんなこともあって、まだ実家には検査結果を報告できず。


告知

2008年10月08日 | きっかけ~告知

検査後1週間経過。
胃薬の効果で胃痛は起きなくなり、鉄剤のお陰でだるさも多少和らいでいる。
特に連絡も来ないしやっぱり大丈夫だったのかなぁと思っていた矢先
朝6時過ぎに電話が鳴り、旦那が出た。
入院がどうのこうのと言っている。
私は旦那に 「誰が入院だって?」 と聞いたけれど、
それは先日胃カメラの検査を受けた内科医院の先生からの電話だった。
入院するのは私だったのだ。入院して手術。
検査の結果、悪い細胞が出たそうだ。
私が 「それは ・・・ “がん”ってことですか?」 と聞いたら
先生は 「そうだね」 と言った。
私はそれ以上何も聞かず
「入院先や日程など私のところでできる限りのことはしますから
 いつでもいいからまた電話ください」
と先生に言われ
「よろしくお願いします。ありがとうございました」 と挨拶し電話は終わった。

旦那に事情を話したけれど、私自身はまだ “がん” になったという実感がなく
でもなんだかドキドキした変な気分。
とりあえずいつも通り準備して仕事に出かける。
しかし今後仕事を続けられる自信ももなく、この週末で辞める事にした。


鼻から胃カメラ

2008年09月30日 | きっかけ~告知

ついに胃カメラ当日。
この日が来るまでネットで胃カメラについて色々調べたりしたけど、
結局不安を拭い去るような情報と出会うわけでもなく
緊張しながら医院へ。

看護師さんは
「鼻からの細いやつだから口からより楽ですよ」 と言ってたけれど
口からも何も胃カメラ初体験だから、口からより楽なのかなんて分からない。
ただただ不安なだけ。
自分の番が来るまで約30分。ドキドキドキドキ ・・・
中待合に呼ばれて、胃の中の泡を取る液体を飲む。
量はそんなに多くなく、味はポカリを濃くしたようなドロドロ液体。
それを飲んだ後、検査室の準備ができるまでまたしばらく待ち時間。

名前を呼ばれ検査室へ。
看護師さんが丁寧に説明しながら処置してくれる。
まずは鼻の粘膜を保護する為、血管収縮剤を両鼻にスプレー。
次に右の鼻に麻酔薬のゼリーを注入。
「マズイけど、喉の方に流れてきたら飲んでください」 と言われ
ゴクッとしたら本当にマズイ (@д@|||
麻酔が効いた頃、カメラの通りを確認する為に同じ太さのチューブを鼻に挿入。
痛い!!「痛いよね~」 と言われ、反対の鼻にトライすることに。
それでまたまたマズイ麻酔薬ゼリーをゴクリ、ゴクリ。
で、またチューブを入れてみるも、こちら側も痛い!!
「もう1回右入れてみるね」 と言われ入れてみたら、
麻酔が効いてきたのかさっきより痛くないし、スーッと入った!良かった~。
入らなかったら口からになるって言われたんだもの。
口からは自信ない。
女性は男性より鼻が狭いから通らない人もいるそうだ。
無事チューブも入り、先生が来るまでそのまま待機。

そして先生登場。
特に前置きもなく 「では始めます」 って感じで
モニターに鼻の中が映し出された。
「はい、これが喉。ここが息する方で、こっちが食道。」 と説明され
私が無意識にゴクッとすると先生が
「はい、ゴックンしてくれてありがとう」 と。
「おえっ」 となることなく無事食道に入ったらしい。そこで一安心。
カメラは胃の中を進み十二指腸まで行って、そこから戻りながら観察開始。
十二指腸はキレイで問題なし。
そして胃。出血してる。
なんかヤバイ雰囲気 (- -;)
「潰瘍ができてるけど、ちょっとやっかいかもしれないね」 と言いながら
先生はいろんな角度から観察してる。
すると突然ちょっとトーンが変わり 「生検だな」 と組織を数箇所取られた。
観察に結構時間がかかり(私としては20分くらいかかった気がする)
最後の方は鼻が痛く、喉の違和感も強くなってきて苦しい。
やっと終わって先生はゆっくりカメラを抜いていったけど
私はかなり疲れていて気も抜けていたからか、
最後の最後、喉を通る時「おえーっ!!!」となってしまった (- -|||

検査後しばらく待って先生からのお話。
「ちょっとやっかいな潰瘍ができてるから、
 細胞検査してもらって、病院の先生にもみてもらいますね」だって。
痛みがいつもちょっとお腹が空いた頃で、完全に空くと治まるって言ったら
鉄剤に胃酸の分泌を抑える薬が追加。
ちょっと不安を感じながらも、次は2週間後かぁと帰宅。


内科医院へ

2008年09月25日 | きっかけ~告知

「これは男性だったら倒れてるね~」 と、やはり先生も驚くほどの値。
確かに夏頃からやけに疲れやすく、ちょっと動くとすぐ横になってたなぁ。
5.9 じゃあたりまえか。
毎度のことながら 「生理の量はどう?」 と聞かれたけれど
人と比べたことないしぃ。
前とそう変わらないから 「特に変わりありません」 と返答。
そしたら 「胃の調子はどう?」 と聞かれた。
胃痛は若い頃から時々あったけれど
これもまた夏頃から頻繁になったのでその旨伝えると
「じゃあ体のどこかで出血してないか1回ちゃんと調べてみましょうか」 と。

(それって胃カメラってことだよね ・・・)

とうとうこの時が来てしまった。
この前の健康診断で子宮がん健診は異常なかったので
子宮筋腫は大丈夫だろうということで
胃カメラと検便をすることになり 9月30日に予約を入れ
鉄剤をもらって帰宅。


きっかけ

2008年09月24日 | きっかけ~告知

9月頭に受けた健康診断の結果が来た。
貧血は毎度のことなので、きっとまた “要検査” だろうと思ってたけれど
な、な、なんと、ヘモグロビン値が5.9!
あまりの低さにビックリ (@□@|||
明日早速かかりつけの内科医院へ行くことにします。