WILDnaLIFE :「ワイルドなライフ!!」

米国アイダホ州より英語トレーニングルームがお届けします。 http://www.eigotraining-usa.com

証城寺の狸囃子

2015-02-07 | 日記
4週目終了。

木曜日はジャパニーズ・クラブのイベントで「折り紙教室」を開催した。

この折り紙、実はアメリカ人の間でもかなり人気で、スターウオーズのダース・ベイダーとかXファイターなんかを折る人もいるらしい(ビックリ!)。

「ハート」やら「ボート」やらを折った後に定番の「鶴」の見本を折って見せに行ったら、日系人のメアリーさんが既にそれらしきものを折っているではないか。古い記憶を辿って折ったのか、辛うじて鶴に見えるかな、という出来栄え。

細かいところを直してあげていると、「この歌知ってる?」と言ってメアリーさんが歌い出したのはなんと「証城寺の狸囃子」。「ショ、ショ、ショジョジ」と始まる例の古い歌である。うろ覚えの日本語で最後まで歌った後、今度は英語バージョンを披露してくれた(またまたビックリ!!)。

このメアリーさん、見た目は完全な日本人のおばちゃんなのだが、日本語は全くわからない。「孫によく歌ってあげるのよ、コレ」といいながら、嬉しそうに隣の別の日系人のティナさんにも教えてあげている。

ここアイダホ州ポカテロという町は昔の交通の要所で、その鉄道建設に戦中・戦後肩身の狭かった多くの日系人が携わったという話である。その時の大活躍のおかげなのだろうか、ここでは日本人はなにかにつけ勤勉、誠実で真面目であると尊敬されているとのこと。メアリーさんもその子孫なのだろうか?

2年前のことだったろうか。同じ日本語の分からない日系人のブランドンという学生が同じようなノリで歌い出したのが「もしもしカメよ」だった。
「ヨイヨイになったお爺ちゃんが寝たきりのベッドで何度も何度も歌っていたので子供心に覚えてしまったのだが、この歌詞どういう意味なの?」
と言う彼の質問にこたえて全歌詞を解説したのを覚えている。

日本にいては決して遭遇しなかったであろう歴史の生き証人たちに出会った気がした。