甥っ子の結婚式におよばれして、
久しぶりにふるさとに行って来ました。
「行く?」「帰る?」言葉に迷ったけど、
すでに両親を亡くし、ふるさとを離れて40年を数えた今、
さすがに「帰る」とはもう言えないんですよね。
さてさて、沖縄のみなさんに私のふるさとをご案内しますね。
沖縄と静岡の接点をなにかと考えていたら思い出しました。
FFMK沖縄旅(09.3.9)の時に立ち寄った那覇・久茂地の郵便局に、
沖縄から静岡へのツアーパンフレットがおいてあって、
あの時は「なんで今、静岡なん?」と思ったけど、
富士山静岡空港の開業(09.6.4)が間近だったからと後で気づいたのでした。
空港名のあたまに「富士山」をつけちゃったんですね。
計画当初から県民支持のない空港だから御山にすがってしまったとしか・・・。
それはともかくとして、静岡一番の自慢はやっぱり富士山!
でも、わたし的には夏のツアーはおすすめしませんよ。
おすすめは冬の晴天の時期・・・、
澄んだ青い空に輝く冠雪の富士山を見ていただきたいですね。
冬の富士山の美しさといったら、
それはもう一瞬にして心が洗い清められちゃったと思えるほどなんですよ。
富士山だけは、沖縄の海の美しさにも決して負けたりしません。
コレは6月のMKBオキナワ旅の時に機上から運よく見つけた富士山。
この雲の様子だと、空の上から見えても地上からは見えていないはずです。
富士山見るのも運しだい、さてさて私たちの運は?
てなことで、しばし私の静岡案内でご満足いただければと思います。
「めんそーれ、オキナワ」を真似て、
徳川家家臣風に「
参りそうらえ、しぞ~か」なんちゃってね・・・あはは。
11月14日(土)
やったね! やっぱり「まじょりょこ」はこうでなくっちゃ!
「えきねっと」で予約しておいた新幹線の席が7-12・・・私の誕生日!
駅員さんに聞いたらネット予約完了の瞬間に座席が決まるんだとか、すごいよね!
東京駅で長男夫婦と合流。
あちらのふたりは6号車の10番・・・この数字には何の意味もありませ~ん。
静岡までは「ひかり」で1時間3分。
え~、おおむかしのことだけど、そうよ~、半世紀も前のことだけど・・・、
小学校の修学旅行の時は東京まで鈍行で3時間半越えだったのになぁ~。しみじみ・・・。
+
神奈川県に入ったら晴れ間が見えて富士山を楽しみにしていたのに、静岡県境でまた曇り。
せっかくの勇姿が拝めなくってがっくり! テンションめちゃダウン・・・。
富士川を渡れば、あっという間に静岡到着。
駅から徒歩5分、老舗ホテル
中島屋にチェックイン。
フロントに荷物だけを預け、タクシーでお目当てのうなぎ屋さんへ出発!
=昼食=
実家の兄も静岡在住の親友も知らなかった静岡うなぎ店の穴場?
「
うなぎの石橋」
ここのうなぎの蒲焼は注文が来てから裂いて蒸さずに焼く関西風だとか。
うなぎ丸ごと1本を背開き、頭付きの姿焼きに驚くものの、
ふっくらと厚い身と香ばしい皮は絶品!
今まで食したことのない野性的な風味と食感に全員が大満足。
セブンのおごりで満足度倍増なり~!
次の食べ歩きにそなえての、4人で3人前の注文に快く応じていただいて感謝します。
←うなぎの骨のから揚げも美味
うわさですが、あの永六輔さんが「静岡で途中下車しても食べたいうなぎ」と言ったらしい・・・。
静岡へお越しの際はご自分の舌でうわさのほどをお確かめくださいませ。
散歩&おやつ
30秒差で路線バスの後ろ姿を見送ってしまい、タクシーを拾ってホテルへ帰着。
少し休んで散歩に出発!
テーマは「
まじょ母さんの若き日の足跡をたどる」なり~。
外堀、内堀を経由して駿府城跡の「駿府公園」へ。
↓
二の丸 巽櫓(たつみやぐら) 東御門 →
↑左の写真は愛知のオオタさんからお借りしました。(ご紹介は最後に)
これらは昔の駿府公園にはなかったもので、私は今回初めて見ました。
巽櫓は市制100年を記念して平成元年、東御門は平成8年に再建され、両方で30億円かかったそうです。
ちなみに、8月の地震で崩落してしまった三箇所のお堀の修繕費は1億円もかかるのだそうな・・・。
城内は当時とすっかり様変わり。
小6の時に選手(!)としてソフトボール大会決勝戦をした野球場は「
紅葉山庭園」に、
人気TV番組「エレキ大合戦」の公開収録を見に行って先生に補導された駿府会館は跡形も無しなり~。
(私、不良だったわけじゃないのよ。
映画館は保護者同伴、男女交際禁止などの厳しい校則数々あり。念のため!)
こちらは変わらず。
家康公お手植えのみかん 家康公・鷹狩り姿の銅像
昔はこの北門の右手向うに
静岡刑務所の高い塀が続いていて恐かった記憶あり
北門から出て左手の小学校は、サッカーのキング・カズ(三浦氏)の母校。
次の目的地はもう少し先。駄菓子屋系静岡おでんの「
大やきいも」。
「静岡おでん」には駄菓子屋系と居酒屋系があってね、
私の子どもの頃はどこの駄菓子屋にも「おでんコーナー」があるのが当たり前だったのよ。
昨今のジャンクなファストフードと違って、
駄菓子屋のおばさんが手間暇かけて郷土の幸をじっくり煮込んだまさにスローフード!
子どもながらに、どこのおばさんちのが美味しいとか格付けしたものでしたわ。
私がここに来たのは46年ぶりなんだけど、建物も雰囲気も当時のままがうれしい・・・。
創業が明治末期だというのに、静岡市民にもあまり知られていない穴場中の穴場!
兄は知っていたけど、弟も甥っ子たちもその存在さえ知らなかったことにびっくり。
たぶん、これって学生時代のテリトリーに理由があるのよね。
私の場合は、次に案内するつもりだけど卒業した学校がすぐ近くにあるのよ。
あ~あ~、青春! ここで静岡高校の男子たちと会っただけでドキドキしたものよぉ~。
牛すじの串の黒い焼印が見える~?
昭和の雰囲気とおでんの味に全員が大満足!
ほんとうの静岡おでんの味です!
長男いわく、
「めちゃくちゃうまい! 腹がいっぱいでもったいない。うなぎより先にここに来たかったよ」。
大学いも、やきいもも美味しそうだったんだけど、
夜の居酒屋の部を考えて手を出さずにお終い、次回に持ち越し!
お店にいたインド人っぽい端正な顔立ちの日本語の上手な外国人の男の子。
大釜に向かってやきいもの仕込みをする彼の姿がインドの「ナン」と重なって不思議な感覚・・・。
今日ようやく、みんなの不思議のなぞが解けました!
静岡インターナショナルスクールに通う学生さんだったんです。
店長のご主人と学校長がお知り合いで学生さんのアルバイトを引き受けてるのだそうです。
愛知のオオタさんに感謝!
駿府城を検索中にオオタさんのブログ「現身日和(うつせみびより)」に初めてうかがいました。
写真の美しさもさることながら、見識の豊かさと表現力にただただ脱帽・・・。
さらには、ふるさとを温かく紹介していただくことがこんなにもうれしいことだったとは!
今後、自分のブログでの発言について心していかなければと痛感しています。
ほんとうにありがとうございました。
静岡の関連記事を抜粋
静岡への歴史散歩をお楽しみいただけます。
今も昔も静岡の中心は駿府にあり
石垣と堀しか残ってないけど堀がいい駿府城跡
久能山の長い石段は家康の人生訓か
家康はこんなに派手好みじゃなかったはずだけど
家康は日本を守護するために神になった
ロープウエイで日本平に登って富士山を撮る
これぞ富士山