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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

F1オーストラリアGP 決勝

2007-03-18 22:24:14 | モータースポーツ/F-1
いきなりアメコミチックなアニメーションで始まった2007年のF1中継。あれはフジテレビ独自のものなのか?FIAのものなのか??

レースは正に水を得た魚のような独走でキミ・ライコネンがポール・トゥ・ウィンを成し遂げました。
今までもライコネンは速い車を手にした時は手を付けられない速さを発揮していたので今のフェラーリのマシン状態が本当に素晴らしいんでしょうね。
マッサも最後尾から良く追い上げていましたし。

マクラーレンはアロンソがレース巧者ぶりを発揮して2位を確保しましたが、やはり話題はデビュー戦で3位を獲得したハミルトンに集中するでしょう。ハミルトンの走りはデビュー当時のミハエル・シューマッハやジャック・ビルヌーヴのようなルーキーとは思えない堂々としたもので彼がトップランナーであるのは間違いの無い事実のようです。

レースは上位に特にアクシデントも無く、どちらかというと淡白なものでした。開幕戦がサバイバルにになるというのは一昔前の話のようで、F1という工業製品が熟成の域に達しているということなのでしょうか。エンジンの開発凍結により完成度が高いのとレヴリミットの設定も信頼性の高さに貢献しているのかもしれません。見ていたところエンジントラブルでストップした車は皆無のようでしたので。

これだけマシンが壊れないと、信頼性の無い車は戦うこともできないし、トップ4以外のチームがポイントを取ることが非常に難しくなりそうです。
トップ4の8台で脱落した車の分しか他のチームにはポイントが回ってこないということになります。

今回のレースでいえば、フェラーリ、マクラーレン、BMW、ルノーの中でリタイアしたクビカとルーキーのコバライネンの分のポイント圏に飛び込んだのがウイリアムズのロズベルグとトヨタのシューマッハで、トゥルーリも9位に入ったところを見ると、トヨタ勢が現在のところトップ4に続くチームであるようです。

予選で10位を獲得し日本中に明るいニュースを提供したスーパーアグリの佐藤琢磨は予選順位から2つ落とした12位でフィニッシュしました。実際にはマッサ、トゥルーリ、バリチェロに前に行かれたことになります。
これはマシンの性能や琢磨の走り以外にもチームのストラテジーに問題があったためでチームとしてこれから参加するだけではなく戦う為のストラテジーを学んでいかなければポイント獲得はままならないでしょう。
いきなりそこそこ戦えるマシンを手に入れてしまっただけに、チームとして性急に成長することが必要になってしまいましたね。それだけチャンスが目の前にあるということなのでスーパーアグリには頑張ってほしいものです。

全体的に見てベテランドライバーの不甲斐なさのようなものが目立った気がします。ハミルトンを筆頭にして昨年デビューしていきなり速さを見せたクビカや今回ポイントを獲得したロズベルグのようにF1ドライバーに必要な資質が変わってきたということなのかも知れませんね。

それ故にあえてブルツを乗せるウイリアムズやクルサードを乗せるレッドブルの本意が良く分かりません。二人でぶつかってましたしね…
ベテランドライバーにテストドライブをさせてマシンを熟成し、若いドライバーにがむしゃらにレースを走らせるというのが新しいF1チームの形じゃないかなというのが今日のレースを見た感想です。


次レースは高温多湿のマレーシアなので今日よりはあれたレースになるかもしれまんが、やはりフェラーリ、マクラーレン、BMWザウバーを中心にレースは展開されるでしょう。スーパーアグリも今日のレースがマグレと言われない走りを期待します。


F1オーストラリアGP 予選

2007-03-18 12:02:58 | モータースポーツ/F-1
何はともあれスーパーアグリと佐藤琢磨の予選10位ゲットおめでとうございます。久々に興奮したぜ

マッサのトラブルでできた席とはいえ、そこに見事に飛び込んだのは見事です。デビットソンの前に出たのもこれからのインシアティブを取っていく上で重要でしたね。ちょっと穿った見方をすると、スーパーアグリで独自のモデファイを加えたとはいえ基本は昨年の優勝マシンであるRA106なのだからそこそこは走ると思っていたんですよね。
これでまたカスタマーカー論争に火が付きそうです

概ねの予選結果としてはウインターテストの結果通りにフェラーリ、マクラーレンが強くザウバーが続く結果になりました。
ザウバーはテストから速かったですからこの結果もうなずけます。
予想外と言えばトヨタが以外と速かったことですかね。

ルノーは厳しいですね…ハミルトンとコバライネンの差がグリッドの差とは思いませんが、コバライネンはもう少し前に出たかったところでしょう。
マクラーレンのハミルトンはルーキーとは思えない堂々とした走りでした。アロンソもうかうかしてられないですね。

ホンダは案の定というか、バトンをもってしてもあそこまでが限界な感じでした。ステアの修正も多く本当に乗りにくそうでしたので。
昨年型のモデファイであれば、スーパーアグリ以上の走りはできたでしょうが、そこからもう一歩前進してフェラーリ、マクラーレンと肩を並べるには思い切った路線変更も必要だと思うので、早いとこつまらないマイナートラブルは解消してマシンの熟成を進めるしかないですね。シーズン中盤以降の変身に期待します。

改めてスーパーアグリに触れると、両ドライバーともにそこそこのマシンがあれば良い走りをすることが実証できたのではないでしょうか。
琢磨にしても今までのぬるいチームメイトと違ってデビットソンの速さは本物なのでより高いモチベーションが得られそうです。

予選でコンスタントに10番手近くのポジションが得られれば、戦略次第ではポイントも十分に狙えるレースができると思うので、マシンだけではなくチームとしての力が試されそうです。今のF1では、せっかくの良いマシンを生かすも殺すもチームの戦略とそれをきっちりこなすドライバーの力が不可欠なので。

それさえできれば今後のインプルーブときちんとしたチーム戦略次第では今シーズンの台風の目にも成りえると思います。


今日は生中継で決勝レースが放送されるようなので、琢磨の走りとライコネンアロンソの新時代のチャンピオン争いを楽しみにテレビの前で観戦したいと思います。

追伸 新テーマ曲?はZokkon命(LOVE)かと思ったよ…


2007 オーストラリアGP 予選結果

1  キミ・ライコネン (フェラーリ)
2  フェルナンド・アロンソ (マクラーレン)
3  ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
4  ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
5  ロバート・クビカ (BMWザウバー)
6  ジャンカルロ・フィジケラ (ルノー)
7  マーク・ウエーバー (レッドブル)
8  ヤルノ・トゥルーリ  (トヨタ)
9  ラルフ・シューマッハ  (トヨタ)
10 佐藤 琢磨  (スーパーアグリ)
11 アンソニー・デヴィットソン  (スーパーアグリ)
12 ニコ・ロズベルグ  (ウイリアムズ)
13 ヘイキ・コバライネン  (ルノー)
14 ジェンソン・バトン  (ホンダ)
15 アレクサンダー・ブルツ  (ウイリアムズ)
16 フェリペ・マッサ  (フェラーリ)
17 ルーベンス・バリチェッロ  (ホンダ)
18 スコット・スピード  (トロロッソ)
19 デヴィット・クルサード  (レッドブル)
20 ビタントニオ・リウッツィ  (トロロッソ)
21 エイドリアン・スティール  (スパイカー)
22 クリスチャン・アルバース  (スパイカー)




祝・F1グランプリ2007シーズン開幕

2007-03-16 23:21:44 | モータースポーツ/F-1
長いオフシーズンも終わり、F1GPの2007シーズンがオーストラリアで開幕しました。

今年は長くF1界に君臨したミハエル・シューマッハの引退、ミシュラン撤退によるブリヂストンのワンメイク、エンジン開発の凍結など多くの変革があり、走り始めて見ないと勢力図も分からないF1新時代の開幕の予感がします。

まずシューマッハの引退によりマクラーレンに移籍したアロンソが唯一のチャンピオン経験者になった訳ですが、アロンソが昨年不振に喘いでいたマクラーレンに移籍した事によりシーズンの行方がまったく分からなくなった感じです。

またタイヤのワンメイク化とエンジンの19000回転リミット化により、マシンのアドバンテージを得るのはどの部分になるのか本当に楽しみです。
戦略的にはレギュレーションによりGPに持ち込まれた2種類のコンパウンドのタイヤを両方とも必ず使わなくてはならなくなり、どこで硬いコンパウンドのタイヤを履くのか注目されます。

常識的には柔らかいコンパウンドで予選を戦い、セカンドスティントで硬いコンパウンドと燃料を多く積みロングランを行い、終盤にまた柔らかいコンパウンドと軽いタンクでスパートを掛けるといった作戦が順当のような気がしますが、サーキットによって合う合わないが出てくるでしょうね。
また、アクシデントがあった際に入るペースカー先導の周回中はピットが封鎖されることになったのも大きな変更といえます。

まぁ、これだけ変わると走ってみないと本当に何とも言えないので、明日からの予選、決勝を楽しみにするだけですね。
今日行われたフリー走行では、テストで好調だったチームが上位を占めていて、フェラーリはやはり好調のようですね。
ぶっつけ本番で新車SA07を投入したスーパーアグリが意外にも好調のようです。スーパーアグリのマシンが早いと、またカスタマーカー問題が白熱しそうです…案の定、スパイカーはテールエンダーだし(苦笑)


それでは今日のフリー走行の順位と各チームの開幕前までの報道とマシンのスペックなどを見て今のところの感想をまとめてみます。

■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
1 フェルナンド・アロンソ フリー1/1位 フリー2/7位
2 ルイス・ハミルトン   フリー1/4位 フリー2/3位

2年連続のチャンピオン、アロンソを迎えて否応でも注目を集めるマクラーレン。セカンドドライバーもルーキーのルイス・ハミルトンを迎えてドライバーは一新されました。フリー走行の順位を見る限り調子は良さそうです。一昔前はルーキーがマクラーレンからデビューするなんて考えられなかったですが、これも時代の流れですかね。給油とタイヤ交換でスプリントレースを3本走るようなレースになってからは、経験が無くても若くて活きの良いドライバーが活躍するチャンスが増えてからはこの傾向が強くなりましたね。

マシンは相変わらずというか一目でマクラーレンと分かる独特のもの。大きな特徴は細くて低い位置にあるノーズとバカでかいフロントウイング。サイドポットは幅広で下端が大きくえぐれた独特の形です。もうどこもかしこもグネグネ・ウニョウニョ(笑)
カラーリングは昨年と変わらずシルバー&レッドを基調としていますが、レッドの部分にはフェラーリから移ってきたボーダフォンが大きく描かれタイトルスポンサーになりました。

昨年は1勝もできない不遇のシーズンでしたが、その大きな理由だった信頼性のなさがどこまで改善できているかと、チーム及びアロンソがBSタイヤに対してどこまで理解ができているかがポイントですかね。アロンソにとっては真価の問われるシーズンになりそう。今年マクラーレンでチャンピオンを取るようなことがあれば、押しも推されぬドライバーとして認知されるでしょう。


■ING・ルノーF1
3 ジャンカルロ・フィジケラ フリー1/12位 フリー2/4位
4 ヘイキ・コバライネン   フリー1/8位  フリー2/18位

アロンソが移籍しタイトルスポンサーもマイルドセブンからINGへと変更になりイメージが大きく変わったルノー。
ドライバーラインナップは昨年のナンバー2だったフィジケラとルーキーのコバライネンという組み合わせ。コバライネンはまだ未知数ですかフィンランド人ドライバーはマシンを速く走らせる天性のようなものがあるのでそこそこはやると思いますが、マシンの開発の部分で昨年まではアロンソの言うことを重視していればハズレはなかったのが、ルーキーとフィジケラという組み合わせではエンジニアが混乱しそう。マクラーレンのハミルトンとのルーキー対決が注目されます。

フィジケラは正直最後のF1シーズンになるかも。今年も2人とも新ドライバーという事態を避けるためだけに残留させたとしか思えない。

マシンは昨年型と大きく変わらないルノースタンダードなもの。最近のトレンドであるサイドポット前のバージボードと戦闘機のカナードのようなウイングレットも標準装備。めずらしいところではバックミラーがそのバージボードに据え付けられていて一瞬ミラー無いかと思ったよ。

このチームはミシュランの筆頭チームだっただけにBSへの対応が鍵でしょうか。


■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
5 フェリペ・マッサ  フリー1/2位 フリー2/1位
6 キミ・ライコネン  フリー1/19位 フリー2/2位

長くチームに君臨した王様シューマッハとロス・ブラウンがいなくなってどう変わるのかが一番の注目点。
ドライバーはマクラーレンからキミ・ライコネンが移籍してきて今のところドライバーラインナップでは一番安定していると思えるが、ライコネンは今あるマシンを100%に近い速さで走らせることはできると思いますが、速くないマシンを速くすることに関しては疑問が残る。ミハエルの凄かったところは正にそれだったので、チームが速いマシンを用意できればライコネン有利だと思うが、そうでなければ…
マッサも速いことは速いと思いますが、チャンピオンの器かというとどうもそうは思えない。

とはいえ、ニューマシンは冬のテストで好調でシーズン序盤はフェラーリを中心に進むのは間違いないでしょう。
マシンは昨年の進化型でノーズは太くて短め。フロントウイングのフラップがノーズに繋がっているタイプは昨年位から使っているので特に目新しいところはない。

カラーリングは白いスペースがなくなり真っ赤か。タイトルスポンサーにマルボロが残り、テストではマルボロのロゴまで描かれていたけどタバコスポンサーは禁止じゃないの??現状唯一タバコマネーで走るF1カー。

BSタイヤのデータについてはアドバンテージがあるので、その点からも序盤はフェラーリ有利なのは間違いないでしょう。


■ホンダF1レーシング
7 ジェンソン・バトン   フリー1/5位 フリー2/14位
8 ルーベンス・バリチェロ フリー1/10位 フリー2/15位

昨年念願の第3期F1初優勝を上げて、今シーズン更なる飛躍を期待したものの冬のテストではドライバーからはネガティブなコメントしかでてこない非常事態。
地球カラーのマシンだけが注目される結果になってしまいました。

カラーリングはともかく、マシンは昨年型とまったく違ったマシンに仕上がっていて、細くスラントしたノーズと大きなバージボードで分かりにくいですが、もの凄く後退したサイドポットでマシンのノーズがめちゃめちゃ長く見えます。
実際、マシンのノーズ先端がウイングより前に出ているのはホンダとウイリアムズ、スパイカーくらいでちょっと古臭く見えます。
全体的なボディワークも硬い印象でマクラーレンとは対極にあるデザイン。

今のところブレーキに難を抱えていてまともに走らせられないようなので、少しでも速いリカバリーを期待します。それにしてもあのカラーリング、実際サーキットやテレビではどう写るんですかね…


■BMWザウバーF1チーム
9 ニック・ハイドフェルド  フリー1/17位 フリー2/5位
10 ロバート・クビカ    フリー1/― フリー2/9位

冬のテストではとても好調だったBMWザウバー。ドライバーは昨シーズン後半からドライブして強烈な速さを見せたクビカともうベテランになったハイドフェルドのコンビ。大企業であるBMWもそろそろ本腰を入れてきたのかマシンも手堅い造りながらセンターピラーの無いリアウイングや真ん中だけスリットの空いたフラップを持つフロントウイングなど目新しいところもチラホラ見受けられる。
全体の印象は昨年型のホンダに似た感じ。フェラーリ、マクラーレンに次ぐ3番手のポジションを得るのも難しくない予感がします。


■パナソニック・トヨタ・レーシング
11 ラルフ・シューマッハ  フリー1/20位 フリー2/16位
12 ヤルノ・トゥルーリ   フリー1/22位 フリー2/12位

良くも悪くも代わり映えのしないチーム。ドライバーラインナップもここ数年変わらずラルフとヤルノのコンビは悪くないと思いますが、そろそろ若いぶっ飛んだドライバーを加えてもいいような気がする。

マシンはモノコック脇のカナード、サイドポット前のバージボード、センターピラーの無い3D形状のリアウイングなど、トレンドは一応押さえている感じはしますがオリジナリティのあまり感じないマシン。
唯一、フロントサスペンションのアッパーアームがウネウネしているのが外観上の特徴になっているけど効果の程は不明。

ワンメイクを見越して昨年からBSにスイッチしたり、ニューマシンも最も早く発表するなど準備周到なはずがまったくアドバンテージになっていないのは何故??
今年からエンジンを供給するウイリアムズに喰われる可能性大…


■レッドブル・レーシング
14 デイビッド・クルサード  フリー1/7位 フリー2/10位
15 マーク・ウェーバー    フリー1/9位 フリー2/17位

今年からエンジンをルノーにスイッチし、ニューマシンはエイドリアン・ニューウェイの手によりまったく新しく生まれ変わりました。
スラントした低いノーズに組み合わされる翼面積の大きいフロントウイングはやはりマクラーレン的。但し今年のマクラーレン程ウネウエしている訳ではなくどちらかというとシンプルに見えるという不思議なマシン。モノコック脇のカナードやサイドポット前のバージボードなどトレンド装備はテストを見る限りでは装備していない様子。単に素の状態の空力をテストしていたのか、他人の考えたデバイスは興味が無いのか…多分後者でしょう。何はともあれとても美しいマシンであることは間違いありません。

出戻りのウェーバーと老兵クルサードの組み合わせは正直魅力を感じない…というかクルサードを未だに使う理由が分からない…

スポンサーのレッドブルは海外では有名な飲料なのですが、最近日本でもCMをバンバンやっていて、一度は飲んでみたいのですがまだ売っているところを見たこと無いんですよね。


■AT&Tウイリアムズ
16 ニコ・ロズベルグ    フリー1/― フリー2/8位
17 アレクサンダー・ブルツ フリー1/13位 フリー2/6位

今オフはテストドライバーの中嶋一貴の話題で持ちきりだったウイリアムズ。エンジンもトヨタにスイッチし心機一転のシーズンにしたいところ。
早速、オーストラリアのフリー走行1で一貴が6位のタイムをたたき出した模様。ブルツなんて乗せてないでちゃっちゃと一貴をレギュラーにすればいいのに…
何を思ってブルツをレギュラーに起用したか不明ですが、レースという環境から遠ざかりすぎのテストドライバーよりは活きの良いルーキーを走らせた方がいいと思うけどね。

マシンはスラントした低いノーズはマクラーレンやホンダ、レッドブルなどと同じコンセプトだが、ノーズに繋がるフロントウイングのプラップがかもめの羽みたいでカワイイ(笑)サイドポットのバカでかいチムニー(煙突)も目を引きます。

メーカー主導の今のF1の中で残された数少ない昔ながらのコンストラクターであるウイリアムズ。頑固オヤジコンビのフランク・ウイリアムズとパトリック・ヘッドのコンストラクター(製造者)でないチームはコンストラクターズポイントを与えるべきではないという主張もこの二人が言うと納得せざるをえない(汗)

タイヤがワンメイクになりエンジンの開発が凍結されレブリミットが設けられた今シーズンはウイリアムズのようなチームにも大いにチャンスがあると思うが、僅か数シーズン前にはBMWやラルフ、JP・モントーヤを擁して優勝争いをしていたとは思えないというか、あのポジションには二度と戻れない気がする。

それでもワークスであるトヨタを喰う可能性は十分にあると思うので、プライベーターの意地を見せて欲しい。そして、早く一貴をレギュラーに宜しく。


■スクーデリア・トロロッソ
18 ビタントニオ・リウッツィ  フリー1/15位 フリー2/22位
19 スコット・スピード     フリー1/21位 フリー2/19位

でた、レッドブルのコピーというかクローンマシンのトロロッソ。
積んでるエンジンとカラーリング以外はレッドブルとまったく同じ。これはフランクおじさんが怒るのも無理は無い。
レッドブルは合計4台のデータが得られることになり、シーズンが進めば大きなアドバンテージになるかも。

ドライバーは昨シーズンと同じ二人が走るが、特に光るところもないしこの程度のドライバーを2年も走らせる意味が分からない。化ける可能性のある若手をどんどん発掘するのがこの手のチームの存在意義だと思うが…


■スパイカーF1チーム
20 クリスチャン・アルバース  フリー1/16位 フリー2/21位
21 エイドリアン・スチール   フリー1/14位 フリー2/20位

今シーズンからチーム名がスパイカーに変わってエンジンもフェラーリを搭載するこのチーム。アルバースの関係でオランダマネーが多く流入しているようでカラーリングもオランダのナショナルカラーであるオレンジを基調にしたもの。消滅前のアロウズに似ている…

マシンは特に見るべきところは無く、昨年のマシンにフェラーリエンジンをマウントしただけだと思う。マイク・ガスコインが一から手掛けたマシンが登場までは苦しいシーズンが続くと思う。

このチームもカスタマーカー問題に躍起になっているが、ウイリアムズと違って自分のチームが恩恵にあずかれないやっかみといった雰囲気がプンプンする。
もし使用できるカスタマーマシンがあれば間違いなく採用するチームだと思う。
身売りに身売りを重ねて、このチームがかつてミハエル・シューマッハがデビューを飾り、ラルフ・シューマッハ、デイモン・ヒル、ルーベンス・バリチェロそして佐藤琢磨が在籍したジョーダンチームだっとことを覚えている人は多くないだろう…


■スーパーアグリF1チーム
22 佐藤琢磨  フリー1/11位 フリー2/13位
23 アンソニー・デビッドソン フリー1/18位 フリー2/11位

昨年の最終戦ではレース中のラップタイムが10位以内に入るなど、シーズン途中にデビューしたSA06を着実にインプルーブさせてきたスーパーアグリ。
今オフはホンダRA106をベースにした暫定テストカーを走らせてカスタマー問題の火種となったりしましたが、ニューマシンSA07はクラッシュテストに不合格するなど開発が遅れて登場したのはメルボルンについてからという慌しさ。
にもかかわらず、フリー走行では両ドライバー共まずますのポジションをキープするなど昨年の開幕とは一歩も二歩も進んだ状態でスタートが切れた模様。

ニューマシンSA07はやはり暫定マシンとして走らせていたRA106の印象が色濃く残るハイブリッドマシンのようで、モノコックは同じ物のように見えます。
レッドブルとトロロッソのクローンマシンとは違い、昨年型のホンダRA106をベースにスーパーアグリで開発したニューマシンという位置づけのようです。

本家ホンダのニューマシンが問題を抱えているので、序盤はワークスを喰う可能性もあり、ポイントを取る可能性も十分にあると思います。
新たに大手のスポンサーも獲得したようで徐々にF1チームの体裁が整ってきた感じがします。F1で戦っていく為には亜久里さんのポケットマネーでは到底無理な話で、日本人ドライバーを二人揃えるとかといった思惑通りの体制は難しいと思いますが、アンソニー・デビットソンと佐藤琢磨という組み合わせは悪くないと思います。シーズン序盤の混乱期がポイント獲得のチャンスだと思うので、つまらないミスでチャンスをふいにすることないよう頑張ってね、琢磨さん。


F1 日本グランプリ 決勝

2006-10-08 17:11:17 | モータースポーツ/F-1
う~ん一番望まない結果になってしまいましたね…
ミハエルが勝っても、アロンソが勝っても良かったのですが、トラブルによるリタイアで均衡したチャンピオン争いに決着が付くのは見たくなかったですが、これもレースですね。

これでアロンソ126ポイント、シューマッハ116ポイントで勝利数が並んだので、シューマッハが最終戦ブラジルGPで逆転チャンプを決めるには、今回の鈴鹿の逆でシューマッハ優勝、アロンソノーポイントしかなくなりました。シューマッハ陣営にとっては非常に厳しいですが、最後までこの戦いを見届けたいですね。

日本勢はホンダのバトンの4位が最高位とちょっと振るわなかったですね。トヨタの予選グリッドも軽いタンクでのパフォーマンスだったみたいですね(いや、戦略、戦略)
スーパーアグリも道は険しいと思いますが、来年は完走狙いではなくて戦えるチームになって欲しいですね、応援してます

色々と区切りとなった今年の鈴鹿ですが、ドライバーの世代交代と共にフジテレビアナウンサーの世代交代も必要に感じました。20年前のプロレス中継みたいなのはもういいでしょう…
塩原アナの空回りだけが耳についた気がします。フジテレビも20年も中継しているのだから、語学が堪能な専門アナウンサーを育てていても良かったと思います。
広く世間にアピールするために、エビちゃんや、もえちゃん連れてくるのは構いませんが、肝心の実況はこれぞプロという実況を期待します。

解説陣のシューマッハびいきも凄かったですね
クソーを連発の右京さんや明らかにテンションガタ落ちのマッチといい、いいのか?と思いましたが、そのストレートさ大好きです(笑)

F1 日本グランプリ 予選

2006-10-07 20:15:36 | モータースポーツ/F-1
本日、鈴鹿でひとまず最後になるF1日本グランプリ予選が開催されました。
M・シューマッハ、F・アロンソが同ポイント(勝利数でシューマッハが上)で鈴鹿に帰ってくるとはシーズン序盤では思いもしませんでしたが、久しぶりに接戦で鈴鹿にF1が帰ってきました。

鈴鹿でF1を観たのは何年前だったか、片山右京のラストランの年だったかな。今年も結局サーキットで観戦することはできませんでしたので、TV観戦です。
フジテレビも鈴鹿での最後の日本グランプリということと、F1放送20周年といこともあってか、力が入ってます。

予選の方は、フェラーリのF・マッサがポールポジションを獲得、M・シューマッハが続いて2番手を確保、トヨタ勢が3番手、4番手を占め、F・アロンソは5番手とアロンソにとっては苦しい予選グリッドになりました。
鈴鹿でチャンピオンが決定する唯一のケースは、シューマッハ優勝、アソンソノーポイントという結果だけなので、鈴鹿でチャンピオンが決定することはまずないと思いますが、シューマッハがアロンソに対してひとつでも先行してゴールすると、アロンソは最終戦で3ポイント以上の差を付けなくてはならなくなり、自力チャンピオン獲得が不可能になります。
逆にシューマッハにとってみれば、アロンソに抜かれないことがこのグランプリの最低条件となるでしょう。

シューマッハとアロンソの間に割って入った2台のトヨタ。前線中国グランプリでは最悪の予選結果だっただけに驚きましたが、それだけ上海ではBSタイヤが天候にマッチしていなかったのでしょう。それでも上位に食い込んで、優勝につなげたM・シューマッハは凄かった訳ですが…
ともかく、昨年も予選で良いパフォーマンスを見せたトヨタ勢、決勝でもチャンピオン争いのカギを握るグリッドにいるだけに注目です。

ホンダ勢は7番、8番グリッドに落ち着きましたが、関係の深い鈴鹿での最後のグランプリで、トヨタ勢に先を越されたのは痛いですね、決勝での挽回を期待します。来年からは、トヨタの富士スピードウェイでの開催になってしまいますからね。

今回、最も驚いたのはシューマッハが第2セッションで記録した、1分28秒954のラップタイムでした。鈴鹿でのコースレコードは、トゥルーリがルノーで記録した1分30秒281でしたが、29秒台を通りこして28秒台に食い込むとは…しかも今年から2.4リッターのV8にエンジンがダウンサイジングされているとは思えないです。
鈴鹿でA・セナが夢の36秒台を記録したのは何年前だったか、G・ベルガーの34秒台がその後10年近く破られなかったというのに…
レギュレーションでマシンを遅くしようと、何度も規制を厳しくしているにも関わらず、最近のF1の進化は凄まじいものがありますね。
第2セッションのタイムが公式記録になるか分かりませんが、鈴鹿のレコードに永遠に刻んで欲しいラップでした。

明日は、地上波でも生放送が実施されるので放送時間までニュースやネットを見ないようにしなくても済みます(笑)
是非、ドライコンディションで接触やトラブルで決着が付くことがないよう、最後まで熱いレースを期待します


M.シューマッハ現役引退…

2006-09-11 02:30:10 | モータースポーツ/F-1
とうとうこの時が来てしまいました。
フェラーリの聖地モンツァでのイタリアGPを優勝で飾った後の優勝会見で、シューマッハの口から『引退』の意思が伝えられました。

今回のレースを見ても、まだまだトップランナーである事は間違いないのですが、今期限りでの引退表明でした。会見ではシューマッハらしく、チームや家族への感謝のコメントで占められていました。

間違いなくF1の歴史の中で最強のドライバーだったと思います。同じ世代の自分は、若い時はセナやプロスト、マンセル、ピケ等のF1界の重鎮に物怖じせずに突っかかっていく姿に勇気を貰い、また最年長となった今では若い世代からの突き上げにまだまだ負けないと意地を張り通す姿に魅せられていました。

来期グリッドにシューマッハの姿が無いと思うと本当に寂しいですが、最後までかっこ良いシューマッハのままで引退するという事を受け入れなければと思います。
今年は中田英の引退といい、追いかけていたアスリートの二人が引退してしまう事になってしまいました。

今期残り3戦。最後まで皇帝の走りを目に焼き付けたいと思います。
今回のイタリアGPでタイトルを争うアロンソがリタイアした事もあり、2ポイント差まで詰まったタイトル争いを楽しみたいと思います。
ここまでタイトルがもつれるシーズンも久しぶりで、どちらがチャンピオンシップを制するかまったく分かりませんが、マシンの調子や全体の流れ等、シューマッハに追い風が吹いていると思うので、こうなったら何が何でもチャンピオンになってもらい、最高にかっこ良く引退を飾ってもらいたいと思います。

そしてF1は今までもずっとそうであったように、世代交代を重ねて続いていく訳ですが、来期はアロンソがマクラーレンに移籍し、マクラーレンのライコネンがシューマッハの抜けるフェラーリと3年契約を発表し、マッサと同年代のコンビを組み、久しぶりのフェラーリマクラーレンの対決図式になっていくのでしょう。
アロンソの抜けたルノーは、フィジケラの残留と新人コバライネンのラインアップを発表しましたが、アロンソが抜けた穴を埋めるには数年掛かると思われます。
また、そこにホンダがどの位食い込んでいけるか、今回のイタリアGPで表彰台に上がったクビカのザウバーBMWも調子を上げてきているので面白いシーズンになると思います。

あ~鈴鹿に行きたくなってきた~
鈴鹿でのF1開催も今年最後かも知れないしね…今からじゃチケット手に入らないだろうなぁ…

おめでとう!第3期 HONDA F1 初勝利

2006-08-08 01:03:15 | モータースポーツ/F-1
勝利の栄光を君に!!

少し遅くなりましたが、いや本当に良くやってくれました。第3期ホンダF1での初勝利。長かった、ここまで本当に長かった。(写真はミニチャンプス製のBAR007佐藤琢磨仕様で、今回優勝したホンダRA106ではありません)




自分がホンダF1を追い始めたのは多くの人と同じで、フジテレビで全戦中継が始まり中嶋悟選手がロータス・ホンダ99Tでデビューした年からです。
その時はまだホンダというより、日本人の中嶋選手をなんとなく応援している感じでしたが、翌年中嶋選手のチームメイトだったアイルトン・セナがマクラーレンに移籍し、アラン・プロストのチームメイトになり、エンジンもウィリアムズからマクラーレンに供給先を変更しマクラーレン・ホンダとなった年から本格的にホンダという名前を意識しだしたと思います。

その年、マクラーレン・ホンダMP4/4が全16戦中15勝を記録した年で、セナが初のワールドチャンピオンになった年でもありました。セナとホンダの相乗効果でF1は日本でも盛り上がりホンダの1.5リッターV6ターボは世界最強のエンジンとして君臨しました。しかし、強すぎるホンダターボに対するバッシングもあり翌年からは3.5リッターのNA(自然吸気いわゆる通常のターボなしエンジン)エンジン時代の幕開けとなりましたが、ここでホンダが選んだのは伝統的なV8でもV12でもなくこの時代には珍しいV10というレイアウトでした。


ホンダV10を搭載したMP4/5は前年までの圧倒的な強さこそなかったものの、アラン・プロストにワールドチャンピオンをもたらし、マクラーレン・ホンダも2年連続のコンストラクターズチャンピオンを獲得しました。しかし、この年から徐々にフェラーリ、ウイリアムズ等のライバルチームが背後にせまってきており、F1はエンジンパワーだけではなく、シャシー性能とエンジンのトータルバランス及びエアロダイナミクスへの時代へと突入していきました。


翌年、アランプロストはチャンピオンナンバー1を持ってフェラーリに移籍し、マクラーレンへはフェラーリよりゲルハルト・ベルガーが移籍してきました。このベルガーが第2期ホンダF1最後のウィナーになるということはこの時は思っても見ませんでしたが…


そしてこの年のマクラーレンは前年の改良マシンであるMP4/5Bで開幕を迎え、徐々にマクラーレンのシャシー開発とホンダエンジンとのマッチングがずれ始めてきます。逆にフェラーリはシャシーとエンジンを同時に開発していることもあり、そのバランスの良さとプロストとナイジェル・マンセルの強力タッグにより徐々に追い詰められていきチャンピオンの行方は鈴鹿へと持ち越され、1コーナーでの接触により、かろうじてセナがチャンピオンを取り戻しました。そしてホンダが選んだのはよりパワーが出ると言われているV12への変更でしたが、その選択は既に時代に逆行した物であり、ホンダと同じくV10レイアウトでデビューしたルノーエンジンを搭載するウイリアムスの足音が徐々に迫ってきていました。


翌年マクラーレン・ホンダはV12搭載のMP4/6で選手権を戦い、ライバルであったフェラーリにはマンセルの代わりにスーパールーキー、ジャン・アレジとプロストというラインナップでチャンピオン奪回を目指し、そして徐々に力を付けてきたウィリアムズ・ルノーは、引退宣言を撤回したマンセルとベテラン、リカルド・パトレーゼのコンビと、マーチから引き抜いたエアロダイナミクスのスペシャリスト、エイドリアン・ニューエイの手によるFW13にフェラーリに引き続きセミオートマチック・トランスミッションを搭載し、この3チームによる戦いになると思われましたが、フェラーリのマシンが戦闘力を発揮することができず、ウィリアムズもセミオートマの初期トラブル等、ライバルに戦う力が無かった事もあり、セナは2年連続のチャンピオンを獲得しましたが、この年の舞台裏ではウィリアムズがニューエイによるエアロダイナミクスを存分に発揮する秘密兵器を開発していたのでした。


そしてついに運命の年がおとずれます。新兵器リアクティブ・サスペンションを搭載したウィリアムズFW13Bは開幕から他チームを圧倒する戦闘力を発揮し、序盤を旧型マシンで迎えたマクラーレン・ホンダはウィリアムズのトラブルに乗じてモナコでセナがマンセルを押さえ込みようやく勝利を上げますが、待望のニューマシンMP4/7をもってしてもウィリアムズを止めることはできず、F1は優れたパッケージとエアロダイナミクスそしてセミオートマやアクティブサスペンションといったハイテク装備の時代となり、V12を選択したホンダとフェラーリは完全に時代の流れに取り残されてしまいました。
F1はすでにホンダパワーだけで勝てる時代では無くなっていました。そして衝撃のホンダF1撤退のニュースがシーズン中盤に発表され、第2期ホンダF1は栄光と、そして挫折を経験し幕を閉じました。


そしてホンダV10エンジンを引き継いだ無限が無限ホンダとして参戦し、オリビエ・パニス、デイモン・ヒルにより勝利を得たもののトップナンナーではなく、全盛期を知るファンにとっては、寂しいシーズンが続きました。





ホンダ第3期F1の足音として1999年にホンダによるシャシーも含めたワークス参戦のニュースが流れ、純白のホンダF1がサーキットに姿を現しテストを続けましたが、急遽新興チームBARとのジョイントによるホンダのF1参戦が発表されました。BARは若いチームでしたが、ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーブが在籍しており、ホンダのワークスエンジンとワールドチャンピオンの組み合わせは、すぐにでもかつての輝きを見せてくれると期待が高まりましたが、F1は更にシャシーとエンジンのマッチング及び高いエアロダイナミクスが求められる時代になっていて、ホンダとビルヌーブの組み合わせといえどもトップチームへ返り咲くのは容易ではない事を思い知らされる事となりました。




そして数シーズン、今年こそ、今年こそと期待しながらミハエル・シューマッハの移籍により最強のチームに生まれ変わったフェラーリや、かつての栄光を共にしたマクラーレン・メルセデス、そして同時期にF1復帰を果たしたBMWエンジンを搭載するウィリアムズに及ばない姿を見せ付けられ続けました。


すでにホンダはF1で通用しないのではないかとホンダの活躍以外に関心が移りつつある中、ホンダはシャシーへの研究を続けながら一歩、一歩前進を続け、ジェンソン・バトンの加入した2003年には、エアロダイナミクスの開発も進み、ホンダもまったく新しい設計のエンジンを投入し、徐々にポイント圏内の常連となりつつあり、一度諦めかけたホンダ復活の夢を再び願うようになりました。




そして2004年、前年の鈴鹿からレースドライバーに昇格した佐藤琢磨とバトンとのコンビは、常にフェラーリに迫る速さを見せて、バトンは第3期ホンダF1初のポールポジションを獲得し、琢磨もライバルチームを次々にコース上でパッシングし、ついにアメリカGPで鈴木亜久里以来の3位表彰台を獲得。
バトンも表彰台の常連となり、両ドライバーで11回の表彰台獲得、コンストラクター選手権ではフェラーリに継ぐ2位を獲得し、バトンもドライバー選手権で3位を獲得する等、第3期ホンダF1最高の結果を残し、残るは優勝のみと来シーズンに期待を抱かせる活躍でした。




そして期待をもって迎えた2005年、BARホンダは、エアロダイナミクスに関するレギュレーション変更に適したマシンを用意できず、更に燃料タンクのレギュレーション違反による出走停止等、更なる飛躍を期待されたシーズンにもかかわらず歯車が噛み合わず、バトンによる2度の表彰台獲得に留まってしまい、ルノーの躍進もあり再びトップチームとの差が開いてしまったように感じました。そして、琢磨は今シーズンを最後にチームを去り、来期はフェラーリからルーベンス・バリチェッロが加入する事、そしてついにホンダがBARの株式を100%獲得し、シャシーも含めたオールホンダ体制でのF1参戦が発表されました。
1999年のテストから数年、待ちに待ったホンダF1による新しいチャレンジの幕開けです。




2006年ホンダF1は、かつての開発コードRAのコードが与えられRA106と名づけられ我々の目の前に現れました。琢磨の離脱は残念ですが優勝経験のあるバリチェッロの加入は、第3期の初優勝を期待させ、開幕前のテストでの好調さから期待は膨らみましたが、シーズンが開幕するとルノーとフェラーリとの差はまだまだ大きく、移籍したばかりのバリチェッロは、フェラーリとのマシン特性の違いからか低迷し、バトンでさえもトップチームと対等に渡り合える状態でなく、ホンダF1チームの船出は順風満帆とは言えないものでした。

シーズン序盤はバトンの健闘もあり、オーストラリアではポールを獲得し、マレーシアでは3位表彰台も獲得していましたが、トップ2チームとの差はリザルトより大きく、また開発のスピードのせいか中盤に掛けては徐々にポジションを落としていき、特に予選でのスピード不足が目立ちました。
しかし、前線のドイツから予選でのスピードも復活し、低迷していたバトンも久しぶりの4位フィニッシュを果たし、運命のハンガリーGPを迎える事となりました。




ハンガリーはバトンが予選で4位のポジションを獲得しますが、事前にエンジン交換を行ったという事で10グリッド降格の14番グリッドからのスタートとなりました。速さは戻りつつあるのですが特にエンジン関係のトラブルが多いように見受けられるので、エンジンの信頼性は上げていきたいところです。

そして今回のGPは、チャンピオンを争う二人のドライバーがそれぞれ予選タイム+2秒というペナルティを受けたり、今期初またハンガロリンク初のウエットレースとなり波乱の兆候が見受けられましたが、正直スタートを切るまで今回ホンダに有利に進むとは思いもしませんでした。

序盤、アロンソが信じられないラップを続け、逆にシューマッハはペースが上がらず早々にレースが決した感がありましたが、ウエットレース故の波乱が相次ぎ、ペースカーも入るなどレースは混沌としてきました。

バトンのレース展開は中継中はっきりしませんでしたが、ペースカーが入った時にコースに留まった事、天候とタイヤのマッチングもあり理由ははっきりしませんが、終盤に掛けてアロンソを追い回すスピードを持っていた事、そしてルーティンでの最後のピットインの際にシューマッハ同様タイヤ交換なしでコースに戻りましたが、アロンソがホイールナットのトラブルでリタイヤした事により、ドライに交換するチャンスも生まれ、勝利を磐石なものにしました。逆にシューマッハはアロンソがリタイア、ノーポイントに終わった最大のチャンスにドライタイヤへの交換のタイミングを見誤り、後続車にパスされる時に接触しトラックロッドを折りリタイアしてしまいました。両者ノーポイントとはいえ残りレース数を考えると、明らかに今回のリタイアはシューマッハの方に不利に働く事は確かで、シューマッハはいくつかのポジションを失ったとしてもドライに変更するべきだったのではと思います。




そして、残り周回が少なくなるにつれて中継ではシューマッハばかり追いかけていましたが、バトンのマシンはどうなのかドキドキしっぱなしでした。お世辞にも信頼性が高いとはいえないホンダのマシンでこのままゴールを迎える事ができるのか気が気ではありませんでしたが、バトンもミスすることなく、ホンダF1もトラブルを起こす事なく歓喜のフィニッシュを迎えました





そして表彰台ではついに君が代が流れ、バトンにとってもいつ優勝するのかと期待されながら114戦目と長い長いトンネルを抜けての初優勝となりました。
ウィリアムズとの契約を解消して残ったホンダのシートで上げた優勝は格別なものがあったでしょう。ウィリアムズでは少なくとも今期優勝する事はなかったと思われますし。

ホンダにとっても本当に長い長い出口の見えないトンネルだったでしょうが、今回のレースはアロンソ、シューマッハ、ライコネンがリタイアした荒れたレースだった事もあり、次戦からすぐにまた優勝争いに加わる程、F1は甘くないと思いますが、この勝利を一つのきっかけとして、常勝ホンダチーム復活への第一歩として欲しいものです。

ホンダファンの一人として本当に熱くさせてもらいました。ホンダスタッフそしてバトンにありがとうと言いたいです。天国のアイルトン・セナも本田総一郎さんと共に喜んでくれている事でしょう。ありがとうホンダ

ミハエル3連勝!!

2006-08-01 13:24:03 | モータースポーツ/F-1
シューマッハ、地元ドイツで完勝で3連勝!!

ここのところモータースポーツ関係の記事がなかなか書けていなかったのですが、ミハエル・シューマッハが地元ドイツで勝利し、アメリカGPから3連勝を果たしライバル、アロンソとの差を一気に11点まで縮めました。

今までのアロンソの勢いからすると、11点差があればシュマッハに優勝されたとしても自身が2位に入ることで2点づつしか差を詰めさせなかったのですが、この3戦でシューマッハが10・10・10とポイントを重ねているところに、4・8・4と明らかに序盤~中盤の勢いが無くなってきています。

理由は様々だと思いますが、今回のドイツGPに関してはまったくドライビングに切れがなく、戦略(チームオーダー含む)を駆使してなんとか4ポイントもぎ取ったといった感じでした。

多少の苛立ちとか焦りはあるにしても、ドライバーの技量そのものは疑いようがないだけに、主にマシンによる差が大きいと思われます。しかし、序盤~中盤であれだけ完璧だったルノーのマシンに何が起こっているのか?若しくはフェラーリのマシンが急速に力を付けてきたのか?
どちらのチームも新型シャシーへの変更など大掛かりな改良はしていないはずなので、(こまかい改良はそれこそ1レース毎に行われているでしょうが)考えられる一番の要素はタイヤということになります。

タイヤはルノーがミシュラン、フェラーリが日本のブリヂストンを選択していて、昨年はミシュランタイヤにアドバンテージがあったようですが、ブリヂストンも契約チームを増やし今期に掛ける意気込みは並々ならぬものがあるはずです。

というのも、レギュレーションにより来年からタイヤのワンメイク化が決定しており、その入札にミシュラン及び他のタイヤメーカーが参加する見込みのないことから、来期からはGPが行われる毎にブリヂストンの勝利記録が伸びていく訳ですが、イメージ的にもレース屋の心情的にも何とか今年実力でミシュランを打ち破っておきたいと思っているはずだからです。

それがタイヤ戦争のような形で、より柔らかくグリップの良いタイヤと耐久性という相反する要求のせめぎ合いで両メーカーは各GPに今まで以上に攻めた作りのタイヤを持ち込んでいるはずで、ここ数レースはブリヂストンの持ち込んだタイヤにアドバンテージがあったという事でしょう。
そのことは、フェラーリだけではなくトヨタの躍進にもつながっていると思われます。残念ながらウイリアムズをはじめとした他のブリヂストンユーザーは、それ以前の問題によりリザルトを残していませんが、ドイツではウェバーが上位を快走するなどやはりタイヤアドバンテージは今ブリヂストンが握っていると思われます。

そして、ルノー不振のもう一つの理由として考えられるのが、マス・ダンパーという昨年からルノーが積極的に採用しているシステムがフランスGP以降、レギュレーション違反に該当するとの決定をFIAが下したとの事です。
マス・ダンパーとは、通常のサスペンションとは別に重量物をダンパーを介してマシンのどこか(重量バランスの良いところ)に設置して、マシンの挙動を安定させようといった装置で、車が走行中路面から受ける衝撃や、ダウンフォース、ブレーキングや加速の際のノーズの沈み込みや浮き上がり、コーナリング中のロールなどはサスペンションという懸架装置にて吸収されている訳ですが、パッシブ(受身)的な反応のためどうしても機能するのにわずかなタイムロスが生じ、マシンはその間沈み込んだり傾いたりしている訳です。
現在のレーシングカー特にF1は空力によるダウンフォースをいかに安定して発生させるかでアドバンテージが得られるので、マシンが傾いたり沈んだりしている時間が長いと、その分研究施設で得られた最適の空力が得られなくなってしまいます。これを改善したのが既に禁止されてしまっていますが、アクティブ(積極的)・サスペンションという物で、センサーによるマシンの挙動変化を感知し、サスペンションを伸縮されることにより車体と路面との距離、前後のバランスを一定に保ち常にデータ通りの空力を得る事を目的とした装置でした。
また、余談ですがストレートでは車高を上げコーナーでは下げるなどをして常にマシンにとって最適の状態を保っていたといいます。

今回のマス・ダンパーも機構こそ違うとはいえ、車両の状態を一定に保つという目的は同じだったはずで、ルノーのマシンが昨年からどのサーキットでもすぐれた特性を発揮していたのには、基本設計の優秀さもさることながら、このマス・ダンパーに負うところも大きかったのかもしれません。

では何故、今回禁止になったかというと、以前からF1では空力装置が可動する事をレギュレーションで禁止しています。ですので、F1のウイングは飛行機のウイングのようにタラップが可動するなどして空力特性を変化させるといったことができません。以前には柔らかい素材を使って(といってもフニャフニャではないですが)、空気抵抗によるウイングのたわみまで計算に入れて設計されていたマシンがありましたが、それも摘発されて禁止されています。
という訳で、マス・ダンパーというマシンに内蔵された一見空力とは関係なさそうに思われるパーツがその設計思想(空力を安定させる)から空力装置とみなされ、それがダンパーによって重量物が可動する事によってマシンの振動を相殺するという可動する空力装置とみなさたということです。

但し、ルノー側からはメカニカルグリップ(タイヤとサスペンションの機構によるグリップ)を補う装置で空力装置では無いという声明が出され、急遽ドイツGPのオーガナザーからは使用OKの許可が下りたらしいのですが、後々になってFIAによるリザルト抹消などを恐れてルノーはこのマス・ダンパーを使用しなかったとのことです。

当然、F1の世界では他チームの開発した物でも有効と判断されればそくコピーされ使われてしますし、トップチームであれば有効かどうかのテストは必ずやっているはずです。現在はルノーだけではなく複数チームが採用しているらしいですが、基本的な空力が優れているルノーがその装置の最大の恩恵を受けられるマシンなのかもしてません。逆に言えば過去の攻めすぎた空力マシンのように、常に安定した状況でないとその力を発揮できず、大変乗りにくいマシンしなってしまうのかも知れません。

マス・ダンパーの存在が注目される前から、シューマッハの連勝は始まってしたので、直接的な原因ではないのかも知れませんが、マス・ダンパーを使わなかった今回のドイツGPでのルノーの戦闘力は、フェラーリどころかマクラーレン、ホンダ、トヨタなどといった中堅チームと互角程度に見えてしまったこともあり、ルノーのマシンアドバンテージは完全に無くなってしまったのかも知れません。

マシンの信頼性は高いため、アロンソは今年一度のリタイアも無く、全戦でポイントを獲得しているのですが、1位か悪くても2位といった序盤の勢いは完全に無くなってしまっていて、逆にシューマッハはリタイアが一度あるものの、優勝数でも5勝を数え、今一番勢いに乗っているため、一時は絶望的とも思えた21ポイントの差が、どう転ぶかだれも分からない11ポイント差になりました。

残り6戦、カギを握るのはまず両者ともマシントラブルやアクシデントでリタイアしない事、必ず相手より上のリザルトでフィニッシュする事、できればチームメイトやライコネンなどの有力ドライバーが相手が取るべきポイントをさらう事などが大変重要になってくるはずです。

できれば、チャンピオン争いがつまらない事であっさり決まってしまう事なく、今年で最後になってしまうかも知れない鈴鹿サーキットでの日本GPまで争っていて欲しいと願います。

また、シーズンも半ばを過ぎ、次々と来年に向けた発表がされていますね。トヨタは現在のトゥルーリと3年契約を発表し、契約の残っているラルフと共に来年もトヨタをドライブする事が決まり、またトヨタは現在のミッドランドからウイリアムズにエンジンの供給先を変更する事となりました。ウイリアムスは元々地力のあるチームなだけに来年は更に活躍する可能性が出てきました。
ウイリアムズにエンジンをとられた格好になったミッドランドは多分今年ウイリアムズが使用しているコスワースエンジンを積むことになるのでしょうが、エンジンだけ良い物を積んでいてもパッケージとして完成していなければスピードを発揮できない事を自身のチームやスーパーアグリが証明してしまっているため、まずは優れたシャシーを作る事のできるチームになる事が先決でそれには案外コスワースエンジンはベストチョイスかも知れません。

またスーパーアグリもようやくドイツGPで新車SA06を投入する事になったのですが、日進月歩のF1の世界でようやくテールエンダーとしてまともにレースに参加できることになっただけなので、今年の残りのレースでまずはSA06を熟成させ、来年は頭から戦えるチームになって欲しいものです。

真夏の2連戦として、今週末にはハンガリーGPが開催されるので、ここでのルノー、フェラーリのパフォーマンスが今後のチャンピオンシップの流れを大きく変えることになると思います。
低速のミッキーマウスサーキットの典型であるハンガリーは思わぬ伏兵の台頭も予想されますが、マス・ダンパー騒動の行方、ルノーのマシンの戦闘力が非常に楽しみです。

最後にブリヂストンタイヤGP100勝おめでとうございました!!
かつて末端の末端ではありますが、ブリヂストンタイヤの販売に係わっており、自身も熱烈なブリヂストンユーザーだったのでうれしい限りです

F1カナダGP 予選

2006-06-25 15:41:07 | モータースポーツ/F-1
世間はW杯一色で、彗星も多分にもれずW杯漬けの毎日なんですが、その影響か前回イギリスGPの事をコロっと忘れていました
まぁ、イギリスGPの主役であっただろうバトンが大失態をやらかし、レース自体も単調なレースだったのも理由の一つなんですが…

気を取り直して、F1はW杯で盛り上がっているヨーロッパをしばし離れて、北米2連戦へ。今週は、コンクリートで囲まれた公園サーキット、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのカナダGP。ブレーキに非常にキツイ、サーキットなのでサバイバルレースは必至か

ここまで4戦連続ポールのF・アロンソとM・シューマッハの争いに、K・ライコネンがどう絡んでくるかが争点でしたが、アロンソの勢いは止まらず5戦連続のポール奪取。同じくルノーのフィジケラが続いて、ルノー1、2。
ライコネンが3番手、そして、トヨタのトゥルーリが久々に予選の速さを発揮し4番手、M・シューマッハは何と5番手。もう逆転チャンピオンに向けて成す術なし

それにしても、アロンソが強い!全盛期のシューマッハを思わせる強さです。来年マクラーレンに移籍しても強さを発揮できれば、ここ数年は彼に敵うドライバーはいないんじゃないかと思えてしまう。

日本人としては、ホンダ、トヨタの日本勢がどうも第2グループから抜け出せないですねぇ…シーズン前の評判が良かっただけに肩すかしを食ったような感じです。
F1と同じくヨーロッパが本場のサッカーW杯では、日本代表が振るわなかっただけに、何とかF1でジャパンパワーの活躍が見たいです。



ところで、サッカー好きのドライバーも多い事から、さぞパドック内ではドライバーも自国の応援に余念が無いでしょうが、一次リーグを突破したベスト16の国別でドライバーを見てみると…

前回優勝のブラジルには、ホンダのR・バリチェロ、フェラーリのF・マッサ等、F1でもブラジリアンは活躍してます。しかし、過去にはN・ピケ、そしてA・セナなどWチャンピオンを輩出してきた国だけにすこし寂しい状況か。

母国開催のドイツは、言わずと知れたM・シューマッハ、R・シューマッハのシューマッハ兄弟が代表。ドライバー以外では、メルセデス・ベンツ、BMWといったドイツを代表する自動車メーカーがエンジンを供給。

今大会、硬い守備に攻撃力も加わったアズーリのイタリアは、ルノーのG・フィジケラ、J・トゥルーリ等、アグレッシブなドライバーが目立ちます。

世界最高峰のリーグ、リーガ・エスパニョーラのスペインには、今や押しも押されぬトップドライバー、昨年度のWチャンピオン、F・アロンソが、人気の無かったF1で自国の英雄となっています。

最高のタレントを揃え、優勝を狙うイングランドは、ホンダのJ・バトン、レッドブルのD・クルサードがいますが、N・マンセルがいた頃と比べるとちょっと寂しいかな。

もっと寂しいのが、薄氷を踏む思いでベスト16に残ったフランス。F1界でもA・プロストの引退後、徐々に勢いがなくなっていき、今ではS・アグリのF・モンタニーだけという寂しさ。ジダンが引退を決めたフランス代表も、若い世代のスターがいない状況なので、フランスは元気が無いですね。

韓国を下し、ベスト16に駒を進めたカナダには、英雄ジル・ヴィルヌーヴの息子、元WチャンピオンのJ・ヴィルヌーブが、日本戦の勝利を足がかりに初のベスト16を決めたオーストラリアには、レッドブルのM・ウェバーが。

フィーゴ、デコ、ロナウドなどタレント揃いのポルトガルもF1では新興チームミッドランドのT・モンテイロ、同じくミッドランドのC・アルバースはオランダ人。

爆発的な得点力と、豊富なタレント、そして新星メッシの活躍で盛り上がっているアルゼンチンはF1とは無縁の国。現在はGPも行われていない。メキシコも同様。南米では、ブラジル以外はコロンビアのJ・Pモントーヤがいるくらい。

そして、一次リーグ敗退の日本は、S・アグリの佐藤琢磨に山本左近。トヨタにホンダ、ブリヂストンなど関わりは深いけど、優勝やチャンピオンとなると…いつかは中田英のようなドライバーが出てくる事を希望。


と、なんか無理やりでしたが、F1とW杯をこじつけてみました
だって、両方とも好きなんだも~んという事で、今夜も寝不足だ


スーパーアグリF1に助っ人誕生?

2006-06-07 23:40:04 | モータースポーツ/F-1
どうやら、今週末のイギリスGPから、山本左近がスーパーアグリのサードドライバーとしてチームに加入するのがほぼ決まりみたいです。

山本左近は、近藤真彦監督の率いるKONDO RACINGからフォーミュラ・ニッポンに出走中の期待の若手ドライバー。
昨年の日本GPでもジョーダンのサードカーにてF1を体験していて、井出選手のライセンス問題が取り出されてから、というかスーパーアグリ参戦の頃から噂は出てました。

シート合わせは済んでいるようなので、噂通りイギリスGPからサードドライバーとして参加して、現セカンドドライバーのフランク・モンタニー選手の契約が切れるアメリカGP後、フランスGPからセカンドドライバーとして、出走するらしい…

このニュースを見て思ったのですが、今のスーパーアグリでF1に出走することはそんなに魅力的なオファーなのかな?それは、フォーミュラ・ニッポンで走るのも一緒なんだけど、F1をめざすドライバーは、もっと海外のレースにどんどん出て行くべきだと思う。
特にGP2であれば、F1のサポートレースとして、同じサーキットを走れる訳だし、F1のチームにもアピールしやすい。

F1は既にナショナリズムのスポーツではなくて、フェラーリだろうが、マクラーレンだろうが、母国人ドライバーに全然こだわらない。世界企業であるトヨタやホンダもそうだと思う。自動車メーカー主導の現在のF1では、結果を出せるドライバーが最優先で、日本人ドライバーもF1のチームオーナーに、こいつを使ったら勝てる(若しくは入賞が狙える)と思わせることが大事なんじゃないかなぁ…

必要以上に、番組上げてジャパン、ジャパン言ってるチームに加入よりも、海外のレースに参加して、海外のチームから参戦するほうがカッコイイと思うのだけど…

まぁ、決まった以上は山本選手には頑張って欲しいけど、いつの日か、F1のトップチームのテストドライバーからでもいいので、参戦するドライバーが現れる事と、佐藤琢磨選手が、今シーズンの頑張りを認められて、別のチームからオファーが来ることを祈ってます

亜久里監督には、是非とも早い時期に戦闘力のあるマシンを投入して頂きたいとお願いします