珊瑚の島へ

結婚記念旅行は沖縄へ。
それはね、結婚35年目は「珊瑚婚」だからなのよ。

「ハルサー生活」始めました。

味の記憶探し・・・

2009-01-21 11:09:03 | 沖縄的生活日記
(1/22.23) 一部訂正&追記しました。



昨夜のおつまみは「沖縄酒肴(しゅこう)三種」・・・、豆腐よう、もずく、島らっきょうもどき。

さてさて、「豆腐よう」で感じたなつかしい味の記憶を探さなくっちゃだ。
前回紹介した「美ら海物語」の筆者は
「泡盛の香りたっぷり絹練り大豆(ウニ風味)チーズとでもなるのだろうか」と言っていて、
おおかたのコメント表現もウニやチーズの味にたとえることが多い・・・。

でもね~、コレ、もう泡盛じゃないと思うのよね~。
泡盛よりももっと芳醇な香りと味わい・・・、年月を経て熟成された洋酒に近いような・・・。

 

う~む・・・、ウニというより「蟹みそ」にも近くな~い・・・?
ケーキというと誤解されちゃいそうだけど、チーズを調理してるって意味で、
ブランデーたっぷりのクリームチーズケーキ・・・?
 
 

いやいや、ブランデーっていうより熟成されたラム酒に近くない~? 
だとすると、この懐かしさは、
私が昔よく飲んでいた「ダークラムの牛乳割り」の味と香り・・・。



それとも、冷蔵庫で冷やしたラム酒たっぷりの濃厚焼きプリンにも似てる~? 
私のは苦味のあるカラメルソースだったから、この漬け汁とダブル感じで・・・。
不思議なんだけど、
この漬け汁って、生クリームたっぷりのチョコレートソースにも思えてくる感じ・・・。

もうすっかり忘れてたけど、私、昔、ラム酒が好きだったなぁ~。
私の作るケーキはどれもみんなラム酒たっぷり・・・、子ども向けのもね。あはは。
南大東島のサトウキビで作ったラム酒(COR COR )があるのよ。
ダークじゃないみたいだけど、一度飲んでみたいね。

「沖縄酒肴(しゅこう)三種」どれもみんなおいしかったですぅ~。
それにしても「豆腐よう」・・・、  
かつて、野武士のようなと表現された(※下記)武骨な風体の島豆腐が、
このようなキメ細やかでクリーミーな貴婦人のような豆腐に変身しちゃってるのがスゴイです! 

こんなそんなで、私達の懐かしい味の記憶は、
    「ラム酒」と「クリームチーズ」だったみたいなんです。
    
たぶんだけど、豆腐と泡盛と紅麹とがいっしょになって長期発酵する間に、
泡盛のクセがこなれて洋酒っぽい味の泡盛に熟成が進んだのではないかというのが昨夜の結論。

いくら私のケーキが甘さ控えめだったとしても、
酒肴とケーキをいっしょにするのは見当違いと叱られそうだけど、
個々の「味覚の感性」ってのは、意外と、こんな風に、
好きなものの味の分子みたいなのがどこかで繋がってできているって私は思うのよ。
味覚に限らず「生活」や「思考」の感性も、それぞれの分子たちがどこかで繋がってるって思うのよ。

私たちの感性があちこちで沖縄と繋がってるといいんだけどな・・・。


   ここ数日の沖縄のお天気悪いみたいね。24日までずっとだね。
       悪いんだけど、私は「よかった!」って思ってるのよ・・・。
       仕事がたまたま18日から5連休になったので沖縄ひとり旅を計画したんだけど、
       19日が始めたばかりの「太極拳教室」の2日目だから中止したのよね。
       あはは、やっぱり私はお天気運のいいまじょ母さんで~す。るんるん。
       それに、風邪の流行阻止には「おしめり」が必要なんだし、二重によかった!


 ※島豆腐の表現

民族学者・柳田国男著「海南小記」
  「野武士の如き剛健なる豆腐である。
   華麗せんさいなる都の絹ごしどもをして面を気萎えしむべき豆腐でる。」

小説家・向田邦子著「女の人差し指」
  「豆腐が固いのにもびっくりした。豆腐は白くてやわらかいものと思っていたが、
   沖縄のは、黒っぽくて固いのだ。『豆腐の角に頭をぶつけて死んじまえ』というのは
   江戸っ子の啖呵だが、ここでは通じない。」