イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

退院

2009年02月19日 | 手術入院

6:15起床。
看護師さんが回って来て目覚める。
昨夜はとてもよく眠れた。
シャワーを浴びて心身ともにさっぱり。

・朝食
全がゆ 200g
味噌汁 100ml(麩・ほうれん草)
ほうれん草の玉子とじ
鯛味噌

やはり半分が食べられる量の限界。
これ以上食べたら薬が飲めない。
家でも少量で回数多く食べるようにしなくては。
食べたいものを食べて気楽にいこう。
ちなみに今考えている食べたいものは
バターを塗った食パンに
刻んだトマトとチーズをのせて焼いたピザトースト。

あ、またつららができている。
今日も寒そう。
明け方は日が差して、重なった山の峰々がきれいだったのに
今は吹雪いて眼下の駐車場しか見えない。
入院したときは雪なんか全然なくてローファーで来てしまった。
夕方旦那にブーツを持ってきてもらわないと。

回診。
最後にお腹を確認してもらって「きれいです」とのこと。
帝王切開の時もそうだったけれど
私から見たら「うゎ…」って傷も、先生や看護師さんはきれいだと言う。
見た目は決してきれいじゃないけれど
そう言われるとなんだかほっとするのだ。

・10時のおやつ
アップルジュース 100ml
ピーチババロア

完食。

日が差して暖かくなってきた。
つららも全部落ちている。
でもまだ遠くの三角山は見えない。
帰る前にもう一度あの山を見たいな。

・昼食
全がゆ 200g
クリーム煮
きゅうりのおろし和え

半分食べた。

帰りの準備をする。
もう使わない物はかばんに入れて、棚を空けた。
お花はしおれたものを取ってもう大分小さくなっているので
持ち帰りやすいようひとつにまとめる。
あとはおやつを食べて着替えたら、全て片付けてお終い。

生理のせいかやたらと眠い。
やわらかい日差しの当たる昼下がり、
こんな風に穏やかにまどろんでいられるなんて幸せだ。
今後も抗がん剤治療は続くけれど
これからもずっと穏やかで平凡な毎日が過ごせたらいいと思う。

・15時のおやつ
お子様せんべい 4枚

なんか昼食が最後だったみたい。
15時を過ぎてもおやつが来なかったので
売店で買ったお子様せんべいを食べた。
退院準備も全て済み、1時間後には退院!

ということで、無事退院。
いつもと変わらない風景、いつもと変わらない家の中。
ただ違うのは私の胃がなくなったってこと。
家に着いたら
それはそれでアレコレやらなきゃいけないことがある。
旦那がやってくれても、やはり気になって口を出し手を出し。
家に帰ったら“病人”ではいられない。
ゆっくり休めるのかな。

でも娘たちがとても元気なのは嬉しい。
‘ちょん’は「今日はすっごく嬉しい」と言っていた。
‘ぼんこ’は甘えてくっついてきて
「お母さんいなくて寂しかった?」と聞くと
黙って何度もうなずいていた。
早く普通に動けるようになって娘たちを楽しませてあげたい。

あぁ、久しぶりの自分の布団だ。
やっとゆっくり眠れそう。


すっきり

2009年02月18日 | 手術入院

4時半、目が覚める。
あーまだ暗いなぁ、なんてうとうとしていると
お腹が痛くなってきた。
下剤の効果か。

トイレに行くと、血!?
ええっっっ!
と一瞬驚いたが、生理が来たみたい。
一安心して座ると、出た出た。
こんなに溜まってたのね、とちょっとびっくり。
これですっきり。

と思ったら、1時間後にまたお腹がキーン。
まだこんなにあったの!?!?
とまた驚いた。
それから数分後、
もう1回キーンと来てすっかりすっきりしたみたい。
お腹もやっと落ちついた。

今日も翔くんの「てとてとTeNY!」を見て爽やかな朝。

しかし寒い。
外は今日も除雪車の音が絶え間なく聞こえ
窓の外のつららは一回り大きくなっている。
布団を掛けても寒いので、エアコンを1℃上げた。

・朝食
全がゆ 200g
味噌汁 100ml(じゃがいも・ねぎ)
目玉焼き
ボイルキャベツ
梅びしお

今朝の下剤効果の余韻で
なんとなくお腹の調子がイマイチなので
半分よりちょっと少な目で止める。
午前中は2時間置きに食事なので軽めにしておいた方が安全。

回診。
もう「どうですか?」くらいの会話になったので
特記することもない。
今朝お腹がすっきりしたことを報告した。

・10時のおやつ
牛乳 200ml
バナナ 1/2本

まだお腹の調子がイマイチ。
食べている途中でキーンとなってトイレへ。
バナナは食べたけれど、牛乳はほとんど残した。

あとで看護師さんに聞いたら
下剤は人によってはお腹がもぎれる(キュウッと痛くなる)ので
様子を見て飲む量を半分とかに調整していいとのことだった。

・昼食
全がゆ 200g
魚のムニエル
含め煮(かぼちゃ・大根)

食事をしていると父が来る。
妹が買ってくれた退院後のおやつなどをたくさん持ってきてくれた。
すごい大量で感激。
いつも本当に申し訳ないです、ありがとう。
食事は半分食べて終了。

昼間日が差したせいで、窓の外のつららが全部融けて落ちた。
しかし今はまた寒空。
雪は50㎝くらい積もったらしい。
ここから見る景色は一面真っ白。
家々の屋根は綿帽子をかぶったようになり
田んぼは畦道との境も分からない。
暗緑色の山が雪のカーテンの向こうにうっすら透けて見える。
これぞ新潟の冬だ。

・15時のおやつ
プリン
アップルジュース 100ml

おやつはなぜか全部食べられちゃうんだな。
だって美味しいんだもん。

夕方、旦那と娘たちが来る。
今日もおやつ持参。
この時間ちょうどお腹が減るからね。
‘ぼんこ’はさすがにタイムリミットらしく
朝食やお風呂の時「おかあさんがいい!」と言っているらしい。
そんな生活も今日まで。
明日は家に帰るからね。

・夕食
全がゆ 200g
あんかけ豆腐(ささみ・玉ねぎ・にんじん)
蒸かしなす

半分食べて満腹。
カステラのためにもうやめておかなきゃ。

・20時のおやつ
カステラ
ヨーグルト

ついにカステラ!
それもちゃんとざらめ入り、嬉しい。
カステラはもちろん完食して、ヨーグルトを半分残した。

さて、今夜はいよいよ病院最後の夜。
過ぎてしまえば、なんだかあっと言う間だった。
これも全て懐かしい思い出だと思える日がいつか来るだろうか。
ぜひそうなることを祈りたい。

テレビカードも残りわずかだし
連日早起きしているから今日は早く休もう。


つらら

2009年02月17日 | 手術入院

5時半頃目覚める。
外は除雪車の音。
でもそんなには積もっていないようだ。
しばらくズームインを見る。
おぉ!また翔くんが「てとてとTeNYテニィ!」と出てきた。

6時半を過ぎて明るくなってきたのでカーテンを開けると
つららがびっしり。
外は大分冷えているようだ。
ここ8階だしね、そりゃつららもできるわ。
しかし窓からつららが見えるなんて、なんとも懐かしい冬の風景。

お腹がなんだか動いてきた。
もうすぐ出そうな予感。

ということでトイレへ。
「溜まってる」と言われた割りには普通の量で下痢でもなかった。
まぁ、あの食事量じゃこんなもんか。

・朝食
七分がゆ 200g
味噌汁 100ml
含め煮(里芋)
鮭茶漬け

鮭茶漬け(鮭フレーク)美味しいねぇ。
おかゆもこうやって何かかけたり混ぜたりすると幅が広がる。
全体に半分食べたとこでごちそうさま。

回診。
「下剤を出します」と言われた。
昨日の胃透視で見てよほどたくさん溜まっていたらしい。
それから今日の夕方、今後の治療について説明があるそうだ。
ちょっと緊張する。
旦那に来てもらうようメールした。

・10時のおやつ
りんご缶 1切れ
牛乳 200ml

果物類はさっぱりしていて美味しい。
牛乳もお通じがよくなるように頑張って半分飲んだ。

昨日入院してきた向かいのおばあちゃん、どうも曲者らしい。
話し方は丁寧だし、変なことを言う訳じゃないけれど
看護師さんに同じことを何度も何度もしつこいくらいに話す。
看護師さんが説明してる間も話し出すし
終いには「いいですか、聞いて!」と怒られている。
これは心配性とかの問題じゃなく、そわそわ落ち着かないだけのようだ。
言われたことも半分は理解していないみたい。
(でも呆けている訳ではない)
それでも看護師さんは優しい口調で丁寧に接している。
ストレスも溜まるだろうに。
大変な仕事だと改めて思った。

・昼食
七分がゆ 200g
吉野とり

吉野とりとは片栗粉をまぶしたささみを茹でたもの。
それに大根おろしをかけて食べるとさっぱりとして美味しい。
完食。
おかゆも2/3くらい食べられた。
あれ?煮豆腐も書いてあるけど出なかったな。
ささみがあれば豆腐はいらないか。

傷の早期回復のために今日もシャワー。
泡で優しく洗う。
お風呂も入っていいんだけれど
知らない人との共同浴槽は何となくねぇ…
早く家のお風呂でゆっくり浸かりたい。

・15時のおやつ
アップルジュース 100ml
MCTビスケット 2枚

MCTとは何だろ?よく分からないが
クリームが間に挟んであってビスコみたいで美味しい。
ジュースもビスケットも完食。

17時、旦那が来て先生の話を聞く。
術後の経過は全て順調100点満点だそう。
今後はTS-1を1年服用するのと、タキソールでの腹腔内治療を何度か。
これについては退院してから詳しく。
退院が明後日に決定した。

話が終わっていつものようにラウンジでみんなでくつろぐ。
おやつに持ってきたチップスター、美味しそうだったなぁ。
私も早く食べられるようになりたい。
娘たちに明後日退院だと言ったら喜んでいた。
‘ぼんこ’は「やったぁ!」だって。
早く帰りたいな。

・夕食
七分がゆ 200g
オムレツ
粉ふきいも
ほうれん草の煮びたし

オムレツ、バターの味がして美味しい。
それに結構しっかり味付けしてある。
この程度の塩分ならOKなんだな。
全体で半分~2/3ほど食べた。

今日から消化剤が処方された。
痛み止めに鉄剤に消化剤、満腹に食べると薬の水が飲めない。
明日から下剤も加わるから
食後、お腹に余裕を持たせておかないと飲めないかも。

・20時のおやつ
豆乳プリン
クラッカー 2枚

プリンもクラッカーも美味しい。
やっぱり食事よりおやつの方が楽しみ。
退院が明後日に決まって
明日の夜のおやつのカステラも食べられるぞ。
明日は夕食軽めに済まそう。

そう、さっき下剤が届いたんだけれど
あれは頓服だから毎日飲まなくていいらしい。
良かった。

今日は22時を過ぎても看護師さんが電気を消しに来ない。
忘れてるんだな。
さすがの私も夜は暗くして寝たいので
仕方ない、トイレに立ったついでに消した。
今日はおばあちゃん三人ともイビキをかいてる。
同時に鳴ることもあれば、あっちが止むとこっちが鳴ったり。
眠れるかな…


胃透視

2009年02月16日 | 手術入院

まだ暗いうちに目が覚める。
昨夜はやっと横向きに寝ても苦しくなくなり
花の香りに包まれてゆっくり眠れた。

斜め向かいの子が頭のところの蛍光灯を点けたのでまぶしい。
「おかあさん、おかあさん」と呼んでいるが
母親は起きない様子。

隣のおばあちゃんがトイレに行ったあと同じく蛍光灯を点ける。
眩しい。
まだ暗いんだから、二人とも白熱灯の方にしてくれないかなぁ。
おまけに隣のおばあちゃんは
何やらガタガタゴソゴソ大きな音をたてている。
全く眠れない。

他の部屋の人のイビキも聞こえてくる。
そのうち隣のおばあちゃんのところに看護師さんが来て
おばあちゃんは耳が遠いもんだから大きな声で話している。
ますます眠れない。

斜め向かいの子がまた「おかあさん」と呼んでいる。
今度は母親も目を覚ましたが、どうやらおもらししてしまったらしい。
もう起きて一人でトイレに行けるんだけれど
トイレの流す音が怖いみたい。
怒られてる…「おかあさん」て呼んでたのにね、可哀想。

隣は相変わらずガザゴソしてる。
もう眠れそうにないので時計を見ると6時。
外も明るくなってきたので起きた。

今日は胃透視の検査。
なので朝食は抜き。
8:40に検査室に行くと言っていたから
10時のおやつは食べられそうだ。

ズームインが終わる少し前、翔くん登場。
「てとてとTeNY!」 だって!
ヤッターマンのPRだった。

時間になり検査室へ向かう。
同じく胃の手術をしたと思われる人と一緒。
検査は立ったまま、
苦甘の液体を何回か飲んで通りを確認しているらしい。
終わってから
「それ下剤ですから、今日は下痢になりますよ」と言われた。
二日間出ていないから(だって食べる量も少ないし)
出て欲しいけれど、下痢は嫌だなぁ。

外は雪が降り続いている。
朝よりも落ちてくる一片が大きくなり
地面はうっすら白くなっている。
昨日はあんなぽかぽか春の陽気だったのに
今日は一変して冬景色。
寒そう。

・朝食
七分がゆ 200g
味噌汁(大根・里芋)100ml
煮豆腐
鯛味噌

検査が終わったら食べていいとのことで、9時半頃いただく。
お通じがないせいかあまりすすまず、半分残した。

回診。
今日は抜針、ホチキスの時はそう言うらしい。
先生二人がかりで抜いていくから、早いけれど結構痛い。
もうお風呂いいんだって。
湯船に浸かるのは怖いから午後からシャワーすることにした。

・10時のおやつ
ピーチババロア
ピーチクラッシュ 100g

遅めに10時半過ぎに食べる。
まだあまりお腹が好かないのでババロアだけ食べた。

向かいのおばあちゃんが退院していった。
隣りのおばあちゃんは手術へ。
斜め向かいの子も今日中に退院できるそうだ。
病院側としてもベッドが足りないから回すのが大変らしい。
間もなく向かいのベッドには今日入院のおばあちゃんが来た。
初めての入院・手術らしく
焦って同じことを何度も看護師さんに話している。
付き添いがどうだとか、術後すぐ歩けるのかとか。
こういう人はどうして黙って説明を聞けないんだろう。
知らないんだから、まずはよく説明を聞いて
それでもまだ分からないところを聞けばいいのに。
やはり心配と不安で落ち着けないのかな。
隣りにも別の部屋からおばあちゃんが移動してきた。

雪は絶え間なく降り続く。
外は真っ白で山が何も見えない。
眼下の田んぼも道路も真っ白。
ここは最上階だからか
窓から見える雪は上から横からくるくる回って羽のように落ちていく。

・昼食
バタートースト 1枚
炒り玉子
人参グラッセ
牛乳 100ml

久しぶりのパン、美味しい。
他のおかずは半分残して、パンを全部食べた。
おやつのピーチクラッシュもさっぱりするので数口食べる。

13時、父が来る。
父方の叔母からいただいたお見舞いを持ってきてくれた。
結婚後も叔母にはいろいろ気を遣ってもらっていて、申し訳ない。
そしてなんとカステラまでいただいた。
銀座文明堂の手焼きカステラ。
それも3本!
嬉しい。
退院したらたくさん食べよう。

父が帰ってからシャワーを浴びる。
傷がちょっと心配だったので
恐る恐るシャワーを当ててみたら、意外と平気。
人間の体とはすごいものだ。
一週間ぶりなので2回頭を洗ったが、なんとなくまださっぱりしない。
でも長湯は禁物なので、次のシャワーの時にまたよく洗おう。

失敗、失敗。
13時半から栄養指導があることを忘れてシャワーに行ってしまった。
栄養課の方スミマセン。
再度来てもらい指導を受ける。
内容は今までの食生活の確認と今後しばらく気を付けたい食品について。
一年もすれば何でも食べられるようになるとのこと。
とっても優しい口調の男性栄養士さんだった。

シャワーを浴びたら傷の痛みがすごく楽になった。
看護師さんが
「お風呂やシャワーすると傷の治りも早いですよ」と言っていたが
その通りのような気がする。
血行や代謝がよくなって、体が元気になった感じ。

・15時のおやつ
カルシウムウエハース 2枚
おろしりんご 100g

ウエハースは美味しいので先に完食。
おろしりんごもさっぱりして美味しいんだけれど
満腹になりそうなので半分でやめた。

17時前、旦那と娘たちが来る。
‘ぼんこ’は今日から保育園に行けるようになった。
あとは退院まで熱が出ませんように。
‘ちょん’は手術も終わり私が元気になったからか
不安そうな表情も消え
帰る時間になったら元気に手を振ってエレベーターで下りていった。

旦那は仕事が休みなので昼間のうちに夕食の準備をしたらしい。
カレーを作ったそう。
そしてなんと!マカロニサラダも。
レタスをちぎったサラダしか作れなかったのに。
やればできるんじゃん。
私が退院してもぜひお願いします。

・夕食
七分がゆ 200g
魚のおろし煮
含め煮(かぼちゃ・なす)

30分くらい食べるとお腹がいっぱいになることが分かってきたので
半分でやめておく。

20時前、先生が回ってきた。
できる限り毎日夕方も各部屋を回るらしい。
毎日手術をこなす先生方は改めてすごいと思う。
技術的にも精神的にも素晴らしい。
で、今日の胃透視や血液検査の結果は異常なしだったということで
「もう帰る?」 だって。
18日でも19日でもいいらしい。
まぁね、病院にいても出てくる食事を食べて過ごすだけだし。
でももう少しゆっくりしていたいような気もするなぁ…
旦那に相談して決めよう。

・20時のおやつ
ジョア
マシュマロ 5コ

Qさまを見ながら食べる。
マシュマロ、あま~い。
先生のさっきの話だと
やはりお腹に便が溜まっているらしいので頑張ってジョアを飲もう。

しかし18日に退院となると夜のおやつのカステラが食べられないな。
あ、でも家には文明堂のカステラがあるんだった。
じゃあどっちでもいいか。

あ~あ、今日も宿題くん見れないなぁ。
そういえば土曜日志村どうぶつ園も見なかった。
帰ったら‘ちょん’とゆっくり見よう。


ドレーンヨ、サラバ

2009年02月15日 | 手術入院

昨夜点滴が終了。
腕が自由だとやっぱり楽ちん。
残るは左のドレーンのみ。
相変わらず肋骨の下が痛いので早く抜けるといい。

今朝は久々に6:15起床と早起きだった。
外を見るとまだ山から日が上る前で
白い半月が浮かび、町はまだライトが灯っている。
清々しい朝。

・朝食
五分がゆ 200g
味噌汁(麩・青菜)100ml
甘煮(麩・にんじん)
梅びしお

梅びしおとはいわゆる練り梅、梅肉のペースト。
ただし術後しばらく梅干しの皮は食べてはいけない。
肋骨下が痛むのでなかなか食が進まず。
痛み止めを飲んで効いてきた頃やっと食べられた。
甘煮は完食して、あとは半分残す。
食べたいと思っても、満腹になる前に止めるのが肝心。

回診。
いよいよ、左のドレーンが抜けた。
抜く時、気持ち悪い感じがしたけれど
抜けたと同時に肋骨下の痛みが解消。
あー楽になった!

・10時のおやつ
バナナ 1/2本
ジョア1本

ドレーンがなくなったら息がしやすい。
食べるのも楽になった。
バナナも美味しい。
完食。
ジョアは牛乳より飲みやすいかも。
でも飲みすぎは禁物、昼用に残す。

Hさんに頂いたお花もずいぶんサイズが小さくなった。
個室にいたときはエアコンを切っていたので持ちが良かったが
大部屋は常にエアコンが入っていて暖かく
カゴの中の水はたくさんあるのに花はしょんぼり。
しおれた花柄を摘んで、他の花も丈を短くして差し直した。
花を触る時間はとても心が穏やかになり
痛みを忘れて集中できる。
私にとって何かに集中することは
頭を活性化させリフレッシュできる大事な時間。
集中することとリフレッシュとは結び付かないようにも思えるが
集中するするからと言って決して疲れるわけではない。
疲れたとしても、心地よい疲労感。
集中する時間とのんびりする時間とのメリハリが大事である。
退院してもそんな風に毎日を過ごしたい。

11時過ぎ、旦那と娘たちが来る。
‘ぼんこ’も元気になったようだ。
「おみやげ~」と百均で買ったシャボン玉を見せてくれる。
‘ちょん’は同じく百均で買ったカードマジックを見せてくれた。
それから友達にもらった誕生日プレゼントも見せてくれて
「退院するまで持ってていいよ」と置いていってくれた。
ケーキの形に巻いたミニタオルでミッキー型のいちごがちょこん。
ありがとう。
昨夜は実家の町内の竹灯籠がたいそうきれいだったらしく
写真も見せてもらった。
ポップコーンや豚汁、餅、甘酒などが無料で振る舞われたそうで
私も来年は見に行ってみたい。
今日は午後からもう一度来ると言って、1時間くらいいて帰宅した。

・昼食
五分がゆ 200g
煮物(魚・ポテト)
大根おろし

おやつのバナナの腹持ちがいいのか
あまり食べられず半分残す。

ドレーンが取れたので
数少ない私の病気を知る友人HさんとM子にメールをした。

・15時のおやつ
牛乳 200ml

15時、Hさんが会いに来てくれた。
おやつの牛乳を飲みながら
病院での様子や子供の話などたくさんできて楽しい一時。
そしてまた新しいお花をいただいた。
バレンタインもあったから、と今度はピンク色。
ミニバラやスイートピーなどとても可愛らしい。
本当にありがとう。

16時、旦那と娘たちが再びやって来る。
Hさんとは顔見知りなので、しばらくみんなでお喋りした。
‘ぼんこ’はお昼寝中。

Hさんが帰り、しばらく‘ちょん’と話しながらゆっくり過ごす。
私は牛乳があまり進まないので
午前中売店で買ったお子様せんべいを食べた。
‘ぼんこ’は1時間ほど眠り続け
このまま帰るのは可愛そうだし、私も寂しいので起こした。
髪留めのゴムを結んでやり
お子様せんべいを1袋あげると動物みたいにムシャムシャ食べた。
17時過ぎ、明日は学校や‘ぼんこ’の通院があるので早めに帰宅。

18時前、今度はM子が来てくれた。
可愛いオレンジ色のバラや黄色いガーベラの花籠をいただく。
私のベッド周りは花屋のように華やかでいい香りが漂っている。
娘たちにとお菓子までもらって嬉しい限り。
ありがとう。
M子は以前ここの病院で手術を受けたことがあるので
入院中の話や傷のことなど色々話せた。
M子と同じ高校時代からの友人たちには
まだ病気のことは話していないので
暖かくなってまたみんなで集まるときにでも告白しよう。

・夕食
五分がゆ 200g
茶碗蒸し(麩・おろしにんじん)
ポテト甘煮

おかずは完食、おかゆは半分残す。
控え目、控え目。

・20時のおやつ
オレンジジュース 100ml
お子様せんべい 4枚

天地人を見ながらお子様せんべいをほおばる。
ゆっくり食べていたらジュースもせんべいも全部食べてしまった。
まぁ、なんぎくないから大丈夫だろう。

BSで天地人の聞き逃したところをもう一度見て寝よう。
さっきは隣りのおばあちゃんが看護師さんと大声で話していたから
ところどころ聞こえなかったんだよね。


バレンタイン

2009年02月14日 | 手術入院

昨夜遅く斜め向かいのベッドに7才の男の子が入院してきた。
何の病気かは分からないが、夕方緊急手術だったらしい。
まだ小さいのに可哀想。

・朝食
五分がゆ 200g
味噌汁 100ml(麩3つ)
ポーチドエッグ

おかゆは粒だけ完食。
味噌汁は具は全部食べて汁は半分かな。
ポーチドエッグはいわゆる温泉卵で
お醤油をかけて美味しくいただいた。

食後‘ちょん’に電話する。
‘ぼんこ’が今日も点滴通いなので、一人留守番中。
‘ちょん’の声は元気そうで
‘ぼんこ’の熱も36度台に下がったと言っていた。
さっき‘ちょん’の友だちのママから
「友チョコ持っていくね」とメールがあったと伝えると
とても喜んでいた。
実は‘ちょん’もその子にあげたいと言っていたんだけれど
私がバタバタしていたせいで用意してあげられなかったんだ。
ごめんね。
ホワイトデーにお返ししよう。

・10時のおやつ
牛乳 200ml
ピーチクラッシュ 100g

桃、美味し~
完食。
牛乳は怖いので少しずつ飲む。
まだ食べられそうなので
昨日残したマリービスケット1枚を食べた。

回診。
右側のドレーンが抜けた。
特に何もせず、消毒してガーゼ貼って終わり。
すぐくっつくらしい。
あと尿を溜めるのも終わりになった。
段々楽になってきたよ♪

斜め向かいの男の子、動くと傷が痛そう。
体拭きで起き上がるとき「痛いっ!」と泣きそうな声が聞こえた。
頑張ったね、えらいね。

体拭き。
今日からやっとズボンタイプになった。
今までは裾がヒラヒラだったから
歩いたり座ったりに気を遣わないといけなかったが
これで堂々と歩ける。

斜め向かいの男の子は盲腸だったらしい。

・昼食
五分がゆ 200g
煮豆腐
含め煮つぶし(ポテト・にんじん)

どれも美味しく食べていたんだけれど
途中お腹がキュウッとなり、一口くらいずつ残して終了。

13時半、妹が‘ちょん’を連れてきてくれた。
たくさん話せるようにと
しばらく‘ちょん’と二人にしてくれてありがとう。

‘ちょん’とは今日もらった友チョコの話や家でのこと
学校のことなどを話す。
あと、旦那と父へバレンタインチョコを渡してもらうよう頼んだ。
元気に動いたり歩いたりしている私を見て‘ちょん’も安心した様子。
退院したら今までの分いっぱいお返しするからね。

‘ちょん’は妹に連れられそのまま実家に遊びに行った。
元気になった‘ぼんこ’と旦那も
今日は夕方実家に行って夕食をご馳走になる。
‘ちょん’の誕生日のお祝いをしてくれるとのこと。
本当にありがたい限り。
夜は町内の催しで竹灯籠を見に行くそう。
楽しい時間を過ごしてきて欲しい。

・15時のおやつ
ヨーグルト 100g
たまごボーロ

美味しいねぇ。
私は赤ちゃんのおやつ的なものが結構好きなので
おやつはいつも楽しみ。

暇なので本をじっくり読んだ。
夏目漱石文学集を読み終わる。
次はスティーブンソンの宝島。

・夕食
五分がゆ 200g
蒸魚あんかけ
大根おろし

大根おろしがさっぱりと美味しかったので
いい気になって完食したら満腹。
真っ直ぐ座っていられなくて
そっくり返って後ろに手をついて落ち着くまで待った。
食べ過ぎは要注意である。
“食べ過ぎ”の感覚が何となくわかってきた。

今後の食事の予定表を見ていると、このまま順調にいけば
18日の20時のおやつに、な、な、なんとカステラが!
うれしーっっ!
まぁ、病院食だからざらめ入りのじゃないかもだけれど
楽しみだなぁ。

・20時のおやつ
アップルジュース 100ml
マリービスケット 3枚

FOXのゴーストを見ながらビスケット完食。
ジュースは途中で満腹の予感がしたので2/3で終わりにした。
もうしばらくテレビを見て寝よう。


ぷぷぷ

2009年02月13日 | 手術入院

昨夜ついにガスが出た。
お腹もグルグル鳴ってよく動いているみたいだし
今のところ順調。

・朝食
三分がゆ 100g
味噌汁 50ml(麩2つ)
おろしりんご 50g

おかゆと味噌汁は半分、
おろしりんごは美味しかったので全部食べた。
それにしても、左側肋骨の下辺りが痛い。
痛いというか、違和感がある。
深く息を吸ったり、その辺りの腸が動いたりすると
肋骨の中の収まりが悪いような変な感じ。
さっき先生が来たので聞いていたら
左のドレーンがちょうどその辺りに入っているかららしい。
抜ければ大丈夫とのこと。
もうしばらくの辛抱だ。

2~3時間ごとの食事の間に運動もしなくてはならない。
「自主的に頻回棟内を歩きましょう」とされているが
なかなかまだ動きたくない。
肋骨下の違和感が気にもなるし。
取りあえず本でも読んでいよう。
宮沢賢治の次は夏目漱石。
坊っちゃんと文鳥という短編が入っている。

回診、ドレーン固定とその他のガーゼを替える。
三ヶ所を三人で一斉に交換。
その間も他の先生が話しかけてくる。
相変わらずの威圧感。
明日はドレーンが1本抜けるだろうとのこと。

おやつの前にラウンジまで散歩する。

・10時のおやつ
牛乳 50ml
マリービスケット 3枚

食べる前と食べている途中に急にお腹がキューッとなり下痢。
最初は仕方ない。
そのうち治るらしいが、その度に慌ててトイレに行くのは大変。
ビスケットは2枚食べた。
牛乳は何か浮いていたから飲まなかった。

昼前、部屋移動。
またまたの820!
この部屋には縁があるようだ。
窓側をお願いしたので、眺めが良くて気持ちいい。
家の窓から見る風景と似ていてなんだか落ち着く。
同じく今日この部屋に移ってきたおばあちゃんと
「この景色見たら早く元気になるかもねぇ」と笑った。

旦那から‘ぼんこ’の元気そうな写真が届く。
今日も点滴に行って、熱は38度台に下がったそう。
よかった。
早く元気になって会いに来て~

・昼食
三分がゆ 100g
マッシュポテト

マッシュポテトは小さいアイスディッシャーで1すくい分くらい。
牛乳と砂糖で味付けしてあって美味しい。
完食。
おかゆは粒は全部食べて汁は残した。

ベッドが手動式になったので寝たまま高さを変えられなくなり
食事中やそのあとの休憩で寄りかかれなくなった。
ちょっと辛い。
食後ラウンジまでいってしばらく夏目漱石を読む。

14時半、父が来る。
しばらく世間話。
テレビカードがなくなるのにお金がないので千円借りた。
というか、もらった。

・15時のおやつ
アップルジュース 100ml
カルシウムウエハース 2枚

また下痢になると嫌なので
様子を見てウエハース1枚とジュース半分を食べた。
そう、ジュースも「食べる」のだ。
飲み物もよく噛んで唾液をいっぱい出さないといけない。

しかし食後の起きていなきゃいけない時間は苦しい。
とりあえずお腹がグルグル鳴っている間は起きていて
治まったら20度くらい上げたベッドに横になる。

退院時の栄養指導用のパンフレットを見る。
コーヒー、紅茶、ココア、緑茶はしばらくダメらしい。
ラーメンやハム、みかん、スナック菓子、チョコも数ヶ月はNG。
寂しいなぁ。
野菜もダメなものがあるので
誤って食べないよう、好んで食べるものに○を付けた。
でも、
おすすめの食品にも私が好きなものがたくさん入っていてよかった。
そしてなんと、そのおすすめの食品の中にカステラが!
やっぱそうだよねぇ、カステラだよねぇ。
退院したらお取り寄せしなくっちゃ。

・夕食
三分がゆ 100g
味噌汁 50ml(かぼちゃ)
茶碗蒸し(玉子と出汁のみ)

傷が痛いのとまだお腹の中が空いてない感じとで
おやつのときはあまり進まなかったが
痛み止めが効いて結構食べられた。
茶碗蒸し完食。
おかゆと味噌汁半分ずつ。

食後散歩がてら家へ電話する。
‘ぼんこ’の熱は37度台。
明日も点滴に行くらしい。
‘ちょん’は明日会えるから楽しみ。

・20時のおやつ
牛乳 100ml
お子様せんべい 2枚

赤ちゃんせんべい、美味しい。
昔から好きだけれど、やっぱり好き。
家でのおやつもこれにしよう。
昨日は牛乳を飲んだあと
お腹がキューッとなってダメかと思ったけれど
今日はお腹は何ともなく全部飲めた。
術後飲めなくなる人もいるらしい。

ケーブルテレビで昔の大河ドラマ利家とまつを見て寝る。


おもゆから

2009年02月12日 | 手術入院

夜中3時、痛みがひどくて目が覚める。
どうやら硬膜外麻酔が切れたようだ。
痛み止めを入れてもらって朝まで眠る。

8時過ぎ、
薬を飲もうと起き上がってみたが
痛みがひどく息が思い切り吸えない。
おまけに仰向けに寝ると硬膜外麻酔を入れてた所が痛くて
寄り掛かるのも苦痛。
何とか薬を飲んだけれど
あまりに苦しく汗が出るので、痛み止めを入れてもらう。

夜中から朝にかけての担当は初の男性看護師さん。
お腹を見てもらったりしながら
「男だと嫌じゃありませんか?」なんて話をしたが
そりゃ男性よりは女性の方がいいけれど
先生だって若い男性がいっぱいだし、大して気にはならないかな。
逆に男性看護師さんからすると女性を手当てするのはどうなの?
と聞いてみると、特に男女の意識はないらしい。
まぁ仕事だもんね。

10時前、回診。
硬膜外麻酔の管を抜いてもらってやっと背中が楽になる。
そして今日から食事開始許可が出た。
まずはおもゆから。
うまく食べられるかどうか。

尿管も抜け、昼前に初トイレ。
やっぱり前屈みになる。
真っ直ぐになってしまえば楽なんだけれど
真っ直ぐになるまでが辛い。

・ 昼食
おもゆ 50g

術後初食事。
付いてきた塩をかけてなんとか食べた。
食後30分は横になれないのがつらい。

昼過ぎ、旦那からメール。
‘ぼんこ’がまたまた熱を出して小児科医院に行ったとのこと。
今回もインフルではなかったが、血液検査で炎症反応が出たらしい。

・15時のおやつ
くずゆ 60g
アップルジュース 50ml

ジュースは完食したが、くずゆは1/3くらいしか食べれず。
傷がまた痛くなってきて起きているのが辛いので
痛み止めをお願いした。

痛みが楽になったので、ひとりでラウンジまで散歩。
これが今日のノルマ。
しばらく外を眺めて帰室。

夕食前、家に電話をする。
‘ぼんこ’は40度あるものの元気で食事もできているらしい。
‘ちょん’と替わるとわりと元気そう。
「かわるね」と‘ぼんこ’に替わると黙っていたが
私の言うことにうなずいていたらしい。
早く熱が下がりますように。
旦那も‘ちょん’もしばらく会いに来られないな。

・夕食
おもゆ 50g
コンソメスープ 50ml

コンソメスープが意外に濃い味で美味しく完食。

そういえば明日は大部屋に移らなきゃになった。
毎日手術を受ける人が数人いるんだから仕方ない。

旦那がしばらく病院に来られないので
明後日、洗濯物の交換を妹にお願いした。
ついでに‘ちょん’を病院に連れてきてもらう。
‘ちょん’、
寂しがっているだろうな。

・20時のおやつ
牛乳 50ml

また傷が痛み出したが、なんとか完食。
まぁ、全摘の人は半分食べるのが目標でいいみたい。
気楽にいこう。

寝る前に痛み止めを入れてもらう。

ひみつのアラシちゃん見て寝よう。


術後2日目

2009年02月11日 | 手術入院

傷の痛みは大分楽になった。

回診では今日は傷の確認のみ。
でも白い巨塔風は変わりなし。

今日のノルマは立位・歩行。
看護師さんに支えられ、ゆっくりゆーっくりベッドから立つ。
2歩だけ歩いて戻ったけれど、やっぱり痛い。
その後30分ほどベッドを起こしていたが
疲れたのでまた横になった。

11時、父が来る。
術後の様子を話したり、夕食での‘ぼんこ’の様子を聞いたりした。

12時過ぎ。
水分許可が出たので、術後初の水を飲む。
2口。
喉の先は特に「通った」感はないが、無事通過したようだ。
戻すと悪いので、しばらく頭を高くして横になる。
お腹がグルグル鳴っている。

しばらく昼寝。

15時半、旦那と娘たちが来る。
昨夜の実家での様子や今日の夕食の話などしをて和やかに過ごす。

途中点滴差し替えで一時身軽になったので、歩行訓練。
病室内を歩いたら結構行けそうなので
廊下に出て、突き当たりの窓まで行って山を眺めてきた。
前屈みに歩く姿が、術後の母と重なってちょっと懐かしい。

17時過ぎ、娘たち帰宅。
いつものように何回も「ばいばい、またくるね」と手を振ってお別れ。

18時半。
今日からフェロミア(鉄剤)服用開始との先生からの指示で1錠飲む。
飲んだ直後はつかえた感があったが、水を数口飲んだら下りたようだ。

30分くらい起きたままで月刊ザテレビジョンを読む。
起きているのも大分楽になった。

20時。
蒸しタオルで顔を拭く。
朝晩タオルを持ってきてくれるので、さっぱりして気持ちいい。

それにしてもここの空調は立ち上がりの時非常にうるさい。
看護師さんに聞いてみたら、この部屋だけでなく全部屋がそうらしい。
テレビの音が聞こえないよ。

夜レッドカーペットSPを見たが、眠くなったので22時就寝。


イヨ、サラバ

2009年02月10日 | 手術入院

ついに手術の時。

■2月9日

14時前、看護師さんが迎えに来る。
手術室までは旦那と父が一緒。
入り口で別れるときはさすがに笑顔がひきつってしまった。

手術室へ入室すると
病棟看護師さんから手術室の看護師さんにバトンタッチ。
ここの病院の看護師さんはみんな優しいんだけれど
手術室の看護師さんは特に優しい。
丁寧に説明してくれて
いざ手術室へ入るときは肩を抱いて連れていってくれる。
患者の不安を取り除くためにいろいろ気遣ってくれるので
こちらも安心する。
手術台に乗り、まずは心電図などの計器類を装着。
そして硬膜外麻酔をする。
その前の局部麻酔が痛い。
硬膜外麻酔が無事入り、いよいよ全身麻酔。
「はい、段々眠くなりますよ」
の言葉と共に、ふぅっと意識がなくなった。

名前を呼ばれ意識回復。
ちょうど時計が見えた、18:15。

集中治療室が満員だったので、術後の個室に直接入る。
旦那から先生の話を聞いた。
旦那は切り取った患部を直接見るなど到底できない人なので
そのことを事前に先生に話しておいたので
あとで写真で見ることになったらしい。

傷がかなり痛むので朝まで何度も痛み止を入れてもらった。

■2月10日

痛み止めや体位変えなどで数時間ごとに目を覚ましたが
よく眠れたと思う。

6時、酸素マスクが外れる。
マスクをしている方が苦しかった。
口の中が乾くのでうがいもした。

病室にお花が届く。
誰からかと思えば、美容師のHさん。
突然でビックリ!!だったけれど
とっても、とぉーっても嬉しかった。
明るいオレンジ色で病室内が華やか。
どうもありがとう。

病室で胸とお腹のレントゲンを撮る。
いいっ、痛い。
その後、フットマッサージャーを外し
全身を拭いてもらって病衣に着替える。

回診。
いつものごとく白い巨塔風。
「お腹の傷見ますね~」と言い
二人がかりでガーゼ剥がし、消毒、テープ貼りと
すごいスピードで作業する。
時間短縮のためだろうけれど、ちょっと怖い。
心電図も外れてだいぶ身軽になった。
ベッドを少し起こしてみた、20度くらい。

10時半頃、旦那到着。
昨夜の実家での娘たちの様子などを聞く。
お嬢さま4人一緒でお風呂に1時間以上入っていたらしい。
ごはんもたくさんいただいたようで一安心。

しばらくして妹が来る。
また昨夜の様子を聞いて、傷は痛いけれど楽しい時間。

昼過ぎ、旦那は‘ちょん’の学習参観に行くため一旦帰宅。

Hさんにお礼のメールをする。
私はずっと病室にいるので分からないが
入ってくる看護師さんがみな
「お花のいい匂いがする」と言ってくれて嬉しい。

ベッドの角度を午前中より起こしてみる。
すっかり起き上がって座る姿勢になると以外と楽。
寝ている方がお腹が突っ張って痛い。
しかしずっと起きているのはやはり疲れるので
今日のノルマ達成ということで横になる。

17時、旦那が娘たちを連れてくる。
昨日は会えなかったのでやはり‘ちょん’は心配していたようだ。
30分くらい昨日の様子などを聞いて
二人は何度も手を振り帰っていった。

夜になり久しぶりにテレビを見る。
ゆっくり眠りたいので、痛み止めを入れてもらい就寝。


ついに

2009年02月09日 | 手術入院

手術当日。

昨夜はちょうど私が寝る頃
おばあちゃんのイビキが治まり、すんなり眠りにつくことができた。

6時過ぎ、トイレに行きたくなり起床。
しかしまだ眠いのでまた寝てしまった。
看護師さんがきて点滴が終わっていることに気付く。
「寝てる間は看護師が見に来ますから」と言っていたわりには
昨夜も気付いたらなくなっていてナースコールを押した。
まぁ、看護師さんも夜は人数少なくて忙しいんだろうから仕方ないか。

禁飲食なのですることもなく
携帯ニュースを見たり、本を読んだり、テレビを見たり。
7時半頃、ズームインを見ようとテレビをつけると
グッドタイミングで翔くんのヤッターマンのニュース。
ニューヨークプレミアで英語で挨拶していた。

ズームインも終わりまた暇。
また宮沢賢治だな。

11時半。
手術着に着替えて血栓予防のストッキング着用。
宮沢賢治文学集を読み終わる。

12時、旦那到着。
娘たちは無事出掛けたようだ。
呼び出しまでのんびり待つ。

13時、父が来る。

13時半まだお呼びがかからない。
まだかなぁ。

では、この辺で終わります。
続きは動けるようになったらまた。


2009年02月08日 | 手術入院

昨夜は同部屋のおばあちゃんたちの寝息とイビキでなかなか寝付けず。
女でもあんなイビキをかくものかってくらいのすごい音。
イビキに男女差はないんだろうけれど
まるで酔っ払いおやじのようなすごいイビキだった。
年を取るとそうなるのかな。

そして明け方見た夢は、なぜか翔くんが登場。
内容はなんともとんちん
翔くんが私にワカメをくれるというおかしなな夢。
それも海で採ってきたかのようなヒラヒラ大きいワカメ。
で、ワカメをもらったとこで目が覚めたから全く意味が分からない。
何だったのか。

今日は回診で点滴が入るので
早々と7時過ぎにシャワーを浴びて気分スッキリ。
今日から禁食ですることもない。
お茶でも飲もうかな。

9:50、回診。
いつものように大勢で来て
いつものように先生が「変わりないですね」と聞く。
そして点滴&採血。
「同時進行でいきます」と言われ
どっちに集中していいのか分からずちょっと緊張した。
採血は血液ガス検査用ということで腿の付け根の動脈から。
刺すときは痛くなかったけど、終わってからしばらく痛かった。

11時過ぎ、妹がお見舞いに来る。
1時間近く、ゆっくり話ができてよかった。
帰り際には妹の旦那さまと姪っ子たちも会いに来てくれたし。
明日から我が家の者がお世話になりますが、よろしくお願いします。

その後、父が来る。
明日の手術時間の確認や保育園お迎えのお願いなどをして
しばらく世間話をして帰った。

15時過ぎ、旦那と娘たちが来る。
うるさくなるので眺めのいいラウンジで面会。
家での様子を聞いたり、明日の予定を確認したりした。
‘ぼんこ’は家と変わらず歌ったり踊ったり走り回ったりしているが
‘ちょん’はやはり寂しそう。
明日は会えないので尚更いつまでも帰りたがらない。

途中看護師さんが呼びに来て、おへそ掃除。
キレイにしてもらった。

結局‘ちょん’たちは17時過ぎまでいて名残惜しそうに帰っていった。
明日はお母さん頑張るからね。

また暇なので本の続きを読む。
宮沢賢治文学集も残るは『銀河鉄道の夜』。
手術前に読み終わるかな。

20:00、天地人を見る。
‘ぼんこ’は小さい与六のファン。
でももう出ないから、きっとつまらなそうにしてるだろう。

20時過ぎ、早々と下剤が来たので
天地人が終わったらすぐ飲んで、最後のお茶をいただく。
今日の21時以降は水分もNG。

そして消灯時間。
今日もおばあちゃんのイビキが鳴り響いてる。
まだ眠くならないので、宮沢賢治でも読もうかな。
では、また明日。


入院

2009年02月07日 | 手術入院

本日ついに入院。
今日明日の夕食用にクリームシチューとおでんを作った。
手術当日とその翌日は実家で夕食をご馳走になるので
これでとりあえず10日までは大丈夫。
それでは行ってきます!

(ここから先は携帯から投稿)

入院。
部屋はいつもの部屋と違う通路の814。
先生の説明の間、
実家の父に娘たちを預かってもらう予定だったのに
病院着いたらいきなり「では先生から説明があります」
ということで、聞いても分からない‘ぼんこ’は同席
‘ちょん’は食堂で例のテレビジョンを読んで待ってもらった。

手術の説明は以前聞いた通り、胃全摘+脾臓摘+リンパ節。
リンパ節は状況により2群~3群までとのこと。
丁寧に説明してもらったし、手術は先生にお任せするしかない。
もう覚悟はできた、大きな不安もない。

・昼食
ごはん
吸い物(麩と絹さや)
親子煮
かぶときゅうりの浅漬け
みかん

‘ぼんこ’にみかんを半分奪われる。
昼食が終わると旦那と娘たちは一旦帰宅。

昼過ぎに看護師さんから説明を受ける。
それにしても点滴も何もないので暇だ。

・昼のおやつ
レモンケーキ、紅茶

15時半、おやつを食べる。
明日朝から禁食で、水分は水、お茶、スポーツ飲料のみ可。
ミルク系や刺激の強いものはNGということで
今晩寝る前に最後のカフェオレをいただこう。

夕方‘ちょん’のスイミングの合間に旦那と‘ぼんこ’が来る。
‘ぼんこ’はえびせんべいを食べて、しばし和やかな時間。

・夕食
ごはん
味噌汁(白菜と油揚げ)
白身魚のカレー焼き
茹でじゃがいも&ミックスベジタブル
ごま和え
白花豆煮

スイミングが終わって旦那と娘たちがやって来た。
しかし時間も遅いので志村どうぶつ園のゲストを確認して帰る。
‘ぼんこ’は元気に帰ったが‘ちょん’は寂しそうにして行った。
やはりあの年頃ではもう父親だけでは対応が難しいのかな。

・夜のおやつ
マロンパイ

20:30、いよいよ最後の食事。
パイを食べながらカフェオレをいただく。
ほっこり。
これでしばらく食べ物とはお別れ。

21:30、下剤を飲む。
21時に飲まなきゃなのを看護師さんが忘れていた。
そして寝る。

…とシメたものの、
外が荒れてきたみたいですごい雷の音が気になり
まだ眠くもならないので四大陸フィギュアの真央ちゃんを見る。
真央ちゃんは可愛いなぁ。
スタイルいいし、動きがしなやかで綺麗。
今のところ1位だけれど、最終結果はいかに。

あ、携帯でニュースみたら総合3位だった。